2005.08.16  フライトバッグ改造

仕事で使うフライトバッグには、キャリアが付いているものと、付いていないものがある。

      ↑キャリアなし↑        ↑キャリア付き↑
重さは15kgほどもあり、キャリアが付いているものの方が移動は楽だ。
しかし、会社が貸与するフライトバッグにキャリアは付いていない。
同僚の中には、自腹でキャリア付きのフライトバッグを購入するものもいるが、
市販のものは車輪の部分が壊れたり、ハンドル部分が抜けたりする場合があると聞く。
せっかく買ったのに、壊れて買いなおすなんてもったいない。
ならば作ろう!!

まずは、伸びる取っ手。
市販のキャリアーには、断面が丸い形状のものと、四角い形状のものがあるが、
丸いパイプをカバンに取り付けることができるパーツがホームセンターにあったので、
ステンレスのパイプを使うことにした。

構造について考える。
太さの違うパイプで、太いものの内径と細いものの内径がほぼ同じものを選んでも、
そのままでは抜けてしまう。

そこで、細いパイプの外径ギリギリまで太いパイプの端を細くし、
太いパイプの内径ギリギリまで、細いパイプの端を広げて、引っかかりを作る。

これで抜けなくはなるが、2本のパイプには若干隙間があり、
伸ばした状態ではグラグラだ。

グラグラをなくすために、一つパーツを作る。
これを入れると、伸ばした状態でのブレが少なくなる。



外径19mm、16mm、13mmのステンレスのパイプ。


細いパイプと太いパイプの隙間を埋めるリングを作る。


金槌で太いパイプの端を内側に向かって少しずつたたいて、
細いパイプの外形ギリギリまで窄める。


テーパーのついた丸い棒を金槌で叩き込み、細いパイプの端を広げる。
たまたま自転車のサドルのネジが、都合の良い形状をしていたので、それを使用。




これで完璧!!

次ぎは、2本の伸びるパイプをつなぐ、取っ手の部分。
19mmのパイプの余った部分を使い、13mmのパイプにはめ込む。
19mmのパイプの側面に直径13mmの穴を開け、垂直につなげば良いが、
差し込んだだけでは抜けてしまうので、ネジで固定する必要がある。
コンクリートに何かを固定するときに使うクサビ形のボルトで、
13mmのパイプの内径にピッタリサイズのボルトを使用する。




19mmのパイプに13mmの穴を開けたところ。


13mmのパイプにスッポリはまるコンクリート用のボルト。


13mmのパイプは、19mmのパイプの内形に合わせて削る。





組み立てたところ。



13mmのパイプは取っ手がついているので、16mmのパイプの下から抜けないが、
16mmのパイプは19mmのパイプの下から抜けてしまうので、
19mmのパイプに穴を開け、割りピンを差し込む。


次ぎは、キャスター部分。


市販のキャスターと、スケボーの車輪(ウィール)を組み合わせる。
このキャスターは軸がボルトで、加工しやすいので選んだ。


そのままだとウィールが太すぎて台に入らないので、ウィールの側面を削る。


ベアリングはウィールの側面より内側にあり、
ウィールの側面と台が接触するので、スペーサーを真鍮のパイプで作る。


キャスターにもともとついていた車輪より、ウィールの直径の方が小さいので、
取りつけるとこんな感じになる。
カバンにつけたとき、かさばらないように高さを押さえる必要があるので、
ボルトを通す穴を開け直す。




パイプをカバンに取りつける際の高さ調整のため、ゴムの板を使いスペーサーを作る。


あとは組み立てるだけ。



                  完成〜♪