2002.07.01

面白い歌を見つけました。
「バスト占いの歌」、「おっぱい占いの歌」 ( 作詞:宮崎夢叶)
我が家でははまってます。
疲れたときにでも聞いてみてください。
ただ・・・・、会社で聞くのは危険過ぎますので、ヘッドフォンをお持ちでない方は止めましょう!



2002.07.03

今回のステイパターンは、新潟と千歳。
最近、ずっと高知や松山に泊まっていて、暖かい所に慣れてしまっている。
私のステイバッグの中には、Tシャツと短パンしか入っていない。
靴下もくるぶしの下までしかないものだ。
昨日、新潟でその格好で歩き回っていて、町の人々の冷たい視線を感じたような気がした。
周りの人達は当然長ズボン。
今日は千歳。
気温はさらに低い。
20℃以下だ。
長ズボン、持ってくれば良かったなぁ〜。
風が吹くとすね毛がたなびいて、スッゲェ、寒いぜよ。
でも、膝上25cm、太もも丸出しルックのG短パンでなくて、良かったぁ〜。
膝上5cmのサーフィン用の短パンだから、まだましだ。
FM80.2のガレージセールで買った、300円の短パンだ。
7800円のリーバイスを、新品で切って作ったG短パンより、きっと好評なのだろう。

そういえば、さっき、フロントでTVガイドもらって、振り返ったらうちの客室乗務員(CA)がいて、
「お疲れ様ぁ〜♪」って挨拶したら、一瞬、面食らってたなぁ・・・・。
制服を着てないときは、出来るだけ目立たないようにホテル内は下向いて歩いてるけど、
あのときは自分が私服だってこと、忘れてたんだなぁ。
すぐに気がついてくれたみたいで、他のCAさん、笑顔を見せてくれたけど、
あれって、冷笑?だったのかなぁ・・・・・。 ま、いっかぁ。



2002.07.06

今日の勤務は、関空 → 熊本 → 関空 → 中空き → 高知 → 関空

西日本では台風周辺の雲による影響が、今日一日、悩みの種だ。
朝、ディスパッチに出頭したときは、鹿児島、宮崎の天候が最も悪い状況で、
熊本についてはそれほど良くはないものの、これから回復傾向にあるようだった。
高知の天気は良く、今日は私の担当は 関空 − 高知 だろうと思っていたが、
キャプテンは午後になってから高知空港に雲がかかり、天気が悪化すると予想していたようで、
私が 関空−鹿児島 を担当することになった。

広島、宮崎、鹿児島を結ぶライン上に発達した雲があり、
東から西へ行くには、どこかでその雲の壁を突っ切らなくてはならなかった。
幸い福岡近辺の雲の高さは若干低く、そこを 31,000feet で越え、そこから高度を下げながら南下することで、
ほとんど雲に入ることなく、揺れずに済んだのだった。
私は降下中は揺れるものと思い、福岡の手前で、
降下に際して揺れるからシートベルトを着用してください、という内容のキャビンアナウンスを入れてしまっていた。
福岡を過ぎて、そこから先は雲がないのを目の当たりにし、
アナウンスをもう少し待てば良かったなぁ〜、と後悔したが仕方ない。
揺れない、と言って揺れるより、揺れる、と言って揺れない方がまだましだろう。

鹿児島空港は ILS07 からのサークリングだった。
2200feet まで降下すると雲の下に出たので水平飛行して、反対側の Runway25 に回りこんで着陸した。

帰りは大分、松山の上を通過して関空へ向うのだが、さっきまで1本しかなかった雲の壁が2本になっていた。
九州の東と高知の西に、それぞれ南北に連なっている。
どうやって突っ切ろうかなぁ・・・・・。
レーダーエコー図をコンピューター画面上で過去のものから順に動かしてみると、
四国の南で発生した雲は四国山地の上空で発達し、瀬戸内に向けて消えていくように見えた。
よっし、松山の北に少し迂回しよう。

熊本を離陸し、しばらく南下してから左旋回して大分の方向へ向かった。
そこにはドドーンと雲の壁〜♪
どーすっかなぁ・・・・・。
機上レーダーで雲を見るが、強く揺れそうな場所はないように思えた。
とりあえず入るっきゃないわなぁ・・・・。
嬉しいことに意外と揺れない!
でもシートベルトサインは消せないよなぁ・・・・・。
まぁ、この便はずっとベルトサイン消せないかもしれないと、客室乗務員に離陸前にブリーフィングしといたし。
仕方ないよなぁ・・・・。

九州を突っ切り、松山に近づくと、今度は機上レーダーに映る揺れそうな雲の壁を発見。
これは北へ避ければいいんだよな♪
「キャプテン、北に避けます。」
どっちかっていうと南に避けた方がいいんじゃないかなぁ?」(キャプテン)
「そうですか・・・・・・・・。 うーーーん・・・・。 じゃあ、南に避けましょう。」
松山から高知の方向へ南に迂回していくと・・・・・、ワァーオ!
雲の壁の外に出たっ!
私が行くはずだった北の方角を見ると、そこには南北に連なる真っ黒い雲の壁が隙間なく立ちはだかっていた!
危ねぇ〜! もうちょっとであの中に突っ込んで行ったわけね。
さっすがキャプテン、読みが深い!
あとは関空まで行く手にほとんど雲はなく、なんとか避けながら飛べそうだった。
「シートベルトサインを消しましょう。」

関空はビジュアルアプローチで Runway24 に着陸した。

中空きの後、ディスパッチへ行き、高知行きのブリーフィングを受けた。
南北に連なる雲の壁は、私達が高知へ向かう頃までに高知にかかり、
着陸できないほど天候が悪化するのではないか?と朝方、キャプテンは心配していた。
しかし、幸い、高知の手前(西)で壁は東進するのを止め、北上しているように見えた。
高知は良い天気だ。
高気圧がちょうど高知まで張り出しているので、雲が東進できないんですよ。」(ディスパッチャー)
なーるほど、と感心する私。
でも、キャプテンの表情は明るくない。
多分、この雲、東に動くと思うなぁ。」(キャプテン)

関空を離陸し、高知へ向かった。
すると・・・・・、なんと高知の天気が悪化しているではないか!
スッゲェ〜! なんでキャプテン、分かっちゃうの?
ILS32 からのサークリング Runway24。
最低気象条件ギリギリの 700feet まで ILS の電波に乗って降下し、なんとか雲に入らないように 24 に回り込んだ。
風も強いし、天気は悪いし、私だったらドキドキハラハラしながら操縦しているであろうはずなのに、
キャプテンは涼しい顔をして、誰が見ても「楽勝〜♪」と思えるような表情で操縦していた。
もうビックリだ。
この程度であせってたら、本当に天気が悪かったら着陸できないよ♪」(キャプテン)
そっかぁ〜・・・・。
キャプテンへの道は遠いのぉ〜。

高知発伊丹行き412便に乗務するため、コックピットに座っていた。
プッシュバックを開始するちょっと前には雨がザーザー降り出し、低〜い雲があたり一面を覆い尽くしていた。
さっき着陸したとき、もし今のこの天気だったら降りれなかっただろうなぁ・・・・。
そういえば、キャプテン、高知はこれから天気が悪くなるって言ってたっけなぁ・・・・。
また予想が当たったんだなぁ・・・・。

プッシュバックしながら、私は高知の天候の悪化が私達の着陸後であったことに感謝、感謝。

真っ黒い雨雲に覆われた高知をとっとと離陸し、四国を南北に連なる雲の壁を左手に眺めながら、
青空広がる紀伊半島の上空を通って伊丹空港へ向かった。

今日は学ぶべき事の多かった一日だったなぁ・・・・・、とため息が後から後から出てくるのだった。



2002.07.10

関空に出勤。
事務所でフライトバッグを開け、カバンの中にしまってある制帽を取りだした。
ん???
なんか小さいぞ??
ひっくり返して帽子の内側の名札を確認。
ゲェェ〜〜〜、これっ、自分のじゃないじゃん!!??

神主さんが頭に乗せているもののように、帽子が小さすぎて、頭の上にチョコンと乗るだけで、はまらないっ!
まずいぞ〜。
いつ、間違って持ってきてしまったんだぁ〜?
昨日のお昼に何を食べたかも忘れてしまう私だ。
そう簡単に思いだせるはずがない。
んんんんんんんんん・・・・・・・・・・・・・。
考えろ、考えろ! どこで入れ替わったんだぁ〜?
数日前、伊丹で仕事が終わって、事務所で一旦帽子を机の上に置いて、それから・・・・・・・。
そうだぁぁああ〜〜〜〜っ!!
そばにもう一つ帽子が置いてあったような、なかったような・・・・。
そうそう、思いだしてきたぞぉ〜。
きっと、あの時、自分の以外にもう一つあったに違いない。
それを誤って持って帰ってきてしまったんだぁぁあ゛あ゛あ゛ーーーー!!
今度、伊丹に行ったとき、だまって、コソッと返しとけばいいかなぁ・・・・・・。
イヤァ〜、やっぱし、伊丹の事務所に電話して、正直に話しといた方がいいよなぁ・・・・・・。

「あっ、もしもし。 課長ですか?(ゲェ〜?! なんでよりによって課長が電話とるのぉ〜。)
 えーっと、○○さんの制帽、誤って持ってきてしまったみたいなんですよ。」
あっそう。 そういえば紛失届け出てたような気がするなぁ。」(課長)
ガァーン、ガァーン、ガァーン!!(頭の中の音〜♪)
「あっ、そうっすかぁ。 ご迷惑おかけして、どうもすみませんでした。
 明日、伊丹に行くんで、そのとき必ず届けます。
 ○○さんにもし会ったら、私が謝ってた、って伝えて頂けますでしょうか?
 そういえば、私の帽子、見かけました?」
イヤ、知らないよ。」(課長)
クッソォーっ、無くしたら始末書かぁ〜。
今までに何枚始末書書かされたと思ってるんだぁ〜。
あっ、でも書き方分からないからって、以前は先輩の□□さんに書いてもらったっけなぁ〜。
あぁ〜、今回は誰に書いてもらおうっかなぁ〜?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

自分の醜態を恥ずかしげもなく、誰にでも話す私。
すると、そばにいたB3のキャプテンがおもしろいことを話してくれた。
昔さぁ〜、あるキャプテンの新品のフライトバッグがなくなったんだよ。
 誰かに置き引きされたんだって、警察にまで連絡してさ。
 そしたらコーパイさん(副操縦士)が間違って家に持って帰ってたんだよね。
 彼、次に出社するまで気づかなくて、後でみんなに偉いボコボコにされてたなぁ〜。
」(キャプテン)
「へぇ〜、それって、かなりあせりますねぇ! 『ゴミ捨て場に置いてあるの、私が見つけました!』 とか言って
 ごまかせなかったんですかねぇ〜。」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

札幌でYS−11に乗っていた頃、同期のコーパイさんが私のフライトバッグを持って飛行機に乗りこんだことがある。
コックピットに入り、座席を自分に合わせて、おもむろにバッグを開けた。
んっ??!!??!!??!!??!!
なんでタマゴが入っているんだ? ・・・・・・・・・・・・?
うわぁ〜っ、このカバン、ナオのだよーー!!!
フライトバッグに食物が入っているのを見て、私のカバンとすぐ分かってしまう、というのも情けない。
当時デブだった私はすぐにお腹が空くので、カバンに食料を忍ばせていたのだ。
彼はゼーゼー言いながら走って事務所に戻ってきて、自分のカバンを持って再び飛行機へ向かった。
もちろんタマゴの件で、私がみんなに笑われたのは言うまでもない。

するとあるキャプテンが言った。
昔、A社にすごいキャプテンがいたんだよ。 フライトバッグにさ、生野菜が入ってたんだよね。
 キュウリとかニンジンを飛行中に取りだして食べるんだよ。 キャベツを見たときは驚いだなぁ。
 すっごい健康嗜好の人でさ。 ゆでタマゴ程度では、ナオもまだまだだな。
」(キャプテン)
「あっ、僕も時々キュウリとニンジンは入ってますよ♪」
・・・・・・・・・・・・・。」(キャプテン)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

札幌時代、私はよくゆでタマゴをカバンに入れていた。
タマゴは殻が中身を保護する役目があるのか、腐りにくいからだ。
それを知っていた同期が、わざわざ東急ハンズだったか、ロフトに行って、本物そっくりのゴム製のタマゴを買ってきた。
もちろん私のカバンに仕掛けるためだ。

フライトの合間、数名いた乗員は事務所でくつろいでいた。
私は何気なくカバンを開いて、食べるためにタマゴを取りだした。
さわった瞬間、そのブニュッとした感覚に、私はビックリした。
なんで殻が柔らかいんだ?
どうしてブニョブニョしてるんだ?
タマゴにいったい何が起こったというのだ?
それとも私の気が変になったのか?
放射線でも浴びて、(私 or タマゴが)変になってしまったのか?
どうすればタマゴはこんな風になるんだ?

タマゴを掴んだその瞬間、沢山のクエスチョンマークが一瞬のうちに私の頭の中をよぎった。
無意識に、誰に救いを求めるでもなく、辺りをキョロキョロ見渡した。
私は誰かと視線が合うことを期待していたのだろうか?
でも、みんな話しに夢中で、誰も私を見ていない。
タマゴを持ったまま立ちすくみ、目は点になり、呆然としながらもキョロキョロすること数秒。
ドアの開いた更衣室に潜んでいた同期が姿を現し、彼と目が合った瞬間、彼は私を指差して大爆笑した!
それでも何が起こったのか?しばらく私は気づかなかったのだ。

彼を見て、手元のタマゴを見て、彼を見て、タマゴを見て、そして・・・・・・。
あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーー!!!!
これ、何だよぉ〜〜〜〜??!!
イタズラしたなぁ〜〜!!
クッソォ〜〜〜ッ!!
やられたっ!!
彼がムチャクチャ満足気な笑みを浮かべていたのを、今でもはっきりと覚えている。

後で聞くと、本当は生タマゴにする予定だったとか。
でも、飛行中に私がコックピットの窓で殻を割ることを彼は知っていた。
そのとき、生タマゴが割れて、操縦計器類にかかってしまったら、きっと自分が怒られるだろう、と考えて、
ゴムで妥協したのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日は台風6号が近畿地方に接近する中、関空−宮古島 を飛んだ。
運悪く、台湾の東の海上には別の台風がいて、宮古島はかなり強い風が予想された。
台風の進路次第では、関空周辺も宮古周辺も、かなり揺れるかもしれない。
天気予報によると、私達が関空に戻ってくるころ、横風が制限値を超えるほど吹くようだった。
もしそれを免れても、関空と陸を結ぶ橋が強風で閉鎖される可能性もある。
もうっ、マジっすかぁ〜・・・・・・・?

仮に関空に降りれたとして、その後強風になって橋が閉鎖されたら、家には帰れないから関空に缶詰かぁ・・・・・。
それもイヤだなぁ・・・・・。
今日は日帰りのパターンだけど、キャプテンは関空→宮古島→関空の後、関空→松山を飛ぶことになってるよな。
もし、関空に着陸できず伊丹にダイバートしたら、
私がキャプテンと一緒に松山に飛行機をカラで飛ばして持って行って、
次の日のフライトに支障がないようにするだろうなぁ・・・・。
ってことは、私は今日は松山ステイ??
着替えないよなぁ・・・・。
横風で関空に着陸できなかったら、伊丹だって横風で降りれないかもしれないし、
そうしたらどこへ行けばいいんだろう?

すると、私の普段の行いが良いせいか?、台風6号は東にそれてくれたようだった。

ちょうど、台風に伴った北西から南西に円状に弧を描く雲の端を飛行することができ、
行きも帰りもほとんど揺れることはなかった♪
また、関空に戻ってきたときは強い横風の予報もはずれ、全く問題なく着陸することができた。
今日はラッキーな一日だった。



2002.07.11

車に乗って走っていると、反対車線を走っている青いオデッセイ(ホンダのワゴン)を目撃。
妙に辺に改造してあって、エアロパーツが特に気持ち悪い。
う〜ん、どっかで見たな、あのオデッセイ。
信号で止まっていたわけではなく、対向車線を走りぬける沢山の車の中で、
知人のものでもない赤の他人の車が目に止まるのだから、それはとてもすごい確率ではないかっ!

気になる。
こういうことって、いったん気になりだすとメチャクチャ気になる。
必死で思い出そうとする。
どっかの駐車場だったなぁ。 しかも最近行った場所だぞ・・・・・。
休みの日にあまり出掛けなかったっけか?
行ったのは、TSUTAYA と・・・・・・、そうだっ!
ミドリ電気だ!

トイレにこもって、踏ん張っても踏ん張ってもなかなかでなかったものが、
スポーンッ、と出たような爽快さが私を笑顔にする。

それから8時間後、関西スーパーの駐車場の前を車で通りがかったとき、再び同じオデッセイを目撃〜♪
めずらしい!
これはすさまじい確率だっ!

何かとっても得をしたような幸せを味わった。



2002.07.13

裏庭でトレーニングをしていた。

地面に近いコンクリート・ブロック塀に何かうごめくものを発見っ!
ゲェェェエエエ〜〜〜〜!!!!????

それは、私が小学生の頃、初めて見た不気味な生き物だった。
小さい頃から私は大抵の昆虫類はOKだったのだが、
大きな石をどけた下に見たこいつだけは気味が悪かった。
以来、石をどけるときは、こいつに遭遇するのではないか?といつもビクついていた。
めずらしいこともあるもので、小学生時代に見たあいつに、
私は33才になった今まで出くわしていない。

そいつは、黒くてヌメヌメしていて、頭に変な突起みたいなものがついている・・・・・。

↓↓↓↓↓ こいつだぁぁぁああああ〜〜〜〜!!!! ↓↓↓↓↓


最近、初めてヒルなるものを見たが、あいつとは違うような気がする。
誰か、こいつの名前を知っている人がいたら、是非教えて頂きたい。


家の隣は大きな駐車場。
私の手作りジムは屋根はついているが壁はないので、丸見えだ。

いつもあまり人の出入りが少ない駐車場の一番奥に、めずらしく男性が車を乗り入れてきた。
汗だくで踏ん張っている私は、彼のポジションから丸見えだ。
車を止めて、出て行くかと思いきや、彼は窓を開け、エンジンを止め、ドライバーシートで本を読み出した。
きっと私のうめき声は丸聞こえのはずだ。
まっ、いっか・・・・。

そこへ、幼稚園生くらいの男の子がやってきた。
お父さんはだまってドアを開け、子供は後部シートに乗り込んだ。
私は黙々とトレーニングを続けていた。

ふと見ると、男の子は助手席に移って、お父さんの隣で本を読んでいた。
二人の間に会話は全くない。
土曜日の朝8時頃、この親子は何をやっているのだろう?

しばら〜くして車の方に目をやると、男の子は本を読むのを止めたようで、私とバッチリ目が合った。
彼は、とっても不思議そうに私をジーッと見ていた。
汗だくでうめき声を出している私を見て、
将来、この小さな男の子に心理的悪影響を及ぼさなければいいけどなぁ・・・・。

トレーニングを終え、家に戻ってシャワーを浴び、駐車場の方を見ると、そこには車はなかった。



なんとっ!!
気味の悪い生き物に関する情報を、メールで提供して頂きました。
掲載の了解を得たので、以下に載せておきます。


 頭が、四角っぽくて身体が細いきしめんみたいな…
 その虫はズバリ「コウガイビル」です。
 サナダムシの仲間ですが、寄生虫ではありません。

 ちなみに、コウガイビルとヒルはぜんぜん別物です。
 ヒルは環形動物、コウガイビルは扁形動物。
 もちろんヒルじゃないので、血は吸いません。

 なぜこんなに詳しくしっているのかと言うと、昨夏に『探偵ナイトスクープ』でやっていたのです。 
 「服部緑地で気持ちの悪い生物を見つけた。 新種生物かもしれないので調べて下さい。」
 という依頼でした。

 探偵ナイトスクープでは、『コウガイビル愛好会』の人たちが出演していて、
 女性(結構美人だった)が、コウガイビルを手に乗せて、「とっても可愛いv」と言ってましたよ。
 うっわ〜!!と思ったので、覚えていたんですね<私

 ちなみにこの「コウガイビル」に水をかけると伸びて動き回る(活性化)らしいです。
 体長が3倍ぐらいに伸びるとか!?
 と〜っても気持ち悪いみたいなんで、今度見かけたら、やってみてください!(爆)
 それで、その写真もぜひ撮って下さいv



また、別の方から写真が載っているURLを教えて頂きました。
興味のある方、覗いてみてください。
http://www.asahi-net.or.jp/~dv5m-wd/u/u1.htm
表示されたページの、右下の方です。



2002.07.16

飛行機は乗る前に外部点検をするのだが、夜間は見えにくいので懐中電灯が必要だ。
うちの会社はマグライトを貸与してくれている。

私が入社した当時、まだマグライトははやっていなかったような気がするのだが、
東急ハンズなどで5000円ちょっとで売られていた。(単三電池2本使用)
会社は正規のルートでマグライトを購入しているはずなので、きっとかなりの金額を払ったのではないか?

男という生き物は不思議なもので、サバイバル・グッズが大好きだ。
ナイフはもちろん人気アイテムだが、このマグライトもその一つだった。
私は実家の近くのディスカウント・ショップで ¥1980で単三2本のマグライトを見つけたとき、もちろん買った。
しかも数本。
自分用、車搭載用、実家備え付け用等々。
だから、きっと定価でマグライトを買う会社に、貸与してもらう必要はなかったのかもしれない。

今日のキャプテンは、とても飛行機グッズが好きな人だ。
また、時々アメリカへ行っては、色々な小物を買ってくる。
中には珍しいものも多く、私は見せてもらうのを楽しみにしている。

以前、夜間に外部点検をしているキャプテンを見かけたのだが、
使っている懐中電灯がメチャクチャ明るかった。
どう見てもそれはマグライトではない。
しかも、マグライトより小型ときている。
「キャプテン、その懐中電灯、どこのですか?」
これさぁ、アメリカ行ったとき買ったんだよ。 FBIご用達なんだ♪
 FBIはこうやって持つんだよ♪
」(キャプテン)
と言いながら、「X-file」のモルダー捜査官が拳銃を片手に懐中電灯を照らす、
まさにその持ち方をやって見せてくれたのだった。
バッテリーは何を使っているんですか?という私の質問に、
キャプテンは、リチウム何とか電池、と教えてくれたような気がする。

それから数ヵ月後?or 数年後?、今度は単二電池が入るタイプの、
ガードマンが棍棒代わりに携帯するマグライトを持って外部点検している姿を目撃したのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

フライト・バッグも会社が貸与してくれるのだが、このキャプテンはもちろん My フライトバッグを持っている。
しかーし、今日のキャプテンのカバン、以前のものと違う。
「キャプテン、フライトバッグ、代えたんですか?」
そうなんだぁ。
 ユナイテッドの生協に行ったらさぁ、ユナイテッドのクルーが使ってるフライトバッグとステイバッグが
 セットで400ドルだったんだ。 安かったんで、買ってきちゃった。
」(キャプテン)

フライト・バッグは皮製のいいものを、日本で買うと4万円は軽く超えてしまう。
それなのに、皮製のフライトバッグ+キャリア付きの頑丈で大きなカバンがセットで5万円以下なら、
ムチャクチャ安い! ビックリだ。

コックピットに入り、ふとキャプテンの座席の方に目をやると、そこには不思議な物体があった。
一眼レフ・カメラの1000mmの望遠レンズを、超小型化したような形状の物体が、
開け放たれたフライト・バッグのふたの裏側にくっ付いていたのだ!
私はもちろん興味津々〜♪

「キャプテン、その物体、ひょっとして懐中電灯ですか?」
そうなんだ。 これはスワット・チームが使ってるやつなんだ。
 ライフルの先端に取り付けて使うタイプのもので、ここに留め金が付くんだよ。
」(キャプテン)
(注 : SWAT Team=特別攻撃隊?特殊部隊?狙撃部隊?)
これにはFBIご用達の懐中電灯の時より、もっともっとビックリしてしまった私。
「ヘェェエエ〜〜〜〜!!?? 電池は何を使ってるんですか?」
A3のバッテリーを3本使ってるんだ。
 電球は2種類あって取り替えられるんだけど、これに付いてるのが暗い方。
 明るいやつは犯人の目潰しも目的としていて、明るすぎるんだ。
」(キャプテン)
「ヘェェエエ〜〜〜〜!!?? 電池寿命、短くないんですか?」
この暗いタイプで112時間、明るい電球で26時間だったかな。」(キャプテン)


次はどんな珍しいものを見せてくれるか?とっても楽しみだ♪



2002.07.23

なんとラッキーな2日間。
滅多にない、スーパー・イージー勤務だ。
今日は 伊丹 → 高知(最終便)を1本飛んで終わり。
明日は午後3時に出発の 高知 → 伊丹 を便乗で移動後、2時間空き、
その後今日と同じ 伊丹 → 高知(最終便)を飛んで終わり。
イェ〜イ♪ と思ってること、後先考えず口走ってしまう私。

「今日、1本なんですよぉ〜♪」
と思わず、わざわざ言わなくてもいいのに客室乗務員(CA)に言ってしまった。
エ゙エ゙ェ゙〜〜〜〜!!!??? 本当ですかぁ?」(CA)
ウーップス! しまっとわぁぁ〜〜!! また、いらんこと言うてしもぉーたぁーー!!
この前に飛んでたんじゃないんですか? これだけで終わりなんですか?」(CA)
「あっ、イヤ、その・・・・・、うぇ〜〜ん、ごめんなさいですぅーー!」
いいなぁぁぁあ〜〜〜〜!!!」(CA)

余計なこと言って、きっと疲れさせてしまったんだろうなぁ・・・。
ごめんなさいでした。



2002.07.24

昨日、一緒だったキャプテンは、今日、関空−女満別 を飛ぶために、お昼には関空へ移動していた。
私は午後3時にノコノコ一人で高知空港に出勤。
便乗だけど、キャプテン誰かなぁ・・・・・・。
おっ! ○○さんじゃ〜ん♪
A320の訓練を一緒に受けた若いキャプテンで、仲良くさせてもらってる。

飛行機が到着したので、私は他のお客さんより一足先に飛行機へ向かった。
ルンッルンッ、と足取り軽〜く飛行機の入り口へ向かい、機内を見ると・・・・・、
ゲェェエエエ〜〜〜〜〜!!!!?????
昨日のCAさん達どぅぁぁぁあああ〜〜〜〜〜!!!!!!!!

彼女達は私が昨日1本しか飛んでないことを知っている。
そして、今日は私よりもずっと早く出勤し、かなりきつい勤務をこなしていることを私は知っていた。
私を見るなりCAさん一人が私を指差して言った。
あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙〜〜〜〜〜〜!!!」(CA)
「ゲェェエエエ〜〜〜〜〜!!!!?????」

CAさんの冷た〜い視線を感じつつ、恐る恐る機内に足を踏み入れた。
お疲れ様で〜す♪ 今日、便乗だけなんですか?」(CA)
顔は笑っているが、言葉はどことなく刺々しい。
「あっ、いえっ。 あのぉ・・・・・・。 今日の勤務、楽すぎて言えないですぅ〜。」

搭乗旅客の中に、お酒にかなり酔っている人がいる、とのことだった。
なお、何かあったらよろしくね。」(キャプテン)
と言い残し、○○さんはコックピットに入っていった。

私はCAさんに言った。
「そうですねぇ、何かあったら隣に座って晩酌すればいいんですよね?」
ダメに決まってるじゃないですか!?」(CA)
「そうっすかぁ? んっじゃ、僕が一緒に暴れときますか?」
けっこうみんなウケてくれて、ちょっと満足♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は客室の最後方の通路側の座席に座っていた。

お客さんがほとんど乗り終わった頃、フラフラ歩きながら小柄な男性が入ってくるのが見えた。
同伴者は細身の男性と、小太りの中年女性、それに男の子。
翼の近くの客室中央付近の座席に座った。
あの人かなぁ・・・・・・。

何事もなく離陸し、伊丹空港へ向かった。
酔っている小柄な男性は、上空ではおとなしくしていたようで、私の座席からは見えなかった。
だが、細身の男性が何度か、立ち上がっては座る、という行動を繰り返していた。
あの人も酔ってるのかなぁ・・・・・?

大阪に向けて降下を開始し、シートベルトサインが点灯しているのに、再び細身の男性は立ち上がった。
飛行機は気流の悪い中を降下中でかなり揺れており、普通の人でも立ち上がるのは危険なのに、
酔った人にとってはもっと危険だ。
CAさんはあせって彼の所まで行って着席させ、シートベルトを着用させたようだった。
彼女達も大変だなぁ・・・・・。

伊丹に着陸し飛行機が地上滑走中、酔った男性2人に同伴していた小太りの女性が突然立ち上がって、
客室後方に向かって歩きだした。
おしっこ。 がまんしてたんだよねぇ。」(女性旅客)
私の真横を通過したとき、プ〜ンとアルコールの臭いがしてきた。
マジィーッ!? この女性も酔ってたんだ??

飛行機が駐機所で停止し、前方のドアが開いた。
客室中央部に座っていた先ほどの細身の男性は、出口のあたりでCAにからんでいるように見えた。
お客さんがほとんど降り終わった頃、私も客室最後方から歩いて出口へ向かった。
途中、残りの酔った男性と女性を追い越して、振り返ると、女性が男性に立ち上がるようにうながしている。
うるせぇーなぁー!」 と男性は女性に向かって大きく手を振った。
あーあ、大丈夫かなぁ・・・・・・。

飛行機を降りて、私はそのまま立ち去ろうと思ったが、やはり酔った3人組が気になる。
細身の男性は出口を出てから再び機内に戻り、CAに何か言っている。
それに対して、CAはかなり困った顔をしているではないか。
私はちょっとムッとして、出口のところで自分に何かできることはないか?考えた。
私が出て行って余計な事を口走ったら、益々ややこしいことになりかねないし、黙っておくか。

無言で、でもやや厳しい視線で機外から機内の細身の男性を見つめていた。
細身の男性はしばらくして機外を出て、私のまん前に立ちはだかり、罵声を浴びせようと・・・・・。
そこらじゅうにツバを飛ばしながら何かをののしっているようだったが、
ろれつが回らず何を言っているのか分からなかった。
さらにしばらくして酔った男性と女性が男の子と一緒に出てきた。

客室内には足の不自由なお客様がいた。
地上のスタッフは旅客が全員降機してから車椅子を用意する。
酔っ払いがいつまでも降りなかったために、
ご高齢のお二人には機内で長いこと待っていただくこととなってしまった。
なんとも腹立たしいことだ。

降下中、揺れが激しかったために、若い女性が気分を悪くして歩けなくなってしまったようで、
GHさんは走ってもう1台車椅子を手配してくれたのだが、
これまた酔っ払いが通路のど真ん中をゆっくり歩いているので、飛行機までなかなかたどり着けなかった。

地上スタッフも大変だが、
機内で酔っ払いの相手をしなくてはならないCAさん達は、本当に大変だなぁ、とつくづく思った。

みなさん、お疲れ様でした!



2002.07.25

女満別 → 関空(18:35〜21:00)

女満別の日の入りは18:55。
出発前、ほとんど太陽は沈んでいたが、離陸して高度を上げていくと、再び除々に日は昇っていく。
当初、計画の段階は巡航高度 35,000feet だったが、新潟近辺に高い雲があり、
その上を越えるために 39,000feet まで上昇した。

佐渡上空に来るころまでには日本海に日は沈み、
反対に太平洋側には、ほぼ真円の真っ赤な月が水平線に見えた。
コックピットから見ると、うんと低い所にあるように見えて、異様な光景だ。
昇り始めは赤い月も、高度を上げるにしたがって、黄色身を帯びた白に変化していく。

佐渡を過ぎて鳥取に向かう途中、雲に入っていないのに 39,000feet で突然揺れ出した。
計器に表示されている風を見ると、風向が変化している。
う〜ん・・・・、これが原因かなぁ・・・・・。
「キャプテン、カンパニーで聞いてみます。」
大津付近では 39,000feet 〜 28,000feet まで揺れているようだ。

私達の前方には、千歳 → 関空(140便)が 39,000feet で飛んでいたのだが、
いつの間にか 31,000feet まで降ろしていた。
とりあえず 31,000feet まで降りてみようか?」(キャプテン)

140便は 31,000feet で長いこと飛んでいたので、31,000feet はスムースなのかと思っていたが、
私達が 31,000feet に到達したとき、気流は全然良くない。
おっかしいなぁ。
140便は揺れてないのかなぁ・・・・?

しばらくすると 28,000feet まで降りる許可を140便が管制官にもらっているのが聞こえた。
な〜んだ。 むこうも揺れてたわけね。
「キャプテン、どうします?」
うちは 26,000feet まで降りようか。」(キャプテン)

26,000feet に到達すると気流は良好♪
雲の下に出ると日本海に浮かぶ沢山の漁船が見えた。
きっとイカを釣っているのだろう。
海岸線の町の明かりと、漁船の明かりがキラキラと美しい。

鳥取に近づくと左手に大きな町の明かりが見えてきた。
あれはきっと大阪だ。
海岸があるであろう明かりの端をたどって南に目を移していくと・・・・、関空発見!!
近道させてくれれば最高なのだが、関空へのアプローチは岡山、高松を経由することがお決まりになっている。
クッソー!! と思いつつ前方を見ると、小さな小さな花火を12時の方向に発見〜♪
「キャプテン、花火やってますよ!」
地図と見比べながら、そこがどこなのか調べてみた。
松山にしては南よりだし、高知よりは北かぁ・・・・。
高松よりはずっと西に見えるんだけどなぁ。
絶対、四国のどこかのはずだ。

そんなことを考えているうちに、ATCの周波数は関空の管制官に移管された。
さすがに夜間とあって、関空は空いていたようだ。
鳥取から岡山へ向かうことなく、進路を南南西(160°)にとった。
瀬戸内に反射する月明かりがまぶしい。

計器上のTCASが映し出す機影を見ると、前方には50kmほどの所に140便。
そのちょっと向こうにはかなり高めの飛行機がいる。
どこにいるんだ・・・・?
おっ、あいつだっ!
その飛行機は左斜め下がほんのちょっと欠けた月の左下にいるではないか。
あれはきっと、降下中の伊丹空港行きの飛行機だ。
140便もその下に重なるように飛んでいるのが見える。
う〜ん、なんか、みんなで月に向かって飛んでいっているようだ。

と、さらに別の飛行機を近くに発見。
高度は伊丹行きだとするとちょうど良い感じだぞ。
でも、伊丹に向かってるとしたら左に動くはずなのに、あれは右に動いてないか?
ってことは、あいつは伊丹行きじゃなさそうだなぁ。
どこに向かってるんだ・・・・?
Turn left heading 360. Descend and maintain 7,000.」(管制官)
んんっ?! ってことは、おたく、関空行きじゃないっすかぁ?

関空までの距離は、ほんのちょっと私達の方が近い感じではあったが、私達と彼らはほとんど同じ。
どちらが先にアプローチしてもおかしくない状況だったが、たまたま私達が先になったのだ。
ラッキ〜♪

右斜め後方から月に照らされながら、関空へは ILS 06 でアプローチした。

今日は夜景がとっても美しく、楽しいフライトだった。