2002.09.02

飛行機は、出発する前に、これから飛行する経路と高度(クリアランス)について、
管制官から承認を受けなくてはならない。
エンジンをかける5分前に、管制塔を無線で呼びだし、目的地と飛行したい高度を告げる。
しばらくすると、あらかじめ要求しておいた飛行経路で飛んで良い、という内容の連絡を、
パイロットは管制官から受けるのだ。

「Standing by clearance to Kouchi. Propose flight level 160.」
(高知空港への飛行経路を 16,000feet でリクエストします。)
しばらくすると、
Cleared to Kouchi via Kakoh-2 departure, flight planned route. Maintain flihgt level 160.
 Departure frequency 119.5. Squawk 3456.
」(管制官)
といった具合に管制官から許可が下りるのだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そのとき、私は関西空港にいた。
コックピットの中だ。
辺りは薄暗くなりかけている。
きっと日が沈んだばかりなのだろう。

出発5分前になった。
飛行経路と高度を管制官に要求しなくてはならない。
「Standing by Clearance to Kumamoto. Propose flight level 280.」
そうか、私は熊本へ行くのか。
それにしても眠い。
Stanby Clearance.」(クリアランスをお待ち下さい。)(管制官)
聞きなれた女性の声だ。
最近は、女性の管制官が多い。
なんとなく甘い感じがする女性の声は、男性の声と違い、みな同じ声に聞こえてしまう。
どんな女性なんだろうなぁ・・・・・?

しばらくして女性の管制官に呼ばれ、熊本空港までのクリアランスをもらった。
Cleared to Kumamoto Airport via Linda-one departure, then flight planned route. Maintain flight level 280.
 Maintain 9000 until further advised. Squawk 5364. Departure frequency 119.2.
」(管制官)
管制官にもらったクリアランスは、100%復唱(Read Back)しなくてはならないので、
まったく同じ用語でオウム返しでRead Backした。
「Cleared to Kumamoto Airport via Linda-one departure, then flight planned route. Maintain flight level 280.
 Maintain 9000 until further advised. Squawk 5364. Departure frequency 119.2.」

フライト毎にこれを繰り返すのがお決まりだが、私はこのとき、これを面倒だなぁ、と、ふと、感じた。

1か月分のスケジュール表を取りだし、次の日の勤務を確認した。
鹿児島行きだ。
さらに次の日は女満別行きで、次の日は宮古島行き。
そうだっ! 今、全部、クリアランスをもらってしまえばいいんじゃん!

「Standing by Clearance to Kagoshima. Propose flight level 310.」
管制官はすぐクリアランスをくれた。
きっと夜だから飛行機が少ないのだろう。
Cleared to Kagoshima Airport via Linda-one departure, then flight planned route. Maintain flight level 310.
 Maintain 9000 until further advised. Squawk 3154. Departure frequency 119.2.
」(管制官)
「Cleared to Kagoshima Airport via Linda-one departure, then flight planned route. Maintain flight level 310.
 Maintain 9000 until further advised. Squawk 3154. Departure frequency 119.2.」
おっ! くれるんじゃん。 だったら、もっともらっちゃえ。

「Standing by Clearance to Memanbetu. Propose flight level 370.」
Cleared to Memanbetsu Airport via Nara-Reversal-one departure, Nara, Ueno, then flight planned route.
 Maintain flight level 310. Maintain flight level 190 until further advised. Squawk 0534.
 Departure frequency will be 119.2.
」(管制官)
「Cleared to Memanbetsu Airport via Nara-Reversal-one departure, Nara, Ueno, then flight planned route.
 Maintain flight level 310. Maintain flight level 190 until further advised. Squawk 0534.
 Departure frequency 119.2.」

女の子の声は、何度聞いても、可愛らしくていいなぁ〜♪
と、何度も同じようなフレーズを繰り返していたせいか、段々眠くなってきた。

んっ、じゃぁ、ついでにもう一つ。
「Standing by Clearance to Miyakojima. Propose flight level 350.」
・・・・・・・・、えーー、先ほどから何度もクリアランスを要求されているようですが。
 ご存知だとは思いますが、クリアランスは一度に一路線分しか出すことはできません。
」(管制官)
×ΦνΘη△ΩΣΠ○ζΨ□!!!???
「えーっと、あのぉー、あっ、はい、えー・・・ スミマセンでしたぁーー!!
 寝ぼけておりましたっ! 今までのクリアランス、全て、キャンセルしてくださいっ!
 大変、ご迷惑をおかけ致しました!」
了解」(管制官)

うわ゛ぁ゛ぁ゛ーーーッ!! って、どうすんだよ゛ぉ゛お゛ーーー!!!???
ムチャクチャ、今の声は冷たかったぞぉーーー?
完全に嫌われてしまったに違いない!
しかもきっと私の声を覚えてるに違いない。
あ゛ぁ゛ーーー、もうどうしよう。
きっと、今ごろ仲間内で私の非常識極まりない行動について話し合って、ボロカスに言われてるんだろう。
それに、便名がわかれば会社に問い合わせれば、私が誰かも分かるわけで、きっと会社に通報されるに決まってる。
そうしたら、怒られるだけじゃぁ、すまんだろうなぁ。
始末書程度で終わればいいけど、ヘタすると解雇かぁ〜?
業連(業務連絡)で社内に私のしたことが通達されて、みんなに知れ渡ってしまうんだろうか?
あぁあぁあぁ〜、どうすればいいんだぁ〜??

管制官のお姉さんよぉー。 お願いだぁ〜、会社に通報するのだけは止めてくれぇ〜。
寝ぼけてバカしてしまったんだから仕方ない、と、見逃して忘れてくれぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・。



ハッ!、と気が付くと辺りは真っ暗。
ここは、どこ?
オレんちのベットじゃぁ〜。
良かったぁ〜、夢かぁ〜。 夢だったのね♪

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

朝、妻に言われた。
昨日さぁ、私の腕にしがみついて寝てたの、知ってる?」(妻)
「いやぁ・・・・・・・・・。」

そんなに心細かったのだろうか? 私は?
意外と小心者な自分を再確認したのだった。



2002.09.04

女満別 → 関空(214便)
函館を過ぎてしばらく行くと、はるかかなたに一瞬、小さな光りが見えた。
その方向を見ていると、また光った。
雷雲だ。

女満別を出る前、ディスパッチでレーダーエコーを確認したが、
積乱雲が中部地方のあちこちに観測されていた。
きっと、その雲のどれかが雷で光っているのだろう。

庄内の近くまでくるとはっきり見えてきた。
新潟より少し内陸部は積乱雲に覆われ、数箇所で雷が光っている。
雲の塊、全体が蛍光灯のように光るのが一般的だが、
今日の雲は光りが横に連鎖するように走っていたのが珍しく、見入っていたのだが、
さらに近づくと稲妻のスジが時々見えるではないか!

テレビや写真の映像で稲妻を見ることはしばしばあるが、
稲妻が1本、2本、3本、4本、と色々な形を作って上下、左右に走る光景を見るのは、今回が初めてだ。
ほぼ、20分ほどの間、稲妻に見とれていた。

佐渡の近くに来ると、その光景はさらに拡大されてはっきり見える。

きっと、お客さん、寝てるんだろうなぁ?
でも、見せてあげたいなぁ・・・・・?
起こしてでも見せるだけの価値、あると思うなぁ・・・・・。
客室乗務員(CA)さんをインターフォンで呼び、お客さん達の状況を聞いた。
お休みになっている人が多いとのこと。
雷について話すと、是非、アナウンスを入れてあげてください、と
CAさんに言われ、佐渡上空でアナウンスを入れた。

「みなさま、お休みのところ、大変恐縮ですが、滅多に見ることのできない光景をご覧になれるかと思い、
 あえてアナウンスを入れさせていただきます。」

そう前置きをつけ加えておいたが、迷惑だったお客さんはいただろうか?



2002.09.07

関空 → 松山(271便)

乗務のため飛行機へ乗りこむと、いきなり例の客室乗務員(CA)さんと目が合った。
先日、千歳のホテルで目撃され、体育の先生みたい、と言われ、さらに笛を首からかけた方がいい、
と言ってくれたCAさんだった。
うわっ! ヤベェー! まだ笛、買ってないよ。
そう思いながら挨拶した。
コックピットに入り、用意をして、客室へ行くと、彼女と再び目が合った。
ホィッスル、ちゃんと買いましたか?」(CA)
「あっ! イエ、それがですねぇ〜、まだなんですよ!」
私がジェスチュアを交えて限りなくバカっぽく返事をすると、彼女は顔を真っ赤にして大笑いした。
良かったぁ♪ シラケなかったゼイ。

松山空港へのアプローチは ILS14。
空港の北西から進路を南にとって飛行後、ILS の電波へ乗るように左へ旋回する。

空港の北北西、約15マイル(28km)の地点で ILS に向けて左旋回した。
翼が左に傾き、右席に座っている私にも、コックピットの左の窓から海面が見えた。

なんとっ、潜水艦、発見〜♪

映画でよく見るように、海面に浮上したまま航行している姿が見えた!
う〜ん、本物の潜水艦を見るのは初めての私。
感激〜♪

どうせなら、もっと近くで見たかったなぁ。
そこは海面の上、2600feet(約800m)。
それでも視力の良い(左右とも 1.5)私には、潜水艦ははっきり見えたのだった。

今度は、沈んで行く瞬間、浮上の瞬間を見てみたいものだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今日は新潟ステイ。

先日、「スター」と呼ばれる 「キャストパズル」 を新潟で買って以来、知恵の輪にはまっている。
外した後、戻せるようになった。
すると別のが欲しくなって、伊丹の近くの本屋で「デビル」と「エルク」をゲットしたのだが、
買って帰り、家についてから2時間ほどで外せてしまい、ゲームオーバー。

それにも懲りず、また、新潟の例の本屋へ向かった。
エスカレーターを上がって、キャストパズルのあった場所を見ると・・・・・、ないっ!!
ないぞっ!? どこへ行ったんだ?
あまりにも売れなくて、もう撤去されたのか?!
すると、別の目立たない場所に移動していた♪
やはり、誰も買わないのだろうか?

今回はその場でできたら買うまい、とサンプルを手にしてチャレンジ〜♪
でも、やはり、難易度の低い「ディスク」と「ドルチェ」しかできなーい!!
本屋で立ったまま「ラビ」にチャレンジすること、30分。 できないっ!
そんなわけで、「ラビ」と、それより難易度の高い「チェーン」を買うことにした。
本当は「アムール」も欲しかったのだが、1つ1000円もするので、気が引けた。
2つで我慢することにしたのだった。

久しぶりの「無駄使い」に、胸を膨らませ、ホテルに戻ってエレベーターに乗った。
二人の子供連れの若い夫婦と一緒だった。
エレベーターに乗ると、お父さんは子供に、「3階を押して」と言った。
子供が手を伸ばす前に、私はボタンの近くにいたので、反射的に3階のボタンを押してしまった。
ゴメン、ゴメン。
謝ると、子供は「ありがとう」と言った。
なんとも微笑ましい光景ではないか?

チーン、という音とともに、エレベーターのドアが開いた。
すると、そこは何故か4階だった!
げぇえぇえぇえ〜〜〜〜!! なんでぇ〜〜???
「あっ! すみません。 えっと・・・、あの・・・、どういたしましょうか?」
エレベーターボーイでもないのに、何が起こったのかわからず、あせりまくってしまった私。
夫婦もこの出来事にビックリしたのか、一瞬立ちすくんだまま固まっていたが、しばらくして言った。
あっ・・・・・・・・。 降ります。」(お父さん)

新潟のホテルのエレベーターにまつわる話、何故か多い。

部屋に戻り、知恵の輪の箱を開け、再び「ラビ」にチャレンジ。
なんと・・・・・・・、1分少々で外れてしむぁとぁあぁあぁあぁあーーーー!!!っっとうっ!!!
クッソ〜〜〜っ!!タレェーーーーっぃ!!
また、1000円、損してしまった・・・・・・・・。。



2002.09.14

関空で中空きのパターン。
高知から12:10に到着し、次の仕事は14:55から。

キャプテンは関空のホテル側、2階のイタリア料理の店へ食事へ行った。
1000円でサラダバーの食べ放題と、パスタまたはピザ、それにコーヒーがついてくる。
この前私もそこで食べたが、サラダを死ぬほど食べてしまった。
食べ放題に弱い私。
今回はパスすることにした。
しかも、今朝は10:10頃に食べていたので、お腹が全然空いていなかった。

マクドナルドでは全店ハンバーガー59円だが、
テナントが高いのか、関空のマクドはハンバガーが1つ170円!!
えらい高い。

先日、このパターンだったとき、関空のマクドは高いんじゃぁないかなぁ?と予測していた私は
高知のマクドへ行って、ハンバーガーをゲットしようとした。
ところが・・・・、9:30に行くと、ハンバーガーは10:30からしか売っていないと言われてしまった。
当てにしていたのに大ショック!
4つ買っても240円程度でムチャクチャ安いのに、それがダメならどうしたものか。
いつもステイバッグに入っているはずの乾燥大豆、最近、持って行くのを忘れてしまうことが多い。
乾燥大豆があればお昼抜きでも食いつなげるのだが・・・・。

そんなわけで、朝、食べる時間を遅らせ、コンビニのおにぎりで食いつなぎ、
女満別の弁当(夕食)まで我慢する、というパターンを考えついた。

関空の国際線到着ロビー(1階)の目立たない場所に、地下のコンビニ(ローソン)へとつながる階段がある。
普通の旅行客は通らない、見落としやすい所にどうして設置してあるのかは分からない。
何故かひっそりと営業している。

今日は14:10に事務所を出て、ローソンへ向かった。
ツナマヨネーズのおにぎり3コと低脂肪牛乳(500cc)がお目当てだ。
消費税込みで、しめて420円なり〜♪
それでもマクドのハンバーガー4つよりは割り高。

階段をいそいそと降りていくと、下から子供連れの細身の女性が上がってきた。
12kgはありそうな子供を片手で抱き抱え、反対の手にベビーカーを持ち、
お母さんの後から小さな男のがくっついて登ってきた。
どう見ても大変そうだ。
私の前をノソノソ降りていくオッサンは見向きもしない。
助けてやれよ、オラッ!
と思いながらオッサンを見ていて、私はお母さんをスタスタ通りすぎてしまい、しまった、と方向転換。
階段を駈け登り、いきなり、ヒョイとベビーカーを持ってあげると、お母さん、ビックリ。
あ、、、、ありがとう。」(母)

こういうとき、制服は役に立つ。
私がいつもの普段着で同じ事をしたら、その格好からひったくりか変質者かと間違われ、叫ばれてしまうかもしれないのだ。

階段の上までベビーカーを持って上がり、お母さんが上がってくるのを待った。
「はい、どうぞ♪」
ありがとうございます。」(母)
今度は笑顔だった。

ゲットしたツナマヨおにぎりと牛乳を持ち、人目につかない場所へ行って、こっそり昼食タイム。
14:50に事務所へ戻った。



2002.09.19

事務所にいたキャプテンのお話。

先日、那覇空港での出来事。

コックピット内で出発準備をしていると、カンパニー無線で怒った声が聞こえてきた。
耳を済まして聞いていると、どうやらこんな事情だったようだ。

飛行機にお客さんが全員搭乗し終わり、ドアが閉まろうとしたとき、お客さんが客室乗務員(CA)さんに言った。

預けた荷物の中に入れてある、携帯電話の電源はオンのまま〜。

ぬゎにぃ〜〜??!!
なぜに、もっと早く気づかんのだぁ〜、ボケーッ!

CAさんは地上係員にそのことを告げ、地上係員はGH(グランドホステス)さんに報告し、
GHさんは無線で事務所に連絡すると、事務所からディスパッチに連絡が入り、
ディスパッチはカンパニー無線でパイロットを呼びだし、伝えたのだ。

その間、恐らく5分以上はあっただろう。
当然、ドアは閉まり、何も知らないキャプテンはエンジンをかけ、Push Backし、滑走路へ向かっている。
その途中でカンパニー無線で連絡が入ったのだ。

もちろん、キャプテンは怒ってしまった。
なんで、もっと早く教えてくれないの?というわけだ。
知ってしまった以上、そのまま離陸するわけにはいかない。
駐機所に戻り、エンジンを切り、荷物を探し出して携帯の電源を切らなくてはならない。
荷物を探す、といっても、その飛行機はジャンボ。
時間がかかる。

次回から気を付けて下さい、ということで、聞かなかったことにすれば良いか?
でも、お客さんは電源がオンになっていることを知っていて、CAさんに告げたのに、
もしそのまま離陸してしまったら、
「なーんだ、携帯電話の電源オフにしろって、口をすっぱくしてアナウンスを入れているわりには、
 本当は大丈夫なんじゃないの?」 と思われてしまうかもしれない。
それはマズイ。

でも、一人のお客さんのカバンを探すために駐機所に戻ると、20分以上、その便は遅れてしまう。
そりゃ、腹も立つわな。

怒ったキャプテンは、カンパニー無線でディスパッチとちょっとした口論バトルを繰り広げたのだった。

CAさんが、直接キャプテンにインターフォンで連絡すれば良かったのになぁ〜。



2002.09.21

3連休の初日〜♪
とはいっても、私は、今日、たまたま休みなだけ。

朝刊に入っている沢山のチラシをチェックしていると、
近くのスーパーで明治ブルガリアヨーグルト(50g)が99円。
お一人様一点限りだ。
もちろん行かずにはいられない。
チャリをこいで出かけた。

レジに並ぶと私の前のおばさんもヨーグルトだけ持っていた。
みんな考えること一緒なんだなぁ〜♪
おばさんが連れていた女の子は、私がレジに置いたヨーグルトと
彼女のお母さんが置いたヨーグルトをしげしげと眺めていた。

女の子を連れてるんだから、お一人様一点限りで2つ買えるのに、何で買わないのかなぁ・・・・。
私の分、もう一つ買ってもらおうかなぁ・・・・・。

そうこうしていると、私の番が回ってきた。
99円に消費税込みで102円。
レシートを手渡しながらレジの女性は私に言った。
当たりです。

裏に「当たり」が書かれているレシートが時々、ごくまれにでる。
ちょくちょくスーパーに行っている妻でさえ、2回しか当たったことがないラッキー・レシートだ。
当たると、100円ショップで売っているものと同じ商品を1つをもらうことができる。
99円の買い物で、100円のもがゲットできるのだから、タダでヨーグルトをもらったのと同じこと。
マジ、嬉すぃ〜♪

散々迷った挙句、1.9リットル入る飲み物入れを選んだ。
我が家では麦茶を沸かして飲んでいるが、容器が2つしかないのと、私が飲む量が多いのとで、
冷蔵庫に入れて冷やすのが間に合わないことがある。
3つあれば、大丈夫っしょ。

家に帰って妻に「当たり」を報告。
で、何、もらって来たの?」(妻)
容器を見せると、
それが一番大きかったから、それにしたの?」(妻)

ヌワァヌィ〜〜〜ッ!!??
それって、私がケチだから一番大きいのにしたって言いたいのかぁ〜?
それとも、子供がクリスマスや誕生日に包装してあるプレゼントをもらうとき、
大きいものを選びたがる傾向にあるのと一緒で、
私がお子ちゃまだから、単純に大きいのが欲しかった、とでも言いたいのかぁ〜〜??
クッソォ〜ッ!

誤解されるのもしゃくなので、冷静に、丁寧に、細かく、くど〜く、
何で飲み物入れを選んだのか説明したのだった。



2002.09.22

私が操縦を担当する便で、客室乗務員(CA)に出発前のブリーフィングをしていると、
私の前の女の子の様子がおかしい。
ブリーフィングが終わってから、彼女がすぐに言った。

目のやり場に困ってしまいました。
 ブリーフィングを聞きながら目を下に移すと、なおさんのIDの写真が目に入ってしまって。
 あまりにも今の顔とこの写真の顔が違うんで、目がそらせずに、
 写真の顔を見ながらうなずいてブリーフィングを聞いてました。
」(CA)
「そうなんですよ♪ ほとんどIDとしての役割、果たしてないかもしれません。」

そんな会話をしていると、別のCAさんが私に言った。
なおさんって、芸能人で誰かに似てるって言われたことありませんか?」(CA)
「イヤー、芸能人では・・・・、中村正俊ぐらいですか。 あとが巨人の工藤とか言われますかねぇ〜。」
そうですか・・・。 ジャニーズの誰かに、今、一瞬、似てると思ったんですよねぇ。
 顔、っていうか表情と、あと話し方が。
」(CA)

うぉ゛ぉ゛お゛ーーー!!!???
それって、誰だよぉ〜〜〜??!!
教えて、教えて。
マジィー、ジャニーズだぁ〜♪
そんなこと言われたこと、今まで一度もないぞぉ〜。
そいつは、どんな格好いい、ハンサム男なんだぁ〜?
一体、誰なんだ! 教えてく゛れ゛ぇ゛ぇ゛〜〜〜〜。

極めて冷静を装いながら、私は聞いた。
「それって誰ですか?」
それが、思い出せないんですよねぇ〜。」(CA)

オラオラ、とっとと思い出さんかぁ〜、コラーッ!と思いながらも口調は穏やかに、
「えぇ〜、思い出してくださいよぉ〜♪」

結局、そのCAさんは思い出すことがなかった。 号(┬┬_┬┬)泣

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

409便で高地空港へアプローチ。
滑走路へ向かう経路上の海上に、白い物体が沢山浮かんでいるのが遠くから見えた。
それは、あたかも海カモメの群れのようだ。

近ずくにつれてその形状が明らかになった。
ヨットだ!

30〜40隻はいたのではないだろうか?
群れになって海に浮かんでいる。

国体か何かじゃないかなぁ?」(キャプテン)


ILSの電波に乗って滑走路に接近した。
空港まで約7km、1200フィートの所で、丁度ヨットの群れの真上を通過した。
時計を見ると、12:00ジャストだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

再び高知空港へ413便で向かった。
着陸前、14:35頃また同じ地点を通過したが、この時も先ほどのヨットの群れを目撃。

随分、長いこと漂っているんだなぁ。
お昼はちゃんと食べたんだろうか?
海上は風が強いようで白波が立っていたが、揺れて船酔いにはならないのだろうか?
きっと気持ちいいんだろうなぁ〜。



2002.09.27   アフロ?のTKB

明日は審査(チェック)。
スケジュールでは今日は休みで、明日のお昼に羽田に移動し、夕方からのチェックだ。
でも、最近、実家に帰ってないので、前日の今日、羽田へ行き、実家に泊まることにした。

羽田に到着し、モノレールに乗って浜松町へ行き、そこから上野に向かった。
中古バイク街が目的だ。
10年以上前の型のバイクを探しているが、なかなか見つからない。

重いフライトバッグを持ってバイクショップを一軒一軒回ったが、
最近は見かけない、と冷たくあしらわれてしまった・・・・・・。
そして、結局、どこにも置いてなかった。
肩こったし、せっかく来たのに、時間の無駄だったようだった。。

地下鉄を乗り継ぎ、実家に到着。
ドアを開けて、「おぉ〜、息子が帰ったぞぉ〜。」と声をかけた。
すると、「おぉ〜、来たか、来たか♪」と、家の中から母が出てきた。
靴を脱いで母を見てビックリ!?

アフロだ・・・・・・・・・・???????????

少年ジャンプの「たけし」に出てくる「ごんぞう」と同じ頭だ。
頭が本来の大きさの3倍くらいあるではないか!
頭の大きさが肩幅と同じどぁあぁあぁああああーーーーー!!
近くで爆弾が爆発して、そばにいた人の頭の毛が逆立ち、
煙が出ているようなシーンをマンガでよく見かけるが、まさにそんな感じのヘアースタイルだ。

「どうーしたの? その頭? 爆発してるよ?」
えっ? 変かなぁ〜? 友達には 『いい』 って誉められたよ♪」(母)
本気で、いいなぁ、なんて思うわけがないだろっ、このボケー!と心の中では叫びつつ、
「それって、思いっきり変だよ。」 と私は優しく、冷静に、冷た〜く言い放った。

まったく、63才にもなって、ほとんど白髪なのに、どうして今更アフロなわけ?
たしかに体はピンピンしてて、年相応ではないけど、その髪型はいかんぞえぇ〜。

ちなみに、TKBとは「Tokyoのクソ・ババア」の略である。
先日読んだマンガに、「KB」と書いてあって、その隣に「クソ・ババア」とカナがふってあったので、
きっと最近ではそういう言葉があるのだろう。
その言葉を知って以来、私は妻との会話で私の実の母をTKBと呼んでいる。
妻は私を、ヒッドーイ!と言いながらも、彼女は私にも略語をつけてくれた♪
「IBM」だ。
「伊丹のバカ息子」という意味だそうだ・・・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

朝、6:00に目が覚めた。
パソコンを立ち上げ、自分のHPにアクセスしてカウンターをチェック。
99998!
クッソーッ! おしかったなぁ〜。
99999をヒットしたかったなぁ。

実は、9月の上旬頃から新しくドメインを取得し、HPをリニューアルすることを考えていた。
10月には10万をヒットしそうだし、そのときHPのアドレスを代えれば丁度いいだろう。
それに、10月になるとテレビ番組も内容を代えることがあるし、良い節目だ。
そう思っていた。

シンプルなテキストカウンターで初期値を設定できるCGIをネットで探した。
「お気に入りの投票」 と 「フォームメール」 のCGIも必要だった。
CGIなんて初めてだし、やり方が最初は全く分からなかったが、なんとか設定の仕方を学んだ。

ドメイン名を決めるのにも時間がかかった。
今までのあまりセンスのないHPのデザインを一新したかった。
後から後から接ぎたしていったために、ファイルの管理がメチャクチャだった。
新たにフォルダーを作りなおして、更新しやすくしたかった。
そのために各ページについているほとんど全てのリンクを設定し直す必要があった。

とてつもない時間がかかった・・・・・。
イヤッ?
チェック(飛行機の審査)の勉強はいっぱいしたような、しなかったような・・・・・。

チェックが終わり、10月になって10万をヒットしてからURLの引越しをしようと考えていたのに、
たまたまアクセスして99998を見てビックリしたのだ。
幸い、昨日までに更新の作業は全て終わっており、後はオープニングを待つのみ、になっていた。
しゃーない。 やるか・・・・・・。
もう一度HPにアクセスし直して 「99999」 を見て幸せな気分にひたった。
もう一回で10万かぁ〜。 見たいなぁ〜。 どうしよっかなぁ〜。
でも、もう既に1回インチキをしてるので、やめた。

サンネットのトップページとダイアリーのトップページを作りなおして更新した。

次に私のHPを開けた人、きっとビックリするだろうなぁ〜。
ウッシッシッシ。 楽しみ、楽しみ。

ドメイン名の 「naoman.com」 を命名したのは妻だ。
私も色々考えたが、なかなかいい名前が浮かばない。
そんなとき妻が言った。
スーパーマン、ウルトラマン、スパイダーマン、アンパンマン、ナオマン、ってどう?
 なんか、そのバカっぽさが(私の)、ナオマンっていう感じでピッタリだよ♪
」(妻)
私は、もっと、いかにもエアラインのパイロット、という、普通の人がイメージするような
格好の良い名前にしようとしていた。
でも、妻曰く、私は 「パイロット」 なんて素敵なものではなく、変人パイロットであり、
「パイロット・マン」 なのだそうだ。
何かバカにされているような気がするのだが、きっと気のせいだろうなぁ?
気のせいなんじゃないかなぁ? きっと気のせいじゃないよなぁ・・・・・・・?
まっ、いいっか♪

ところで、naoman.com という名前を私はかなり気に入っている。
パッと見た感じ、似たような形のローマ字が並んでいるのが嬉しい。
で、数えてみると、n、a、o、m が2個ずつと、c が1個で構成されている。
g、j、y、p、q 、y のように下に出っ張る部分もないし、
b、d、h のように上に出っ張る部分もない。
しかも、k、t、l、i、v、w、x、z のように、直線的、角ばった感じもない。

どうでもいいことなのだが、こんな意味のない規則性が、私にはとても嬉しいのである。



2002.09.28

昼過ぎに実家の車で家を出て、訓練センターへ向かった。
実家の車は十数年前のスターレットで、ボディはボコボコだし、車内は泥だらけだし、
もうグチャグチャの車だ。
車体を洗うのは1年に1回、年末だけ、ときてるから、メチャ汚い。
それでもあまり乗らないので 46,000km しか走っていない。
エンジンは当時にしてはハイグレードのインジェクション式で、調子はすごくいい。

このマニュアル・ポンコツ車に乗って訓練センターに行くのは気が引ける。
きっと、駐車場に止まっている車の中で、だんとつに汚い車だし、
ガードマンが立っている正門を、私が制服を来ているからといって、通過させてくれるかどうかが不安だ。

で、今回もなんとかパスして入れてもらえた。
駐車場に止まっている車達は、結構高級車が多く、やはり私の車は記録的なみすぼらしさだ。
白煙を吹くTKB(前日のダイアリー参照)の50cc原チャリの方が、まだ良かったかなぁ・・・・・・。

正面玄関から入り、駐車券の自動販売機へ行った。
ベンチにフライトバッグを置き、財布を出した。
500円かぁ〜。 昔はタダだったのになぁ〜。
そんなことを考えながら小銭入れを見ると、そこには500円玉が一枚入っている♪
これを使えば財布が軽くなるゼイ♪
自販機に硬貨を投入〜♪って、戻ってきやがったなぁー!
何ぃ〜、新しい500円玉しか使えないだぁ〜。
くっそぉ〜、1000円札くずしたら、小銭入れに500円玉が2つになっちまうじゃんかよぉー。
それともつり銭切れで、100円玉が5枚出てきたりするのかぁ〜。
と、500円玉が一枚返ってきた。 良かったぁ〜♪

財布をズボンのポケットにしまい、階段を登り、ブリーフィングルームへ向かった。

んっ? なんか軽いぞ?
???って手ぶらじゃんかよぉー!?
私は自販機の前にフライトバッグを置き忘れたのだった・・・・・。

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そして、無事?にチェックは終わった。
内容と出来栄えは、ヒ・ミ・ツ。

う゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛へぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛エッ?ピョ〜ンッ??
という感じだった。