2003.01.01

明けましておめでとうございます。

昨年も色々とお世話になりました。

ドメイン取得後しばらくしてサーバーの調子が悪くなり、一時的にアクセスが不能になりました。
また、あまりの多忙に、HPの全面改装後、
沢山の方々からメールを頂きましたが、全く返信できていないのが現状です。
どうぞ、ご無礼をお許し下さい。

くだらないことも含めて、独断と偏見で好き勝手書きまくりましたが、
愛想を尽かさずに、みなさん、お付き合い下さいまして、どうもありがとうございます。

今年も同じような感じで継続していきますが、また新たに忙しくなる要因が発生しそうです・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ところで、年末、年始、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

私はパイロットになって以来、初めて?12月30日から1月2日まで休むことができました。
年末年始をゆっくり自宅で過ごすのは何年ぶりだろう!??

独身時代、デブで彼女いない暦を更新しまくっていた私は、
誕生日、クリスマス、年末、年始、バレンタインは全て、「リクエスト ON」」、にしていました。
通常、休みを取りたいときは、「リクエスト OFF」 を申請しますが、
私の場合、無理を言って仕事を入れてもらっていたわけです。
結婚されていてご家族のいらっしゃる方々は、年末年始に 「リクエスト OFF」 にされる場合が多く、
私のわがままが通っていたわけです。
今回は 「リクエスト ON」 にはしませんでしたが、「リクエスト OFF」 にしないかぎり、
年末、年始が休みになることはまれで、当然、私も働くつもりでした。

そんなわけで、12月末に1月のスケジュールが発表されたとき、
私は、「ヤッタァ〜〜!!」 と内心喜びました。
そして3秒後、年末年始の手当てがもらえないことに気がつき、ちょっとだけ落ち込みました。

12月30日には妻の実家で鉄板焼きを死ぬほどご馳走になり、
次の日(31日)、裏庭でウェイトトレーニングを終え、体重計に乗ってあらビックリ??!!
体重が1kg増えているぅ〜〜〜♪ 号(┳◇┳)泣
いつもはスッポンポンで計るけど、今日は寒くて靴下履いたままだから1kg多いんだ、きっと。
ん゛なわけねぇーだろッ!!
仕方なく、予定外ではあったものの、ジョギングへ行く羽目に・・・・。

すると、帰路についた頃、ゴミ捨て場にあるモノを発見。
近づいてみると・・・・・、それは階段を上るタイプのトレーニング・マシンだった。
路上に引っ張り出し、使ってみると、なんとっ!動くではないか!?
しかも新品同然だ。
最近、運動不足の妻にはもってこいだな、これは。
かなり重かったが、持って帰ることにした。

家に戻ると急にお腹がキュルキュル鳴り出し、トイレへかけ込んだ。
用をたし、今度は本当に生まれたままの姿で、恐る恐る体重計に乗ってみた。
すると・・・・・、
お゛お゛ぉ゛ぉ゛ーーーーッ!! 元に戻ってるぅ〜〜♪

ステップ・マシンを見た妻は、目を細めて不信感丸出しで私を見つめ、そして言った。
私がいらないものを捨てて、家の中のものを減らそうとしてるのに、どうして増やすわけ?
 ほんとに使えるの?
」(妻)
私がやってみせると、妻もトライした。
これって、ひょっとして2002年一番のヒット商品かも♪」(妻)


2日は妻の実家にまたもや招待されている。
今回はホテルのレストランでイタリアンの食べ放題だぁ〜〜〜〜!!!
また太るじゃんかよぉ〜〜〜号(┳◇┳)泣

そこで、元旦から走りに行く羽目になった。
食べ過ぎては走り、走っては食べ、こんな無意味なことをどうして繰り返すのだろうか?
食べ放題だからって、
座ってられない程、立てない程、しかも寝ることもできない程、
床の上に脚を投げ出した状態で、腕を後ろについて上体を後方45度ほど倒した状態でしかいられない程、
冷や汗をかく程、食べることないだろ〜がッ!!
それでも食べてしまうほど、単細胞な私にできる作戦は、きつめのジーンズを穿いて行くことぐらいだ。
そう固く決心していても、当日になるとダブダブのゴムパンツを穿いて行ってしまう・・・・・。

走りに行った後、ウォーキングも兼ねて近くのダイアモンド・シティー(伊丹のShopping Mall)へ行った。
そこで、拾ってきたものと全く同じ、ステップ・マシーンを発見!
なんと、2998円だった。
な〜んだ、もっと高いのかと思ったのにぃ〜〜。
あれ持って歩くの、重いし、人にはジロジロ見られるし、大変だったんだぞぉ。
でも、まぁ、お金を出して買うよりはいいか♪
家族連れが2組、ステップ・マシーンを試している姿をみながら、私はそう思った。

ダイアモンド・シティーはお洒落なお店が多く、特に木製の外国製のオモチャ類に興味を持った。
その中でひときわお気に入りのモビールを、帰宅してから速攻、製作に取り掛かった。
一気に作るのが好きな私は、がむしゃらにノコギリで切り、ヤスリをかけ、
数時間ぶっ通しで働いたせいか、右の大胸筋が痙攣して止まらなくなってしまったのだった。


こんなおバカな私ですが、本年も是非、是非、よろしくお願いします。



2003.01.04

千歳のホテルを13:40にチェックアウトするため、フロントに行った。
そこへ、A320の乗員が現れた。

あれっ?
今、玄関から入ってきたけど、今日泊まるクルーか?
おかしいなぁ・・・・・。
千歳ステイのパターンは、昨日私が飛んだ女満別帰りの994便が終わってからホテルにチェックインするはず。
ってことは、15:00前ぐらいになるんだけど・・・・・・。
そういえば、昨日、女満別空港でディスパッチの人が言ってたっけ。
明日は大雪かもって。
ひょっとして、千歳−女満別 がキャンセルになったのかな?

今、ホテルに到着したクルーに私は聞いた。
「ひょっとして、女満、キャンセルですか?」
そうやねん。 全然行けるような天気ちゃうかったわ。」(キャプテン)
やっぱりそうか!
年始早々から欠航だなんて、お客さんに迷惑かけてしまってゴメンナサイです。

今日の千歳は日中は気温2℃ほどで暖かく、天気が良い。
千歳空港のディスパッチで女満別の天気を調べてみると、やはりガンガン雪が降っていた。

で、千歳 → 松山 は高度いくらで行くんだ?
35,000feet ね。 お客さんが多いから 39,000feet には上がれないと・・・・・。
で、燃料は・・・・・、随分いっぱい積んでるなぁ。
そっか、千歳に雪が降る予定なのね・・・・・・。
??????????????
あれっ? 変だなぁ?
到着空港で雪が降るから燃料を足すことはあっても、出発飛行場が雪で燃料を多めにすることって、あったけか?
そうか、そうか。
飛行計画を作る人がおドジで、千歳 → 松山 を 松山 → 千歳 と間違って多めに積んだんだろうなぁ、きっと♪
で、と、松山の天気は・・・・・。
え゛ぇ゛え゛ぇ゛〜〜〜〜〜〜〜????!!!!
雪が降ってんのぉ〜〜〜??!!
気温は2℃だぁ〜! 千歳と気温が同じなわけ???

西風がメチャメチャ強く、松山の着陸前はガッタガタに揺れるわ、
松山 → 関空 で関空 ILS 24 もガッタガタに揺れて、大変だった。
でも、お客さんの降機に時間がかからなかったってことは、
きっと気分が悪くなって吐いてしまった人がいなかったのだろう。
良かった、良かった。
それに、今日は幸いツーラン(2回の着陸=2便しか飛ばない)だから、揺れたけど楽な勤務でラッキーだった。

関空からの岐路、高速道路の路面に、一部シャーベット状の雪が積もっていたのには驚いた。



2003.01.05  鳥のモビール

元旦に作り出したモビールが完成した♪
家にあった木片で全ての材料をまかなうことができたので、今回の材料費はゼロだ。

フリーハンドで翼の形を描く。
幅の細いノコギリで、カーブを描くように片方の翼をカット。
切り取った翼を板の上にひっくり返して置き、形をペンでなぞって、再びノコギリでカット。


角をカンナ、ヤスリ、サンドペーパーを使って落とし、形を翼らしく整える。


胴体部分を木片に描き、ノコギリでカット

小刀、ヤスリ、サンドペーパーで角を落とす
これでは頭の部分がお腹から離れすぎており、
翼をつけたときにバランスが取れないので、お尻に金属のおもりをつける。


直径8mmの真鍮の棒を使った。
モビールは吊るすので、背中の部分は見えない。 そこで背中におもりをつけることにした。
直径8mmのドリルで穴を開けるのだが、お腹から突き抜けないように注意。
真鍮の棒を差し込み、糸鋸で出っ張った部分を切り取り、ヤスリをかける。


大体バランスが取れた。


真鍮のパイプと棒を使って、胴体と羽をつなぐ蝶番を作る。


切ったパイプに棒をロー付けする。



短い棒は胴体に差し込み、長い棒は翼に差し込む。

今回は余り木を使っているため、胴体と翼の材質が異なる。
翼は固めの木、胴体は軽めの木を使っている。

比重の軽い木は、棒と同じ直径の穴をドリルで開けて差し込むとスカスカで抜けてしまう。
また、差し込む長さも胴体の方が短く(穴の奥行きが浅い)、
棒と木の穴の摩擦が少ないため抜けやすい。

翼に使う木は硬く、差し込む棒の長さが長い(穴の奥行きが深い)ため、
棒と同じ太さの穴を開けても摩擦で抜けにくい。

 作業の手順
1.胴体に細めの穴を開けて木槌でたたいて蝶番を差し込む。
2.胴体が邪魔をするため、翼に棒を差し込むのに木槌は使えない。
  翼と胴体を手で持ち、押し込む力で差し込まなくてはならないので、
  棒と同じか若干大きめの穴を開ける。
  もしユルユルになってしまったら、棒を少し曲げて差し込めば
  抵抗となって抜けにくくなるはず。

真鍮の棒の太さは1.8mm。
胴体には1.6mmのドリルを、羽には2.0mmのドリルを使用。

胴体の左右、同じ場所に穴を垂直にあけると、左右の棒は胴体の中央でぶつかる。
胴体の幅は3cmなので、差し込める棒の長さは1.5cm。
ただでさえ使っている木は柔らかく、これではさらに棒が抜けやすくなってしまう。
奥行きを2.5cmほどとるため、穴の入り口は左右対称の場所に開け、
ドリルを斜めに倒して穴を開けることで、穴を交差させる。



翼を取る付ければ完成!のはずだった・・・・・。

翼を取りつけてみると、頭とお尻のバランス(前後のバランス)はほぼ取れていたが、
翼のバランス(左右のバランス)が取れていない!

お店で見かけた鳥のモビールは、
翼を板から切り取ったまま取りつけてあり、形が不細工だったので
私は角を取ったり、先端を薄くしたりしたのだが、これが裏目に出てしまった。

胴体から等距離で、かつ、そこを支点に翼が少し上向き、
胴体が翼より少し下がった位置で止まる所を見つけて、
細いドリルで穴を開け、テグス(透明の細い糸)を通して吊ってみる。

左右の翼が同じ重さではなく、また、
胴体からの距離が同じ場所での重量が等しくないので、
胴体はよじれ、全然釣り合わない。
大失敗だ・・・・・・。
カンだけを頼りに、ノミ、小刀、ヤスリを使って削っていく。

翼を削るとき、胴体に差し込んだ蝶番に力がかからないように、
(穴が大きくなってユルユルになるのを防ぐため)
翼だけを持ちながら、少しずつ削っていく。

そして・・・・・・・・・・、


完成♪

動画で動きを見るには、ここをクリックして下さい。
(動画ファイル 467KB)
(Windows XPでないと、見れないようです。スミマセン。)




2003.01.07

阪神尼崎から関空行きのリムジンバスに乗った。

料金は1300円。
チケットの自販機の前で小銭入れの中身をチェック。

500円1枚、100円2枚、50円1枚、10円4枚。

290円しかないじゃんかぁ〜〜〜。
もぉぉぉあああーーーーーッ!
あと10円が1枚あれば、小銭入れがスッキリしたのにぃ〜〜。
しゃーない、500円を使うか。

自販機に500円玉を投入。
チャリーン。
なんで戻ってくるんだよ。
もう一度投入。
チャリーン。

そういえば、昔の500円玉を偽造して自販機サギした人がいたから、
新たに500円玉を作った、って、だいぶ前に聞いたことがあったような気がする。

まったく・・・・。
しゃーない。
1000円札2枚、投入するか・・・・。
でもなぁ〜、こういうときに限って、500円玉のつり銭切れってこと、あるんだよなぁ・・・・。

2000円を入れ、「1300円」 をプッシュした。
ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ。

クッソォーーっ!!
やっぱり500円玉、切らしてんのかよぉ〜〜! (TT▽TT)

小銭入れの中に、500円1枚、100円9枚、50円1枚、10円4枚〜〜♪
サイフがみょーに分厚く、重い。
へぇへぇええ〜〜んだッ!
サイフが重くてもベルト作り代えたから、ズリ落ちなんだもぉ〜〜んッ!

バスに乗ったのは私だけだったので、1番前の左の席に陣取った。。
でっかいバスに運転手1名と乗客1名で、尼崎から関空へ向かったのだった。



2003.01.08

実家の電話は、未だにジーコジーコ回してかけるダイアル式だ。

3月に定年退職を迎える父は、今まで職場でEメールをし、インターネットを見ていたが、
4月からはそれが使えない。
そこで、実家も我が家と同じ、YAHOO BBを入れることにした。

私達にとっては簡単なことだが、老人にとっては大変なことだ。
工事に人が来るのも面倒だし、電話でやり取りするのも面倒。
それで、私が全部手配しなくてはならない。

単に電話を買ってくっつけて、あとは電話局内で工事をしてもらい、
ダイヤル回線をプッシュフォン回線に、さらにDSL回線にすればいいはずなのだが、
実家には電話線のジャックがないので、電話を買ってきてくっつけることができない。
昔の黒電話と同じで、壁から直接コードが出ている。
工事の人に来られるのが面倒、ということで。
私が電話線のジャックを取り付けることになった。

1階と2階にある電話のコードを壁の中から引っ張り出し、
配線のボックスを取り出して、電気屋で購入したジャックを取り付けた。

定年後、ファックスは必要なのか、子機は1台でいいのか、2台必要なのか、何も決まっていないため、
私が昔、札幌に転勤する前(8年前?)に買った、留守電もついていない電話と、
札幌でIキャプテンにもらった子機が壊れた留守電を実家に持って帰った。
この2つのプッシュフォン式の電話を、今あるダイヤル式の2つの電話と並列に接続し、横に置いた。

そして、父の携帯(私は持っていない)で実家の電話番号に電話してみると、
見事に4つの電話が鳴った!

1階と2階で同時に電話をとったり、どちらか一方を切ったり、色々実験をしてみると、
全く問題なく聞くことも、話しをすることもできた♪

実験が終わり、父が2階の自分の部屋に戻ったとき、電話がかかってきた。
1階にいた私が電話をとった。
すると・・・・・、
○○区議会議員のゴミと申しますが・・・・。

ゴミ?!
随分、変わった名前だなぁ。

「オヤジィ〜ッ! ゴミから電話!」
と1階から2階に叫ぼうかと思ったが、
ゴミっ!と叫ぶことが失礼に感じられたし、
オヤジィ〜!、と叫んでいる声がゴミさんに聞かれたらイヤだ。
どうしようか迷っていると、2階でオヤジが電話に出てしまった。

本日は晴天なり、本日は晴天なり、本日は晴天なり」 と、父はいきなり話し出した・・・・・。

父はさっきの実験の続きだったと思ったようだ。
私は受話器を置いてしまったので、
その後、どのように二人の会話が始まったのか、私に知るよしもない。



2003.01.09

今日の昼飯は、大好きなカレーだ。

小学生の頃、「黄レンジャー」 と呼ばれていたのは、
カレーが好きだったからか、デブだったからかは定かではない。
とにかく、今も昔もカレー大好き人間だ。

バカでかい皿を片手に、台所とテーブルを何回も往復し、
母にも妻にも叱られつつ私が食い散らかした後、
鍋いっぱいに作ったカレーがほとんどなくなっているのは、毎回のことだ。

正月太りした私は、今日こそは往復しないぞ、と、密かに固く心に決めつつ、
1杯だからと皿にカレーを山盛りにし、キッチンからスプーンを持ってきて、
テーブルについた。
椅子にきちんと座りテーブルにつく前に、既にスプーンをカレーに突っ込み口へ運んだ。
イテッ!
なんかスプーンが痛いぞ?

口から取り出してみると、それは普通のスプーンではなく、一番大きな計量スプーンだった。

薄くできている軽量スプーン。
気がついてみると指に当たりちょっと痛かった。

もちろんその後、キッチンとテーブルを○回往復したのは言うまでもない。



2003.01.10

今日はスタンバイ。
と、そこに、またもやAキャプテンが育て、持ってきてくれた野菜の山を発見〜〜♪
何故、私がいつもいいタイミングでその場に居合わせるのか、みんなが不思議がっていた。

でも、今日の晩の買い物は終わってるはずだし、私は明日から泊まりで家にいないし、
う〜ん、困った・・・・。

まぁ、冬だから、野菜を新聞に包んで外に出しておけば、数日はもつだろう。



2003.01.12   インターネットの弊害

昨年からずっと欲しかったバイクを、つい先日購入した。


私が探していたバイク(イントルーダー1400=VS1400)は、大型バイクで逆輸入車だ。
1987年から未だに国内で製造は続いており、輸出されているが、
VS1400は日本では人気がないため、手間隙のかかる逆輸入はずっと前に終わってしまった。
だから、なかなか程度の良いVS1400は見つからないし、
ましてや、家の近くのバイク屋で見かけることは皆無だ。

昨年、たまたま通りがかった大型中古バイク店 「レッドバロン」 に立ち寄ると、
私が探していたワインレッドのVS1400(1994年式)を発見した。
しかも程度はかなり良い。
ただ、気になるのはタンクの色。
私は単色のものを探していたが、見つけたのは白いデザインが入っている。
これが気に食わない。
でも、単色のものは、確か1987、1988年式で、あったとしてもあちこちが錆び、ボロボロのはずだ。
ハンドルのタイプは2種類あり、私が探しているタイプの方が、市場にあまり出回っていない。

そんなわけで、タンクの色に不満はあったものの、ハンドルも私好みに改造してあるし、
この辺で買っておかないと、もう二度と見つからないかもしれないなぁ〜、と数ヶ月眠れぬ夜を過ごした。

ネットで検索すると、25万円〜39.8万円が相場なのに、
レッドバロンで見たVS1400は49.9万円もした。
逆輸入して新車で購入すれば120万円はするので、安いはずなのだが、ケチな私には高すぎる。

何ヶ月もネットで検索していると、1998年式のワインレッドを発見!
東大阪まで車で出かけていったが、黒い線の変なデザインの塗装が入っており、見た目が最悪。
しかも59.8万円。
程度は最高だったが、即却下。

そして、やっとレッドバロンで購入を決定した。
夕方にお金を持ってバイク屋へ行き、支払いを済ませた。
これで眠れるようになるぞ!と思いきや、
止めればいいのに、次の日の朝6:00にネットで検索してしまった。

すると・・・・・

あったぁ〜〜〜〜〜〜ッ!!
改造車だけどワインレッドでオークション価格25万円からスタート〜?
しかも、人気がないから一人しか入札してないぞぉ〜?!
これだったら、落札できちゃうかもしれないじゃん!

さらに見ていくと・・・・・・、

ブルーだが、タンクが単色で、錆びなしピッカピカの1991年式があるではないかぁ〜〜!
しかも38万円ポッキリだってぇ〜〜?!
安っいなぁ〜〜。
こんなに安いならワインレッドじゃなくてもいいかなぁ〜。

さらに・・・・・、1991年製のワインレッドで、買ったけどお金がなくて登録できず、
屋根付きガレージで眠っていた、総走行距離5kmのVS1400が、30万円ちょうどだってぇ〜〜!
号 (┬┬_┬┬) 泣

でも、レッドバロンでもうお金を払っちゃったんだよなぁ〜。
今さらキャンセルできっこないだろうし・・・・。
もう、後悔の嵐だ。

きっと、これからもネットで検索したり、オークションで探してしまうに違いないが、
安いVS1400を見かけるたびに後悔して、また夜、眠れなくなるのかなぁ〜。

近くのお店になければ知らなくてすむし、
もしあったとしても、お店に行かなければ知らないわけだから、
失敗したかなぁ〜、と後悔することもない。

自分が行く場所が私の知り得る全てであれば、悩むことが少なくて済む。
そう思うとインターネットって便利だけど、
知らない方が良いことまでも簡単に知ることができてしまって・・・・・、
ホント、困ったものだ。

それにしても、この貧乏性、どケチな性格、治らないものだろうか?



2003.01.16

我が家では、毎朝、トマトを食べている。
何故トマトなのかは分からないが、それが習慣になっている。
妻は大きいトマトは6等分にして一つのお皿に置くことが多い。

パソコンに向かって作業をしている間に、朝食が用意された。
私がテーブルにつくと、妻はすでにムシャラムシャラ、トーストにかぶりついていた。
小皿に目をやると、そこにはトマトが3切れ置いてあった。
妻の目の前に置いてあった小皿を、私は自分のところに引き寄せ、
そしてトマトを一つ一つ口に放り込んだ。
3個目を口に入れ、噛んで、飲み込んだ。

そして、10秒ほど立った頃、妻は無表情でボソッと言った。

今日は、トマト、3つしかなかったんだよなぁ。」(妻)

なんで、もっと早く言わんのだぁぁああ〜〜ッ!!
食べてる途中に言ってくれぇぇええ〜〜ッ!!

だって、気がつかなかったんだもん。」(妻)

恐らく寝起きで、ボーッとしていたのだろう。

焦点が合っているのか、合っていないのか、良く分からない視線で、
ハナマルを見ている妻だった。



2003.01.17

キャプテンとバイクの話で盛り上がった。

マフラーは純正のものでは面白くない。
他社製の、凄まじい音をするものが良い、ということで二人の意見は一致したが、
私はYAHOOオークションで見つけた、手作りの水道管を改造したマフラー(1000円)を狙っているのに対し、
キャプテンは新品を10万円で買ったのだそうで、その差が一桁を超えているのにビックリした。
そっかぁ〜、マフラーってそんなに高級なんだぁ・・・・、と思っていたが、
キャプテンはそれは既に2本目だそうで、前につけ代えたヤツが気に食わなかったから取りかえるのだそうだ。
さらに驚いた。

次にキャプテンがいつしか警官にとっ捕まりそうになった話になった。
まぁ、彼が何をしでかしたはさておき、やっぱり正直に答えることが印象を良くするんだ、と、
その道のかなりの経験者は語った。

例えば、時速75kmで走っていたのに、
オマエ、今、何キロで走ってた?」(警官)と聞かれたとき、
「65kmくらいでしょうか?」と答えるのは良くない。

また、「この道路の制限速度は何キロだ?」(警官)という質問に対し、
例え、何でこんなに広くて空いてる道路の制限速度が40kmなんだよ、と思っても、
制限速度がおかしいんじゃないですか?と、さも言いた気に、
「50キロじゃぁないんですか?」と言ってはいけない。
そうすれば、許してもらえることがある、と言うのだ。

ついこの前、この手を使い、赤切符を切られそうになったとき、
行って良し!」(警官)見逃してもらったと言う。
彼は、「ありがとうございましたッ!」と敬礼して走り去ったのだそうだ。
もし、赤切符を切られていたら、免停では済まなかった可能性大だったらしく、彼はしみじみと語った。

私も学生時代に同じような経験がある。
国道246、三軒茶屋の交差点の立体高差(上馬 → 池尻)をバイクで走っていた。
半分ほどのところから渋滞で、車が両車線に連なっていた。
車線変更禁止で黄色い線が中央に引かれていたが、私はその線の上をバイクで走って渋滞をすり抜けようとした。
立体高差が下りになり、降り口付近を見ると、なんとっ!警官が仁王立ちしているではないかぁ〜〜!?
ゲェェエエ〜〜〜〜!!!!!!
黄色い線の上を走るのを止め、渋滞している車の後にススッと入り、
名に食わぬ顔で下まで降りれば良かったのかもしれない。
でも、その時の私には、そうすることがとても小作に感じられた。
そこで、黄色い線の上を走って警官の前までゆっくり進み、彼の手前1m程のところで停止し、ヘルメットを脱いだ。
地面から腰より高い位置まである長い棍棒をもった彼は、ものすごい形相で私を睨みつけた。
そして、

キサマァァァアアアーーーーーーーッ!!!
 どこを走ってるんだぁぁぁああああーーーーっ!!!!
」(警官)
ガツーーンッ!と棍棒を地面に叩きつけ、彼は私に向かった大声で怒鳴った。
もちろん、渋滞で止まっている車のドライバーにも聞こえたに違いない。
「すみませんっ!」
この黄色い線は、何のために引いてあるんだぁぁあああーーーーーーっ!!」(警官)
「追い越し禁止を表わすためのものです。」
そうだろうがぁぁああーーー! 分かってて、何でそういうことをするんだっ、オマエわぁあーー!!
 危ないじゃないかぁぁぁあーー!!
」(警官)
「申し訳ありませんでしたぁっ!」
二度とするなっ! よしっ! 行って良しっ!」(警官)
「ありがとうございましたっ!」

やっぱり、正直、誠実が一番、ということだろうか。

当時、まだ学生だった私にとって、あれほど怒鳴られたのは初めてで、かなりビビッたが、
今思えば、パイロットの訓練中は、あんなの序の口かなぁ〜〜♪



2003.01.18

実家には、NTTの工事が終了した旨のYAHOOからの葉書が届いており、
7日に電話の配線は済ませていたので、今日はADSLのモデムをつなぐだけのはずだった。
取扱い説明どおりに設定し、インターネット・エクスプローラー(IE)を立ち上げたが、ネットに接続できない。
しかも、BBフォンも使えなかった。
色々試してみたものの、結局ダメで電話線の配線をし直すことにした。

2階から1階へ電話線を壁の中伝いに通すのにかなり苦労した。
試行錯誤の末、真鍮の針金(10m)を二つ折りしに、
無理やり突っ込み、押し通し、1時間ほどの格闘の末、開通♪

1階に設置した新しい電話ジャックにパソコンと電話をつないでみると、BBフォンもネットも接続に成功。
そこで、2階につけたジャックで試してみたが、BBフォンのみ使え、ネットに繋げない。
しかも、BBフォンの音がかなり悪い。
最終的にパソコンと電話を設置する予定の部屋のジャックでは、BBフォンもネットも繋げないではないかっ!
クッソォ〜〜!! なんでだぁ〜〜??

ああでもない、こうでもない、とさらに数時間が経過し、最終的に考えられることは、
電話線のジャックを増やしたことに問題があるのではないか?

1階のジャックは使う予定がないので取り外し、2階のジャックを1か所のみ残した。
そこから電話線の延長コードで電話とパソコンを設置する部屋まで、天井裏伝いに伸ばしてみた。
すると・・・・、うまくいった♪

あとは、新しい電話を買ってあげれば、工事は完了〜〜♪、というところでタイム・アウト。
出勤の時間がきてしまった。
次に私が東京に行くまで、昔ながらの親子電話と、ネット接続用パソコンを、
切り替えスイッチを使って使い分けてもらうことにした。
今のところ、1か月以上、東京ステイの予定がないのが残念だ。

結局、工事に4時間半近くかかってしまい昼メシを食べ損ねたが、
できると信じたことを最後までやり通せて、気分は最高だった。



2003.01.19

今日、高知で会った整備さんが、「Good Luck!」 を見る、と言っていた。
妻も、見るのが当然、という雰囲気だったので、私も一緒に見ることにした。

ドラマの中で、客室乗務員(CA)が、新人パイロットに関して言った言葉に大笑い。

新人パイロットは少し寝かせてテイスティングするの。」(CA役の女優)

あんたなんて、ずっと寝かされっぱなしやん。」(妻)
ハッハッハッハッハッハァア〜〜。
しかも、そのまま熟成しちゃったね。」(妻)
ナヌゅぃぃいい〜〜!!
同じ制服でもやっぱりキムタクが着ると違うなぁ・・・・・。」(妻)

なんでィ、なんでィ、ヘヘェェエエ〜〜〜ンダ!
そんなこと言うけど、制帽をかぶった感じはキムタク、全然似合ってないも〜〜ん!!



2003.01.21

冬型の気圧配置で、日本海側の天気はあまり良くないであろうことは予測できた。
だが、私は天気男だ。
最近、北海道が荒れているとき、私は別の所を飛んでいるか、休み。
私が北海道に行くと、いつも滑走路に雪は積もっていない。
そんなわけで、天気が悪いとはいっても
何時間も遅れたり、ゴーアラウンドしたり、着陸できなかったり、
そういったことは絶対ない、と、根拠もなく勝手に考えていた。
関空に出勤すると、キャプテンは不安気な表情をしていた。

「どうしたんですか?」
今日も天気悪いなぁ。 オレ、最近、千歳で2回連続でひどい目に合ってるんだよなぁ。
 1回目は2時間遅れで、2回目は1時間遅れだった。 今日は大丈夫かなぁ・・・・。
」(キャプテン)
「大丈夫ですよ。 僕、最近、つきまくってますから♪」

もう、キャプテン、イヤですよぉ。 ダイバートしないで下さいよ♪」(CA)
「ゴーアラウンドにダイバート、もうなんでもOKですよ♪
 たまには練習しとかないとねぇ♪ さぇーて、どこに行きましょうかねぇ、キャプテン?
 函館?仙台?青森? どうせなら、行ったことない所に行きたいなぁ♪」
もう、何とぼけたこと言ってるんですか! 絶対、普通に着陸して下さいよっ!」(CA)

大抵、イヤだイヤだと思うと、そうなってしまう場合が多いような気がするので、
私は勤めてイヤな事はイヤだと思わないようにしている。

関空 → 松山 には、キャプテンの義理のご両親が乗っていたようで、
飛行機を降りたご両親は、コックピットにいる私達に向かって手を振ってくれた。
そんな和やかな雰囲気ではあったが、まだキャプテンは千歳の天気が心配だったようで、
不安そうな面持ちだった。

ところが、松山 → 千歳 を飛んでみると、千歳の天候は最高で、真っ青な空が広がっていた♪
松山を出発前はかなりの雪が滑走路に積もっていたのだが、
私達が到着する頃には、舗装面がほとんど露出していた!
なんて、私はついているのだろう!?
キャプテンもとても嬉しそうだった。

千歳 → 女満別 は遅れてしまったが、それでも女満別で問題なく着陸することができ、
冬の北海道にしては上出来だった。

女満別 → 千歳 も半ばが過ぎ、千歳空港の管制官と無線交信が始まった。
日高山脈を過ぎると雲は途切れ、千歳空港の方角は明るく開けていた。

そこへ、他機の無線交信が聞こえてきた。
なにぃぃいい〜〜〜!?
ゴーアラウンドしたぁぁああ〜〜!?
こんなに天気がいいのに何でだろう?
千歳空港の方角をよーく見ると、千歳空港の真上に雪雲があるのか、
雪のカーテンがかかっているようにも見えた。
でも、視程は1300mはあるみたいだし、降りれないってことはないんじゃないの?

私達の着陸の順番はそれまで2番目だったが、
ゴーアラウンドした飛行機が前に割り込んできたので、3番目になってしまった。
まぁ、このぐらい仕方ない。
定刻につけると思ったけど、5分程度、遅れるかもなぁ・・・・。

千歳空港へ向かって、ILS 01L アプローチの進入許可が出た。
そのとき、いつも着陸に使う 01R は除雪のために閉鎖されており、使用滑走路は 01L 一本だけだった。
私達の前の飛行機が無事着陸し、離陸機が滑走路に進入した。
管制官は私達の着陸の前に離陸機が1機あるので、減速するように指示した。
もちろん可能な限り減速したが、いつまでたっても先に降りた飛行機が滑走路の外に出ない。
これでは滑走路に進入した離陸機は離陸できず、私達も着陸できない。
早く出てくれないかなぁ・・・・。

そこへ、先に降りた飛行機が管制官に無線で言った。
A−2から滑走路を出ます。
ヌワァニィィイイ〜〜〜〜ッ!!??
もっと手前で出てよぉ〜〜ん!

滑走路 01L から誘導路へ出るには、通常 A−3、A−4を使用する。
そこは滑走路の中央より少し先に位置し、滑走路から斜めに出ることできる。
つまり高速のまま出ることができるのだ。
先行機が使おうとしていた A−2 は滑走路の端にあり、そこまで到達するのに時間がかかる。
さらに、誘導路に対して直角なため、ほとんど止まるまで減速しないと滑走路から出ることはできない。
それだけ、滑走路内にいる時間が長くなってしまう。
当然、いつまでたっても離陸機は離陸できず、私達も着陸できない。

あ〜ぁ、これはひょとするとゴーアラウンドだろうなぁ・・・・。

ゴーアラウンドしてください。」(管制官)
案の定、管制官からそう指示されてしまった。

そのまま着陸していれば、10分後には仕事が終了していたのに・・・・。
まぁ、もう一回アプローチすればいっか?
20分程、仕事が伸びるだけさ♪

ゴーアラウンドしながら、何で先行機がわざわざ A−2 まで行ったのか?考えてみたが、
全く見当もつかなかった。
当然、腹が立つ。
あいつめ〜〜〜!
あんたが A−2 まで行っちゃったから、うちがゴーアラウンドしたんだぞぉ〜〜。
いつも通りに A−3 か A−4 から出てくれれば問題なかったのに!
どう考えても不満一杯だ。

そこへ、管制官がアプローチ中の飛行機全機に無線で呼びかけた。
「現在、01L のランウェイ・コンディションは Very Poor です。」(管制官)
(Very Poor = とても滑りやすく、ブレーキが非常にききにくいので離着陸禁止)
げぇぇええ〜〜〜〜っ!!?? マジッっすかぁ〜〜!??
んっじゃ、01R の除雪が終わってから降りればいいか・・・・。
「01R がオープンしました。 ランウェイ・コンディションは Poor。 横風13kt。」(管制官)
へぇっ? それって、ダメじゃん?
Poor のときは横風10ktまでじゃん?
ぬわぁにぃぃいい〜〜〜〜!!??
着陸できないじゃん!!!
どーすんだよぉ〜〜〜??
クッソォ〜〜〜!?
オマエ(私達の前に着陸した飛行機)さえ A−2 まで行かなきゃ、
うちらもとっとと着陸して仕事終わってたのにぃ〜〜!
どーしてくれんだよぉーーーー!!

カンパニー無線で降雪の状況と風の傾向を聞いてみたが、どう考えても良くなりそうにない。
一旦滑走路を閉鎖し除雪をして、もう一度ランウェイ・コンディションを計測し直すことになったが、
次に滑走路がオープンするのは15:35。
私達は15:20まで待機する燃料しか搭載していなかった。
本当はもっといっぱい搭載していたのだが、
1回ゴーアラウンドしたため、上昇するのにかなりの燃料を使ってしまったのだ。
なんてこった。
どうやら他の飛行機達はまだゴーアラウンドしておらず、たんまり燃料を持っていたようだった。

北海道全域で天気がかんばしくない、ダイバートできるのは函館だけだった。
カンパニー無線でやり取りをした結果、待っても仕方がない、ということで、
早々に函館にダイバートすることになってしまった。
千歳よ、サヨ〜ナラ〜〜〜・・・・。

千歳 → 函館 は距離が近く、ジェット機で飛ぶとあっという間だ。
やることが山ほどあり、ドタバドタバ片っ端から片付け、それでも終わらず、脳をマッハで回転させた。
とは言ってもCPUは インテロ10KHz 〜〜♪
キャプテンはアナウンスせにゃーならんし、飛行機も飛ばさにゃならない。
私はカンパニー無線で千歳と函館としゃべりまくり、函館の天気を調べ、アプローチタイプをゲットし、
コンピューターにをセットしながら管制官と無線交信もしなきゃならん。

ようやく全ての仕事が終わり、先ほど先行機がなぜ A−2 まで行ってしまったのか、再び考えてみた。
そういえば、ずっと雪が降り続いていたし、私達がゴーアラウンドした直後に
01L のランウェイ・コンディションは Very Poor だって言ってたよな。
ってことは、先行機は着陸してからなかなか停止できずに、A−2 まで行ってしまったのではないのか?
だとすると、私達はゴーアラウンドして良かったのだろう、きっと。
滑りやすい滑走路には誰も着陸したくない。
ダイバートする方がまだましだ。

本来なら14:35に千歳に到着する予定だったが、代わりに函館に15:23に到着した。
女満別からのお客さんは19名。
満席(166名)でなかったことを考えると、
迷惑をかけてしまったお客さんの総数は最小限に食い止めることが出来たが、
お客さんは多かろうと、少なかろうと、トータルの迷惑ダメージ度は同じはずだ。
心の底からみなさんにお詫びを申し上げたい。

駐機所に入り、エンジンを止めるとCAさんにインターフォンで呼ばれた。
すみません、丘珠(札幌)の天気を教えて下さい。」(CA)
「はい、分かりました。 ちょっと待ってください。(天気を取っている間に)
 お客様、ご立腹ですか?」
はい。 かなり。」(CA)
うわぁ〜、イャッベェ〜〜〜!

全ての作業が終わりコックピットを出て、CAさん達を見た瞬間、私は手を合わせて言った。
「ゴメンナサイっ!」
本当になおさんの言った通りになりましたね。」(CA)
やっぱり、余計なことを言わなかった方が良かったかなぁ〜・・・。
後悔の嵐だ。
「お客さん達、みんなさん怒ってました?」
いえ、そんなことないですよ♪ ゴーアラウンドしたとき、前の方に座ってた人達は笑ってました。
『やっぱりな。』っていう感じでしたよ。
」(CA)

私達は函館から千歳へ戻る予定だったが、今回は必ず千歳に着陸できる、という天気の保証はなかったし、
函館から札幌(丘珠)へ向かう飛行機も着陸できない可能性があったため、
結局、お客さん達はみなさん、電車で4時間かけて札幌へ向かうことになった。

そこで、私達は飛行機に客室乗務員4名だけを乗せて、千歳へ向けて16:15に離陸した。
これまた近い距離のため、あっという間のフライトだった。
千歳の滑走路は2本とも除雪のためまだ閉鎖されており、
無線を聞いていると、どうやら沢山の飛行機がアプローチを待っているようで、
私達の順番は何番目なのかとても不安だったが、比較的早い方だったようだ。
NAVER と呼ばれる地点で待機することを指示されたが、
8,000ft で待機する私達のすぐ上には JAS のレインボー・セブンがおり、
さらにその上にも数機、待機する飛行機が積み上げられていた。
その光景はまるで「ダイハード」のようだった。

幸い私達の下には待機している飛行機はおらず、
滑走路がオープンすると同時に私達はアプローチを開始することができた。

天候はかなり回復し、滑走路の滑りやすさも横風も問題ではなかった。

何事もなく 01R に着陸し駐機所に向かうと、そこには大量の雪が積もっていた。
今日の仕事は07:25に始まり17:51まで、長い一日だった。

キャプテンと私はそれで終わったが、CAさん達はそこからさらに
千歳 → 新潟 を便乗で移動することになっており、一体何時に仕事が終わったのか?とても心配だ。

また、本来、女満別 → 千歳 の次は、別の乗員がその飛行機で
千歳 → 松山 → 関空 を飛ぶのだが、
その乗員達は私達が函館から千歳に戻るまで待っていたのだ。
当然、千歳 → 松山 のお客さんも私達が函館から飛行機を持って帰ってくるのを待っていてくれた。

これには本当に恐縮してしまった。
沢山の人達に迷惑をかけてしまった一日だった。



2003.01.23

昨日の出来事だ。

新潟へ到着してしばらくして気がついた。
ゲェェエエ〜〜〜〜ッ!!?? 帽子忘れたぁーーーーっ!!
千歳のスタンバイ・ルームに置いたまま新潟へ来てしまった。
そこで新潟のディスパッチァーに聞いた。

「今日、この後、新潟−千歳を飛ぶ便ありますよね? その便、誰が飛ぶんですか?」
ホテルに泊まってるクルーだと思いますけど。」(ディスパッチァー)
ってことは、新潟の遅パタ(遅いパターン)のクルーは、まだ新潟のホテルにいるはずだ。
「誰が泊まっているか分かりますか?」

すると、運良くコパイ(副操縦士)は私の同期(K氏)だった。

電話してもつながらなかったので、ホテルにチェックインするときにメモを残した。

今朝、新潟のディスパッチへ行くと、私の帽子がスタンバイ・ルームに届いている、と、
ディスパッチャーが教えてくれた。
良かった、良かった♪

伊丹の自宅に帰宅し、同期(K氏)に電話を入れることにした。
千歳から帽子を持ってきてくれてありがとう、と言いたかったのだ。

財布の中に紙切れが入っていて、そこにK氏とS氏の電話番号を書いてある。
電話番号を確認し、電話をかけた。
すると、K氏の声とは別人の声が聞こえてきた。
うわぁっ! 間違い電話だ!

「もしもし、Kさんのお宅ですか?」
いえ、違いますけど。
「失礼しました。 間違いました。」

あれぇ〜〜、なんか聞き覚えのある声だったなぁ・・・・・。

再ダイヤルを押して、かけた電話番号を確認した。
が、番号に間違いはない。

おっかしいなぁ・・・・・???
待てよ! 今の声、S氏じゃないか?
年賀状を取りだし電話番号を確認すると、やっぱりS氏の電話番号だ!
しまった、メモに書き写すときに入れ替えて書いてしまったんだ。

もう一度S氏に電話をした。
「おう、Sだよな。 さっき、間違って電話しちゃったよ。」
やっぱりそうか。 いやな、聞き覚えある声だなぁ、とは思ったんだ。」(S氏)
「今日、Kが千歳から新潟まで帽子持ってきてくれたから、ありがとう、って言おうと思って電話したんだ。」
へぇぇええ〜〜〜! オマエ、そんな常識的なこと、いつからするようになったんだ?」(S氏)

その後、K氏に電話をし、私はお礼を言った。

それにしても、電話番号の写し間違いといい、帽子の置き忘れといい、なんか最近、物忘れが激しい気がする。



2003.01.25

久しぶりに高知ステイ。

伊丹−高知−関空−高知 をパタパタと折り返すパターンだった。
先日まで日本海側を飛んでいて、寒寒とした風景を見ていたせいか、
天気の良い淡路島や四国を見ていると、心が温まる。
しかし、ふと、イヤ〜〜なことを思い出してしまった。

そういえば、テレビで近畿地方の花粉量は、今年は去年の5倍って言ってたなぁ。
あぁ、せっかく暖かい日も増えてきたのに、
2月1日から花粉が飛ぶ、なんて予告されちゃうと、憂鬱だなぁ・・・。

そういえば、今日、一緒に乗っているキャプテンは花粉症だったっけ?

「キャプテン。確か花粉症でしたよね?」
そうだよ。 イヤな季節が始まるね。 あ〜、なんか、鼻が急にムズムズしてきたぞぉ〜。」(キャプテン)
そう言うと、キャプテンは座席後方に置いてあったティッシュの箱にに手を伸ばし、鼻をかんだ。
「スンマセン。 余計なこと言って思い出させてしまって。」

高知空港に到着し、空港の外へ出ると、なんだか私まで鼻がムズムズしてきた。

そんなことにもめげず、川沿いにジョギングへ行った。
Tシャツ1枚でホテルを出ると、さすがに寒いが走り出すとすぐに暑くなる。

土手沿いに小さな白い犬がトコトコ歩いているのを発見♪
しましま服を着せてもらったマルチーズだ。
かわいいじゃ〜ん♪
あれぇ〜〜、散歩してるのかなぁ〜?
連れの人、どこにいるんだ?
犬の周囲、見渡す限り誰もいない。
この犬、一人でお散歩できるように訓練されているのかなぁ・・・・。
おっ、向こうから自転車で誰か来るぞ。
きっとあの人が飼い主なんだろう・・・・・、って、通りすぎちゃったじゃん!
あれぇぇええ〜〜〜??

私はマルチーズを追い越し、振り返って犬がこちらに向かってくるのを待った。
相変わらずマイペースでトコトコ歩きながら私のすぐそばに来た。
しゃがんで手を伸ばし、背中をさすったが、完無視されてしまった。
トコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコ。

おい、オマエ、迷子なんじゃないのかぁ〜〜?

随分しっかりした足取りで、自分がどこへ行こうとしているのか分かっている雰囲気だったので、
私はマルチーズを見送り、ホテルに向かって岐路についた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ホテルの部屋で、私はいつになく真面目に、ちょっとは勉強しとくか、とフライトバッグを開けた。

??!!??!!??!!??!!
アレェェエエ〜〜〜〜ッ!?!?!?!?! 手袋がないじゃん!!
仕事に使う手袋がどこにも、な〜〜〜いッ!!
どこに置き忘れただぁ〜〜〜?
まぁ、もう汗でゴワゴワで真っ黒だったし、代えようと思ってたところだから、いっか。

あまりにも汚いので、半年ぐらい前から、代えなきゃ、代えなきゃと思いつつ、
代えることを忘れて今日まで使ってきたが、やっと交換できるので良かったぁ〜〜♪



2003.01.26

朝、5:25am に目覚まし時計の音で飛び起きた。
そこは高知のホテルだった。
昨晩は夢の中でずっとバイクのことを考えてうなされていた。
熟睡した気が全然せず、メチャクチャ眠かった。

シャワーに入り、目を閉じたまま、カミソリでひげを剃った。
イタッ!
上唇の上の皮膚を切ってしまった。
痛さの具合から、かなり深い切り傷のようだ。
シャワーを出て、鏡を見ると、血が滴っている。
まいったなぁ・・・・・。

6:00からホテルで朝食をとる。
あと20分以内に血を止めなくてはならない。
何度ティッシュでふき取っても、後から後から血が出てくる。
ドライヤーで熱風をかけて乾燥させたらどうだろう?
HOTの「強」でガンガン熱したが、顔が ア チ゛ィ゛ィ゛〜〜〜ッ !!
COOLで続けたが、全然止まらない。
あと5分しかない!
そうだ!
外国の映画で見たことがあるぞ!
顔に白い小さな紙が貼ってある光景を見たことがあるような気がする。

ティッシュを5mm角に切り取り、傷口に貼ってみた。
すると、ティッシュはみるみるうちに血に染まったが、それ以上は広がらず、滴ることはなかった。
格好悪いけど、仕方ない。
これで行くか・・・・・・・。

レストランでキャプテンに会ったとき、顔に何かついてるよ、と
指摘される前に自分から言っておくことにした。
「朝、ヒゲを剃ってて切ってしまって、血が止まらないんでティッシュを貼ってるんですよ。」
ふ〜ん・・・・。 そうなんだ。」(キャプテン)

あれぇ〜〜?
なんか、チラッとこっちを見たけど、ちゃんと聞いてたかなぁ?

朝ご飯を食べ終わり、席を立とうとすると、キャプテンは私の顔を見て言った。
口の上に何かついてるよ。」(キャプテン)
「あっ、ハイ、ちょっとカミソリで切ってしまって血が止まらないんで、ティッシュを貼ってるんです。」
やはり全然聞いてはいなかったようだ。
きっと、キャプテンも眠かったのだろう。

高知空港に到着し、ディスパッチへ行った。
ブリーフィングが終わると、ディスパッチァーが言った。
手袋、届いてますよ♪
「ほんとですかぁ♪ ありがとうございま〜す!」

飛行機へ乗り込むと、客室乗務員(CA)さん達に妙な顔をされた。
「あぁ、朝、ヒゲを剃ってて切ってしまって、血が止まらないんでティッシュを貼ってるんです。」
そうなんですかぁ。 クリームかなにかを塗ればいいのに。」(CA)

そっかぁー!
クリームだよ、クリーム!
ボクサーが顔を切って血が止まらないとき、ワセリンみたいなものを塗って、止血してるじゃん!
その手があったか・・・・・。
あっ、でも、クリームなんて持ってないもんなぁ〜。

コックピットに入ると、整備さんがいた。
「今日、『GOOD LUCK』見ます?」
えぇ、残業しないで帰れたら見ますよ。なかなか評判いいみたいですね。」(整備さん)
「じゃあ、僕らが飛行機を壊さないで帰ってこなくちゃいけませんね♪」
整備さんは笑いながら、しかし無言でコックピットから出ていった。