2003.09.02
新潟空港でドライアイスの搭載があった。
ドライアイスは飛行機による輸送では危険物扱いになるので、乗員に搭載の報告がされる。
その便は私の担当だった。
客室乗務員(CA)へのクルーブリーフィングで、別にドライアイスについて知らせる必要性はなかったが、
次の便の出発までにかなり時間に余裕があったので教えてあげることにした。
「この便にはドライアイスが搭載されます。
ところで、ドライアイスって二酸化炭素でできてますが、二酸化炭素を英語で何て言うか知ってますか?」
「いえぇ・・・・・・・・・・・。」(CA)
「CO2 って書きますよね。
C は炭素、O2 は酸素が2つくっついてますのでカーボンダイオクサイドって言うんですよ。」
「ふ~ん・・・・・・・。」(CA)
「ドライアイスってマイナス70℃ぐらいですけど、二酸化炭素は地球の温暖化に影響がある、
ということで、新商品が開発されたらしいです。
冷やし直すことで再利用可能な物質で、マイナス50℃程度になるらしいですよ。」
「へぇ~~ッ!」(CA)
といいながら、CA 2名が手のひらを下に向けて何かをたたく仕草をした。
「『70へぇ』 ぐらいですね♪」(CA)
『トリビアの泉~素晴らしき無駄知識』 (毎週水曜日、21:00~22:00の番組) のことかぁ~?
そっかぁ~、明日から使えるムダ知識でしたかぁ~。
日経新聞で仕入れたネタなんだけどなぁ・・・・・・。
でも、ウケて良かったぁ~♪
2003.09.04
何日の朝刊だったか?、「トリビアの泉」 ボタンなる商品をタイムリーに発見♪
日経新聞に載っていたので笑ってしまった。
一体、誰が買うんじゃぁああぁぁああ~~~~!!??

2003.09.08 ホテルでの時間の潰し方
昨晩は遅いパターンだったため、今日の勤務は午後から。
ホテルをチェックアウトするのも午後。
することがなく、テレビも面白い番組がない。
新聞は隅から隅まで読み終わったし、差し替えは終わったし、ちょっと勉強して疲れたし・・・・。
さぁ~って、何しようかなぁ~。
洗面の鏡に自分の顔が映った。
随分、ヒゲが伸びたなぁ・・・・・・。
一昨日の夜にヒゲを剃り、昨日は剃らなかったせいか、ヒゲが伸びている。
んっ?
アゴの辺りに白髪を発見っ!
その数が前より増えているではないかぁ~~~~~っ!!??
何ヶ月か前に数えたときは4本ぐらいしかなかったぞ。
一体何本あるんだろう?
数えると、数え逃し、ダブルカウントがあるかもしれない。
毛抜き、毛抜き・・・・・・・。 おぉ、あったあった。
さぁ~て、抜いてみるか♪
部屋にあった黒っぽい灰皿に抜いた白髪を乗せて数えればカウントミスは起こらない。
いくらヒゲが伸びているとはいえ、先端0.5mmほどしか頭を出していない白い毛だけを抜くのは面倒だ。
ときどき横の黒い毛も一緒に引っ張ってしまい、痛っ!、とか独り言を言いながら鏡の前で毛を抜いた。
これで最後だな? もうないな?
と、アゴを鏡にさらに近づけ、よ~く観察していて気がついた!
ゲェェエエエ~~~~~ッ!!??
鼻毛も白髪があるじゃんかよぉーーーーーーっ!
鼻の穴をこじ開けながら隅々までチェック。
フーッ、良かった、1本かぁ。
灰皿の上の白いヒゲをカウント。
1、2、3、4、5、6、7、あれっ?
もとい。
1、2、3、4、5、6、7、8、9・・・・・。
23本~♪
時計を見ると・・・・、おっ、15分経ったじゃ~ん♪
さてと、どこへ捨てようか・・・・・・。
床にパッパツと捨ててしまっても見えっこないが、ここで妻のことを思い出した。
独身時代、図書館で本を借りてきた。
ページをめくっていくと・・・・・・・、そこに鼻毛らしき毛達が沢山はさまっているではないかぁ~っ!!??
しかも、毛根が紙にこびりついたまま圧縮、乾燥して、
植毛されたようになっているゾォォォオオオーーーーーッ??!!
オーマイガッ!?(と言ったかどうかは定かではない)
図書館へ速攻返却。
窓口で鼻毛についてクレームを上げると、
「またですか。 同じような苦情があがってます。」
鼻毛って、沢山の本に植毛できるほど、そんなに多くは生えてない気がする・・・・・・。
きっと、全ての鼻毛を抜ききり、1冊の本に植毛し、また毛が生え揃うのを待って別の本に植毛し、
これを繰り返したに違いない。
う~ん、かなりの努力家だ。
妻は沢山の鼻毛を見て、とっても キタナイッ! と感じたらしい。
ホテルはお客さんの出入りが多い。
次のお客さんには見えないからといって、カーペットの上にばらまくのにはちょっと問題がありそうだ。
ゴミ箱にそのまま捨てても、ティッシュに包んで捨てても、
ゴミ箱の掃除をする際、数本の毛根がゴミ箱の内壁にヘばりついて残ってしまうかもしれない。
そう配慮して、トイレの便器に葬ることにした。
こんなどうでもよいネタを日記に書くのに、さらに20分を費やすことに成功したのだった。
2003.09.10
朝、ジョギングへ行った。
私が走りに行く方面は、今日は粗大ゴミの日だ。
何か捨ててないかなぁ~。
おっ?
このママチャリ、後ろにカゴがついてるぞ。
ちゃんと 「不用品」 の張り紙もしてある。
カゴって買うと1000円以上するからなぁ。
あとではずしにくるか。
かなり前に拾った、今、私が使っている安物マウンテンバイクには荷台がつけてある。
この荷台、別に拾ったマウンテンバイクについていたものだ。
そこにつける買い物カゴをずっと探していた。
ジョギングから戻り、シャワーを浴びて、工具を持って車に乗り込んだ。
家を出てすぐ、メチャメチャ雨が降り出した。
参ったなぁ・・・・・。
んっ?
ずいぶんきれいなマウンテンバイクが捨ててあるなぁ。
今、乗ってるやつはボロボロだし安物だ。
「新しい」 のが欲しいな、と思ってたんだよな。
でも土砂降りだし・・・・・。
えぇ~っい! ちょっと品定めに降りるか。
これは・・・・・・、結構高いやつじゃん!
Panasonic製でサビ具合、使ってるネジ、サドルを見た感じ、高級っぽい。
いいね、いいね、で、どうして捨ててあるの?
パンクしてるか・・・、でもこれは空気抜けてるだけかもな。
どこが壊れてるんだ?
あぁ、ギヤか。
ハンドルについているギヤが前輪用、後輪用ともにバカになっている。
そうなんだよ。
最近のマウンテンバイクについてるギヤチェンジ用レバーは、
10年前のものに比べて使いやすくなったけど、
その分構造が複雑になってよく壊れるんだよなぁ~。
以前、拾ったやつもギヤレバーが壊れてたっけ・・・・。
ギヤレバーは今使ってるヤツのを外して使おう。
車の後部シートを倒し、マウンテンバイクの前輪と後輪をはずし、車に乗せた。
着替えたばかりのシャツが土砂降りでビチョビチョ。
体に張り付き乳首が見える・・・・・。
ちょっとセクシー過ぎるぞ。
車に乗り込み、先ほどのママチャリがあったゴミ捨て場に向かった。
1分ほどで到着。
いきなり雨が小雨になった。
マジッすかぁ~。
一番降ってたときにお外で品定めしてたのかぁ。
まあしゃーないわな。
さて、カゴをはずすか・・・、ってなんだよ、ネジが錆び付いてて取れないじゃん!
ネジ穴が壊れてしまったので諦めることにした。
家に戻り、マウンテンバイクを降ろし、即、修理開始。
小雨が降る中、1時間ほどかけて修理完了♪
やっと 「新しい」 マウンテンバイクをゲットできたぜ。
待ったかいがあった。
次の粗大ゴミの日に、今使ってるヤツは捨てることにしよう。


ギヤレバーを付け替えたところ

これが今回ゲットしたマウンテンバイク。
やはりパンクはしていなかった。

捨てられるマウンテンバイク。
ギヤレバー、スタンド、荷台を付け替えた。
チェーンは錆び易いので、取り外し、パーツとして保管。
サドルも盗まれる可能性が多いので取っておく。
サドルのシャフトは自転車によって直径が異なるので、色々なサイズを持っていると便利だ。
駅前に乗り捨てられた自転車やゴミ捨て場に捨ててある自転車は、サドルがないものが多い。
サドル(シャフウト付き)さえ持っていれば、捨ててある自転車を再利用するのは簡単だ。
また、サドルを盗まれないように高さを調整するネジは変えておくと良い。
高さが調整しやすいようにできてるものほど盗まれ易いので、
レンチでなければ開けられない普通のボルト&ナットに変えておく。
Panasonicのマウンテンバイクのサドルのネジももちろん付け替えた。

安物マウンテンバイクのサドルシャフトの直径は、ママチャリのサドルシャフトの直径と同じだ。
そして、長さはマウンテンバイクの方がずっと長い。
26インチのママチャリは背の高い男性には低すぎて乗りにくい。
そこでマウンテンバイクのシャフトをサドルからはずし、
ママチャリのサドルと付け替えると、とても乗りやすくなる。

↑↑マウンテンバイクのサドルのシャフトを使ったママチャリ↑↑
2003.09.11
1985年にアメリカに留学する前に買ったセイコーのダイバーズウォッチが、数ヶ月前に故障した。
18年間使ったので寿命かもしれないが、直せるものは直して使うのが私の主義だ。
短針の取りつけ部が緩んでいるために、針が滑ってしまい、正確に時を刻まない。
時計材料店で針を買ってきて取り替えれ良いのだが、お店に行く時間がない。
またの機会にしよう。
先日、高知でゲットしたプラスチック製のオレンジ色の時計は、見づらく使っていない。(2001.10.26)
トイレの壁掛け時計と化している。
壊れたダイバーズはクォーツだったが、電池交換が面倒なので、
全く同じデザインのオートマティックのものを買うことにした。
ベストセラーなのか、18年前と同じ型のものがまだ売られているのは驚きだ。
色は黒一色に飽きたので、赤と青のツートンにすることにした。
Sキャプテンは、買い物はYAHOOオークションで全て済ませる、と言う。
どんな商品でも、どこのお店よりも安く買えるらしい。
ならば、とYAHOOオークションで探してみることに。
19,800円で売っているのを発見!
私のクォーツのダイバーズは、18年前に35,000円で父に買ってもらった。
それに比べると破格だ。
モノの値段って、何て安くなったんだろう?!
そこう思えば、19,800円で買ってしまっても良かったが、どうせ買うならもっと安い方がいい。
待つことにした。
ところが、しばらくすると狙っていた型のダイバーズがオークションから無くなってしまったではないか!
何日も、何週間も見かけなくなり不安になった。
クッソーッ! どういうことだぁ~?
名古屋空港で中空きのパターンのとき、本屋で 「モノ」 関連の雑誌を見ていて、
機械時計の特集を発見した。
高級なものばかりの中に、「5万円以下で買える商品」 があった。
そこに私の探しているセイコーの逆輸入ダイバーズが載っていた。
値段は・・・・、$350!??!
高っか~・・・・・。
先日、Joshin電気へ行ったとき、何気なく腕時計のコーナーの前で立ち止まった。
すると・・・・・・、おっ! あった、あった。
今だけ18,800円。
あと2週間で通常価格の19,800円に戻す、と値札に書いてある。
オークションで19,800円で買っていたら、送料、代引き手数料とかで、1000円以上は取られる。
Joshinのポイントを使えば、消費税分タダになる。
よし、これを買おう!
お得な買い物をしたつもりだが、やはりYAHOOオークションが気になる。
それから毎日1回、必ずチェックしているのだが、悔しいことに時々同じ型のダイバーズが出ている。
大抵は16,800円程度なので、送料、手数料を考えれば負けていない。
しか~し、昨日、13,000円で売れたのを発見!
クッソォ~~~~~~~ッ!
メチャメチャ損した気分だ。
何はともあれ、一応満足してゲットしたオートマティックを、先日お風呂で落としてしまった。
それまで1日に5秒進んでいたのに、次の日チェックすると50秒も遅れていた!
ゲェェェエエエ~~~~~~~ッ!?!?!?!?
最低でもあと18年は使うつもりなのに、もうこんなに時間が狂うんかっ!?
機械時計ってダメなのか~?
前、使っていたクォーツは、お風呂に入るときも寝るときもはずしたことがなかった。
留学時代、マイナス40℃の雪山でキャンプしたときもはめていた。
雪に手を突っ込んだり、泥に肘まで手を突っ込んだりするときもはめていた。
岩や壁に強打したこともあり、ケースもガラスもボロボロだ。
それでも時間が狂うことはなかった。
それなのに、自動巻きは高さ60cmから落としただけで狂うのか!?
あぁ~、買って損したかなぁ~。
ちょびっと後悔したものの、買ってしまったものは仕方ない。
毎日、、毎日、何秒狂ったかチェックしていると、数日して40秒の遅れが20秒になり、10秒になり、
数週間して5秒以内に収まるようになってきた。
これからは落とさないように、ぶつけないようにしよう。
ところで、一日に何秒進むか、遅れるか、私は知っていて当たり前だと思っていた。
ロレックスを使っている同僚に聞くと、2日で10秒、とか1週間で1分、とか、確実に狂いの程度を把握している。
それを聞いた妻はビックリしていた。
秒単位で仕事をしている私達にとって、1秒の狂いって大きい。
客室乗務員(CA)さんの中にも、秒針のない時計をしていて先輩に怒られた人がいる。
飛行機の仕事をしていなくても、例えば通勤で何分の電車に乗ろう、と思って朝、急ぐ人なら、
秒単位の誤差は気になるのではないか?
最近は便利なもので、電波時計なる、勝手に時間を修正してくれる時計がある。
私も心が揺れたが、やはり電波時計を肌身離さずつける気にはならない。
パイロット仲間の中には電波時計を使う人も増えてきた。
利にかなっていると思う。
しかし、主流は自動巻き、手巻き等の機械式時計のような気がする。
今日、事務所でSキャプテンに会った。
何気なく彼の手元に目をやると・・・・・・、んっ?
あっ! 私のと同じ時計だ!
あれぇ~、Sさん、ロレックス使ってなかったっけ?
「Sさん、その時計、僕とお揃いですよぉ~♪」
「えぇ~、なおちゃんホント~?」(キャプテン)
「ほら、見てくださいよ! で、Sさん、もちろんYAHOOオークションですよね? いくらで買ったんですか?」
キャプテンはニターッと笑い言った。
「なおちゃんから先に、いくらで買ったか言って。」(キャプテン)
「電気屋で18,800円で買いました。」
すると、Sキャプテン、さらにニタ~ッと笑った。
「9800円。」(キャプテン)
そう自慢気に言いながら、右手の人差し指で時計をピシパシたたいている。
ヌゥワァニィィイイイイ~~~~ッ!?!?!?!?!?!?!?!?! ( T T )
「どう、参った? そっかぁ~、なおちゃん19,000円で買ったんだぁ~。
いやぁ~、安かったなぁ~~♪」(キャプテン)
オーマイガッ、オーマイガッ、オーーーマ~イガットぴょ~~~ん!
ここ数年、こんなに悔しい思いをしたことはなかった。
昨日は程度のいいマウンテンバイクをゲットしたし、まぁ、いいか・・・・・。
と、何度自分に言い聞かせても気が晴れな~い!
あ~あ、18,800-9,800=9,000円分、これから切り詰めよう~っと。
でもなぁ~、すでにギリギリの生活してるからなぁ~。
節約もほぼ限界に近いんだよなぁ~。
さらに9,000円切り詰めるとなると、数週間に渡って、かな~りヒモジイ感じになりそうだ・・・・・・。

↑↑ 1985年に買ったクォーツ ↑↑

↑↑ 今回ゲットしたオートマティック ↑↑
2003.09.12
伊丹 → 関空 → 宮古島 → 関空 → 熊本 → 関空 → 伊丹 のパターン。
キャプテンは昨晩のうちに関空入りし、前泊していた。
そのFキャプテンから、朝、電話があった。
「悪いんやけどネクタイのスペア、持ってきてくれへん? 忘れてん。」(キャプテン)
関空に到着し、客室乗務員と共有の事務所に行くと、
部屋は荒れ果て、何もかもがなくなっていた。
あれっ? 間違ったかな?
泥棒にあったように全てのモノが持ち去られていた。
そうだ、客室は5階に移動したんだったっけ・・・・。
キャプテンにネクタイを渡し、閉め終わってから一緒に5階のディスパッチへ向かった。
エレベーターが開くと、知り合いの客室乗務員(CA)が入ってきた。
「お疲れ様ぁ~♪」(CA)
「もう仕事、終わりですか?」
「イエ、これからですよ。」(CA)
ふ~ん・・・・・、5階のCAの事務所から私服でエレベーターに乗ってきた、とすると、
仕事が終わった、と考えるのが妥当だ。
ん・・・・・・・・・?
「ここって、5階?」(キャプテン)
「はい、5階です。」
「そう? ・・・・・・・・・。 いつもと景色が違うなぁ。 ほんま5階?」(キャプテン)
「はい。 あっ、でも、確かにいつもと違う感じですね。」
後から女性の声が聞こえた。
「ここ、3階ですよっ!」(CA)
振り返ると、それはさっきのCAだった。
私達が5階かと勘違いして3階で降りたことに気づいて彼女は、
わざわざエレベーターを降りて知らせてくれたのだった。
なんて、優すぃ~♪
(3階から出勤して5階へ上がるので、彼女は私服だったのだった。)
「さっき、5階って確認して降りた?」(キャプテン)
「イエ、何も考えてませんでしたが、5階って勝手に確信してました・・・・・・。」
私は思いこみが激しく、時々大きな勘違いをする。
昨日は沖縄方面は大型の台風で大変だったと聞いていたが、行ってみて驚いた。
近くの建物の屋根が吹き飛び、管制塔のガラスは割れ、駐機所にガラスの破片が飛び散り、
PBB(お客さんが搭乗に使うブリッジ)は壊され、事務所のエアコンは止まっていた。
台風の凄まじさを物語っていた。
風速70m(約140kt)強の風が吹いたとニュースで言っていたが、
風速99mまでは壊れないとされている宮古島の風速計は、
軸がへし折れ壊れてしまっていた。
壊れなかったどこかの島の風速計の最大値が70mだった、ということか。
もし風速100mを超える風が真正面から吹いたら、
ジャンボでも浮き上がり、垂直に上昇していくだろう。
恐ろしい・・・・・・・。
もちろん昨日、宮古島には飛行機が来れなかったため、
宮古島から関空へ戻れなかったお客さんで空港はごった返していた。
空席待ちのお客さんが沢山いたせいで、
なかなかX線検査所を通過できず、搭乗に時間がかかってしまった。
その結果、宮古島の出発は定刻40分遅れになってしまった。
関空 → 宮古島 では、四国、九州の台風に伴った雲を避けて飛行するのに苦労したため、
帰りの 宮古島 → 関空 はいつもと違うルートで計画したが、それは遠回りであり、
関空へ到着するころには50分遅れになっていた。
次の 関空 → 熊本 はもろに台風の外輪の雲の中の飛行だった。
当然揺れるのでスピードが出せず、遅れを取り戻すことはできない。
熊本空港は台風による南風が卓越し、5,000feet以下のアプローチから着陸まではかなり揺れた。
お客さんの降機が終了し、コックピットを出てディスパッチへ行こうとしたところを
清掃のおばちゃんに声をかけられた。
「それ置いてってくれる?」(おばちゃん)
笑顔のおばちゃんが指差した先には青いゴミ箱が・・・・・。
おっと、スミマセン。
コックピット内に置いてあるゴミ箱は、
飛行機を降りるとき客室に持って行って中身を空にしてもらう。
私はそのゴミ箱を持ったままディスパッチへ行こうとしていたのだった。
気流が悪くて動転していたのか、遅れていて血迷ったのかは分からないが、
キャプテンにバカにされてしまった。
しかも、整備さんにも目撃されてしまったようで、私を見て笑っていた。
熊本空港から一刻も早く出発すべく、Push Backをリクエストしたが、クリアランスがこなかった。
そこでPBBにいるP/Oさん(PBB Operator)に向かって、
キャプテンは 「クリアランス待ち」 を示すジェスチュアをした。

両耳に人差し指を入れるような仕草で、パイロットや整備さんは間違いなく知っているが、
果たしてP/Oさんは知っているのだろうか?
「キャプテン、P/Oさん、知ってますかねぇ~?
聞こえない、みたいにとられるかもしれませんねぇ。」
「知ってるやろ?」(キャプテン)
ジェスチュアを見たP/Oさんは、すぐに無線で誰かを呼んだようだった。
それから数秒後、私達は整備さんにインターフォンで呼ばれた。
「コックピットさん、こちらグランドです。 感明度良好でしょうか? 聞こえますか?」(整備さん)
「はい、聞こえてますけど、どうかされましたか?」(キャプテン)
「あっ、イエ・・・・。」(整備さん)
P/Oさん、やっぱり、聞こえない、って思ったんだろう。
熊本を出発し、関空へ到着したのは1時間5分遅れだった。
台風の積乱雲を迂回して遅れ、
台風の被害をこうむった宮古島のお客さん達をレスキューするのに時間がかかり、
沢山のお客さんに迷惑をかけてしまったが、
まぁ、今日は仕方なかったかなぁ、と思わずにはいられなかった。
2003.09.23
宮崎空港の7番 Spot から Push Back し、エンジンをかけ、Runway 27へ向けて Taxi を開始すると・・・、
お゛お゛お゛お゛ーーーーーーーーっ!!!!
飛行船を発見!!
産まれて初めて飛行船が地面にいるのを見た。
感激だ!
黒っぽい(濃い紺?)機体にオレンジ色で 「GOOD
YEAR」 と書いてある。
そっかぁ~、タイヤの宣伝用かぁ~。
管制塔のまん前の芝生の上に停泊?している飛行船は、どこか異次元な雰囲気だ。
空に浮かんでいる所から想像するに、とてつもなくデッカイんだろう、と思っていたが、これが意外と小さい。
B777よりは絶対に短いと思う。
そばには沢山の人達がいたが、きっと飛行船の関係者だろう。
飛行船の一番底にあるコックピット?(パイロットが乗る所)もかなり小さめで、
関係者の身長とほぼ同じ高さの小さな部屋だ。
立ったまま乗りこんでもきっと6~8人でいっぱいいっぱいだろう。
Taxi しながら近づいていくと、その関係者達が大きく見えてきた。
とはいっても顔が見えるほどではない。
だが・・・・、なんとなく全員、外人体型のようだった。
「GOOD YEAR」 の飛行船だから、もしかすると関係者も外国人だったのかもしれない。
管制塔の前の芝生にたたずむ飛行船と外人?らしき団体を見ていて、
あたかもここは日本ではないのではないか?と感じる光景だった。
2003.09.24
最近、めっきり涼しくなった。
そこで思い出すのが妻の言葉だ。
「うちは衣替え、必要無いから不思議だよねぇ~。」(妻)
そうなのだ、私は1年中同じ服を着ている。
Tシャツだ。
秋、冬、春はTシャツと長ズボン。
夏は袖無しTシャツと短パン。
妻にとって、春から夏の変わり目と秋の到来をつげるのは、私の服に袖があるか、ないか、
膝が出ているか、出ていないか、なのだそうだ。
その他、変わるのは冬はジャンバーをTシャツの上に羽織ること。
本当に1年間変わらないのは、1年中サンダルで靴下を決して履かない、ということ。
妻の言葉で気になるのは、この一言だ。
「商店街に出没する人の中で、一番みすぼらしい格好してるね。」(妻)
ちゃんと洗濯しているのにどこがみすぼらしいのか、というと、襟、袖が伸びきったTシャツと、
擦り切れた短パンなのらしい。
そこで聞いてみた。
「じゃあさ、パリッとしたTシャツに、ジーンズ(短パンではない)を履いていれば、
普通の人と同じ身なりなわけ?」
「うん。」(妻)
う~ん・・・・・、確かに言われてみれば自分がみすぼらしい気もする。
新しいTシャツかぁ~・・・・・。
簡単なようでこれが意外と難しい。
私が買うTシャツというと、上限が決まっていて、1枚380円までだ。
だから、3枚980円のヘインズのTシャツか、安物Tシャツになってしまう。
ユニクロも高くて話にならない。
以前は近くの商店街に 「マルトミ」 という激安洋服店があった。
待ってれば、380円のTシャツがゲットできたものだ。
でも、やはり安物。
脇の下の縫合部分からすぐに穴が開いてしまう。
もしくは生地が薄すぎてすぐにヨレヨレになってしまう。
学生の頃、アメリカからアミノ酸サプリメントを輸入していたことがある。
その店は、いくら以上かうとTシャツをタダでプレゼントしていた。
そこの同じ柄のTシャツは何枚も持っている。
というか、当時、それしか持っていなかった。
あの頃、Tシャツはタダである、というおかしな固定観念が私の中にできてしまった。
オーストラリアでの訓練時代に、そのTシャツを毎日私は着ていたのだが、
あるとき、同期が私に言った。
なおって、Tシャツ、それ1枚しか持ってないの?
んなわけあるかぁ~~っ!?
1枚、じゃなくて、1種類だよ~ん♪
その頃のTシャツと、数年前にサイパンで1枚3ドルで買ったTシャツが6枚、家にあって、
それらを未だに着まわしている。
その他は着れないほど穴が開いているか、ヨレヨレか、黄ばんでいるか、である。
でも、もったいないので捨てれずに、家に山積みになっている。
袖無しTシャツは数年前に1枚380円で買ったものが、なんとか持ちこたえているが、
確かにお出かけ着にするには、だいぶ無理があるかもしれない・・・・。
短パンは、おかげさまで500円で買ったユニクロ製が、ここ数年がんばっている。
だが、夏をこれ2枚で乗りきるとなると、数年着るとかなりキツイ。
ボチボチ、あと数年で買い換えようかんなぁ~、と先日思った次第だ。
シンちゃんが産まれて、リサイクル・ショップへ洋服を見に行くことが多くなった。
新品で買ったらバカ高いものが、1着280円~780円程度で手に入る~♪
ん??
待てよ・・・・・・。
シンちゃんはすぐ着れなくなる服をその値段で買って、
父ちゃんは長いこと着れるのに、1着0円~380円で頑張ってるってか?
これは納得いかない。
「オレさぁ~、ちょっと奮発して、Tシャツ買いかちゃおうっかなぁ~。」
「え゛っ?! 今、なんて言った?」(妻)
「イヤさ、みすぼらしいって言われるしさ、
そろそろお金出して新しいTシャツでも買ってみるかなぁ~と思って。」
「うん、うん、そうしてくれる♪」(妻)
「でもさぁ~、出しても1枚700円? イヤ、600円? イヤ、500円かなぁ~・・・。」
「やっぱ、無理だ。」(妻)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
前置きが長くなったが、ステイ先でダイエーの前を通った。
そのときひらめいた!
シーズンが終わればTシャツって安売りしてるんじゃないの?
男性の洋服売り場へ行ってみると・・・・・、
お゛お゛お゛お゛ーーーーーーーーっ!!!!
あるではないかぁぁぁぁあああぁぁぁぁああああ~~~~~っ!!??
500円だぞ、全部。
でも、安物なんじゃないのぉ~?
ほら、やっぱ中国製ばっかじゃん。
ん? でも、なんか肌ざわりがいい感じだなぁ~。
これって、いつも買う定価で1枚380円のTシャツの生地の感じじゃないぞ?
まさか、綿じゃないのかなぁ~?
ラベルを見てみると・・・・、へぇ~、これって綿なんだぁ~。
最近のTシャツはこんなにスベスベで気持ちいいんだぁ~。
これって、500円の修正値札が貼ってあるけど、もともとは意外と高かったんじゃないの?
500円の修正ラベルをめくると、その下には修正980円ラベル、
その下に修正1300円ラベル、っていくらなの?
え゛え゛え゛ぇ゛~~~~~っ!?
これって、一体いくらだったの?
1900円?
マジ? マジっすかぁ~?
そんなに高いTシャツ、買ったことないぞ!?
あるかなぁ~、Lサイズ。
できればLLがいいんだけど、でも、まぁ、Lでもいっかなぁ~♪
おっ! Tシャツは500円だけど、袖無しTシャツは300円?
いいじゃん、いいじゃん、いいじゃ~ん♪
あったあった。 結構、沢山あるではないか?!
袖つきTシャツも袖無しTシャツも、ある、ある、あるっ!
デザインの気に入ったものを手にとっていくと、うわぁ~、取りすぎてしもうた。
こんなに買ったらもったいないよなぁ~。
イヤ、でも安いし・・・・・・。
いっぱい買うと怒られるだろうなぁ~。
家にある、着ないボロ着を捨てろ、って言われるんだろうなぁ~。
捨てられるかなぁ~。
もったいないなぁ~。
あれは破けてるだろ。
あいつらはは黄ばんでて、到底外には着ていけないだろ?
あいつらは縮んでてもう着れないし・・・・。
あいつら(学生時代にゲットしたタダT(これをステイ先で着ている))は、
穴が開いてるし、襟伸び伸びだし、シミだらけだし、黄ばんでるし・・・・・。
そうだなぁ~、あいつら全部捨てれれば、
こいつらぜ~んぶ買ってもしまう場所確保できそうだな・・・・・。
よし、買いだ、買い。
レジへ全部持って行ってお会計。
バーコード自動読み取り機に次々にかけられていく。
3000円、超えたなぁ~、3500円ぐらいかと思ったけどなぁ~。
あれぇ~、4000円超えたぞぉ~。
え゛え゛~~っ! 4935円?!
意外とするなぁ・・・・。
お金あるかなぁ~・・・・・。
明日の交通費を残さないといかんぞ・・・・・。
足りるか。
でも、どうしようっかなぁ~。
やっぱり何枚か返えそうかなぁ~。
格好悪いなぁ~。
えぇ~っい! 買ってしまえ!
久々に大きな買い物をして、レジでドキドキしてしまったのだった。
ホテルへ戻る途中、思った。
こんなに買ってしまって、良かったのかなぁ?
サイズ、合わなかったらどうしよう?
返品きくかなぁ?
何時までダイエーやってるかなぁ。
ダイエーを出て50mほど歩いて、ちょっと立ち止まり、数m後戻りして、
やっぱりそのままホテルへ帰ることにした。
部屋に入ってすぐに着せ換え人形開始。
一通り着てみて、全部OKであることを確認。
さてと・・・・、値札切るか・・・・・。
でも切ったらもう返品できんぞ。 本当にいいのか・・・・・?
えぇ~っい! 切ってしまえ!
机の上の値札の山を見ながら思った。
本当はいくらだったんだろう?
500円のシールを剥がしてオリジナル・プライスをチェキット!
おっ、お前は1900円か。
おっ、お前も1900円か。
おぉ、お前も1900円か。
んっ? お前はたったの1500円か! う~ん、損した、失敗した! まぁ、仕方ない。
おっ、お前も1900円か、よしよし。
ヌワァヌィ~~~~ッ!? お前はたったの980円かぁ~?
あぁ、これは袖無しTシャツの分か。
まぁ、300円だったから許してやろう。
で、お前も980円なわけね。
お゛っ! お前は袖無しTシャツのくせして1900円だったんかぁ~。
300円だったなんて、カ・ン・ゲ・キ♪
結果
Tシャツ : 1900円 5枚 + 1500円 1枚
袖無しTシャツ : 1900円 2枚 + 980円 2枚
合計 16760円(消費税込みで 17598円也~♪)
支払い合計は 4700円(消費税込み 4935円)だったので、平均
72% OFF かぁ~♪
なんて幸せなんだ。
年中、Tシャツ着てて、良かったぁ~♪
社会人になって11年目にして、やっと金遣いが荒くなってきたなぁ~。
オレって、成長したなぁ~♪
先日、ダイバーズ・ウォッチを買ったとき、
9000円も高値で買ってしまって、これから切り詰めよう、と決心したが、
残念ながら今回のTシャツは余計な出費なのでカウントできない。
あぁ、辛い・・・・・・・。
2003.09.28
間もなく日が沈む頃の離陸だった。
家路を急いでいるのか、いつもより飛んでいる鳥が多かったような気がした。
離陸滑走中に鳥をエンジンに吸い込むと、鳥も痛いだろうし、飛行機も壊れる。
だから、できれば寄ってきて欲しくない。
そんなことを考えながら、誘導路から滑走路に入ろうとしたまさにそのとき・・・・・、
ワッサワッサと白鷺がすぐ目の前を通った。
ヤツはコックピットの左後方から右前方へ向かおうとしていた。
虫を捕まえる網があったら捕獲できそうな距離で、しかもノロイ。
と、そのとき。
あ゜っ!!
オマエ、今、ウ○コしたろ?
汚ったないなぁ?!
イヤ、きれいだったか?
魚を飼う大きな水槽にいっぱい水を入れる。
買ったばかりの腹の膨らんだ、大きめの白色の絵の具のチューブを水槽に突っ込み、
思いっ切り押しつぶしながら素早く手を動かす(絵の具を持ってない方の手ではない)。
すると、白い絵の具の細い筋がウネウネ、ユラユラ、1本のそうめんのように水中を漂い、
時間とともに沈んでいく。
(想像の時間、終わり)
まさにそんなイメージのウ○コを垂れたっ!だろ、オマエッ!
しっかし、長かったなぁ~♪
しかも、真っ白。
キミの体より純粋な色だったねぇ~。
白鷺の頭から足の先までの長さより長い距離を、1.5往復するようにうごめきながら、
フワフワうねって、どこに着地するって、
その距離でしたら、絶対エアバス君の鼻先についたぞ、コラッ!
まぁ、鼻先は白にペイントされてるし、目立たないからいっかぁ~。
滑走路に入って辺りを見渡すと、先ほどの白鷺がチョコンと右手に突っ立っている。
左手にも白鷺らしき鳥影が見えた。
前方のこれから飛行機が突進していく方向には居なさそうだ。
みなしゃん、草むらから出てきちゃダメでちゅよぉ~。(最近、赤ちゃん言葉が多くなっている)
そして、何事もなく高知空港を離陸した。
伊丹からの高知行き最終便。
お客さんが乗り終わり、ドアが閉まって、Push Backを管制官にもらい、
整備さんにインターフォンでPush Backしてくれるよう伝えた、まさにそのとき、
客室乗務員(CA)がインターフォンで呼んできた。
なに、なに?
降りたい、っていうお客さんがいるの?
とりあえず整備さんにPush Backを一旦中断してもらい、管制官にも一報いれた。
詳しく事情を聞いてみると、どうもお連れの方ががチェックインしたものの、
飛行機に乗り遅れてしまったのか、見当たらない、と言うのだ。
う~ん、どうしたものか・・・・・。
飛行機に乗り込む前に携帯に電話を入れてみたが、電源を切っているのか連絡が取れず、
どこかで倒れたのかも?と心配になってしまったのらしい。
それから1分ほどして、お客さんは、
今から飛行機に引き返してもらうのも悪いし、
とりあえず、このまま乗っていっても、まぁ、かまわない、
というニュアンスの、非常にあいまいでどうしていいか迷う発言をしたそうな。
どうすっかなぁ~。
うぅ~ん・・・・・・、えぇ~い、出発じゃ、出発!
滑走路に入り、離陸滑走を始めた。
加速して前輪が浮いたとき、暗闇から1羽の鳥が現れた。
イヤ~ン。
普通にローテイションすると右エンジンの辺りに行ってしまいそうだった。
ピッチ5°ぐらいでほんの一瞬、気持ちローテイションを止め、
鳥の通過ポイントが右主翼のちょっと上あたりになるまで待ってから
速度を確認し、再びピッチアップしていった。
ホッ・・・・。
鳥は命拾いしたようだった。
上空で先ほどのお客さんからリクエストがあった。
お連れの方がどうなったか、もし分かったら教えて欲しい、とのことだ。
カンパニー無線で問い合わせ、調べてもらった。
どうやら、単に乗り遅れただけだったようだ。
地上の交通機関で高知へ向かう、と本人は言っていたらしい。
地上でって、夜行バスしかないだろう。
可哀想に・・・・・。
もし乗り遅れそうになったら、その辺にいる地上係員(GH)さんを捕まえて、
状況を説明すれば、飛行機は待ってくれるはずだ。
本人が時間に気づかず買い物をしていたとしても、館内放送で呼び出しがあるだろうし。
どうして遅れてしまったのだろう?
トイレにこもっていて、どうしてもGHさんに連絡が取れなかったのか?
高知空港の使用滑走路は32でビジュアルアプローチ。
普通に着陸して、リバースをかけると、あっ!
またまた鳥が暗闇から突然現れた!
今度は左主翼の方向に飛んでいきそうだったが、
その飛行経路はエンジンよりは確実に上だったので、リバースはそのままかけ続けた。
恐らく主翼より数メートル上を通過したに違いない。
キミも命拾いしたねぇ~。
せっかく草むらで気持ち良く寝てたのに、起こしてしまって悪かったなぁ。
ホテルへ向かう途中、キャプテンと話をした。
もし、自分の連れが飛行機に乗り遅れたとしたら、自分だったらどうするか?
連れが家族だったら恐らく降りるだろう。
友人だったら降りるかなぁ~?
最終便を逃したら、一泊して次の日の便に乗るわけで、そうしたらホテル代がもったいないし、
朝、早く起きて空港へ行くのも面倒だし、明日の予定もあるし。
飛行機で帰れば楽ちんだし、航空券も既に持っている。
夜行バスで帰るとなると、メチャメチャ疲れるし、今からバス乗り場へ向かうのも面倒だし、
何時何分のバスがあるのかも分からず、これまた最終便を乗り逃がしたら最悪だ。
反対に自分が乗り遅れた連れの立場だったらどうだろう?
自分のミスで相手がわざわざ飛行機を降りてくれていたら、きっと恐縮するだろうなぁ。
色々考えて、やっぱり自分だったらそのまま乗って行ってしまったような気がする。
これって、人として冷たいかなぁ・・・・。
2003.09.29
高知空港からJ-AirのCRJで名古屋まで行き、
名古屋 → 新潟 → 千歳 → 新潟 のパターンだった。
高知空港のJALサイドのカウンターへ向かった。
自動チェックイン機にチケットを入れてみたが、受け付けてくれない。
カウンターで航空券を渡すと、たった一言、
「欠航です。」(GH)
「えっ? けっこう?」
「はい、欠航です。」(GH)
なんか、当然でしょ?みたいな雰囲気だ。
「飛ばないってことですか?」
「はい。」(GH)
「何が原因ですか?」
「機材故障です。」(GH)
それを早く言わんかーい!
「えーっと、他に名古屋行きの便はあるのですか?」
「はい。」(GH)
そう言って、ようやく一枚の紙が出てきた。
そこには、高知 → 福岡 → 名古屋 のスケジュールが書いてあった。
これじゃ、乗務に全然間に合わないじゃん。
「あ、結構です。」
「大変申し訳ありませんが、機材故障のため欠航となっています。
振り替え便はこのようになっています。」
と言って紙をすぐに見せてくれればいいのに、なんでこんなに要領が悪いんだろう?
それにしても、せっかく初めてCRJに乗れる、と思って楽しみにしてたのに残念だ。
ディスパッチへ行き、大阪の事務所に電話をして状況を伝えた。
ディスパッチ・ルームにいた人達曰く、
あの飛行機壊れやすいんだよね。 ここ数日も壊れてんじゃないの?
と当たり前のような感じだった。
結局、福岡のクルーが 名古屋 → 新潟 → 千歳
→ 新潟 を飛ぶことになり、
私達は高知から関空へ戻って仕事は終わった。
明日はもともと 新潟から千歳へ移動後、
千歳 → 中標津 → 千歳 → 新潟 → 大阪 だった。
そっちも変更があるかと思いきや、伊丹から千歳へ移動後、同じパターンを飛ぶことになった。
ちょっとだけ勤務時間が長くなるなぁ~。
そんなわがままなことを考えていたが、伊丹
→ 千歳 は修学旅行生の団体で満席とか。
おっ♪ 乗れないんじゃ、千歳行けないなぁ~。
へっ? スーパーしか空いてない?(スーパーシート)
う~ん、でも僕はコンビニがいいなぁ~、なんてこと言ったかどうかはさておき、
結局、どうにか席が取れてしまって、伊丹 → 千歳 で移動できることになってしまったのだった。
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次の日、実際に伊丹 → 千歳 に便乗で乗ってみると、
3校の修学旅行でジャンボが満席になっており、
一般旅客は20名程度しかいなかったのには驚いた。
しかもそのうちビジネス客は3名程度、プラス私達2名の乗員のデッドヘッド、
残り十数名がどうやら一団体だったようだ。