2005.03.01

久しぶりに 伊丹 → 松山 を飛んだ。
伊丹 − 高知 を飛ばなくなって久しいが、気がついてみると最近は長い路線ばかり飛んでいる。
伊丹 を上がって、ちょっと行くと広島が見え、松山へ向けて左旋回しながら降下していく。
こんなに短かったっけ?
乗務員にとっては幸い、会社にとっては不幸なことに、お客さんは100名以下。
ベルトサインが消せた時間はたったの15分だったが、
客室乗務員(CA)さん達が頑張ってくれたので、サービスは全員に行き届いたようだった。
西日がまぶしく、空気はかすんでいたが、空港は問題無く見つけることができた。
当然、Visual Approach 14 をやった。
アプローチ中、全く揺れなかったぁ♪
7,000ft でオートパイロット、オートスラスト、FD、全てはずしてマニュアルで飛んだ。
う〜ん、気持ちゅいぃ〜ん♪

松山空港で、ANKからNALに出向したA320の教官と会った。
おっかない教官だ。
1日に6レグ、6回離着陸をしているのだそうだ。
なんて、キツイ勤務なんだ・・・・・。

夜、伊丹 → 大分 を飛んだ。
これがまた Visual Approach 01 だった。
100マイル程手前から空港は見えていたし、気流も良かった。
今回もかなり手前でオートパイロット、オートスラスト、FD、全てはずした。
やっぱ、Visual 最高!!
しかし、どんなに気分が良くても明日からの勤務を考えるとブルーになる。

明 日 : 大分 → 那覇 → 新潟 → 千歳 → 仙台
明後日 : 仙台 → 広島 → 仙台 → 千歳 → 関空

早くねぇ〜よおっと・・・・・。



2005.03.02

大分のホテルを出るまでに時間があった。
朝、7時に走りに行った。
海を眺めながら走っていると、視界に薄汚れたイヌが目に入った。
あれっ?
どっかで見たな・・・・・・。
白い体に大きな黒い模様が3つほどある体に、見覚えがあった。
そうだっ!
この前も見たぞ、あいつ。
あの時はまだ真っ白できれいだったし、赤いハーネスをしていたっけ。
あれは2月1日だったか20日だったか。
迷子っぽい足取りだった。
足の調子が悪かったみたいだったけど、それは治ったようだ。
痩せこけた感じでもないので、きっと食事には不自由していないのだろう。
近くにスーパーがあるからかなぁ。
赤いハーネスはなくなっていた。
「APU入り口」 の交差点付近の海岸線で2回とも見かけた。
飼主と巡り会えると良いのだが・・・・・。



2005.03.03

つい先日、課長が広島で雪でゴーアラウンドした、という話を仙台のディスパッチで聞いた。
そして、今日久しぶりに 仙台 → 広島 を飛んだ。
広島の飛行場予報はあまり良くなく、
レーダー・エコーを見ても雨雲が広島周辺にあることは分かった。
しかし、ずっと天気が良い私は強気だ。
昨日も千歳と新潟へ行ったが、滑走路に雪はなかった。
私は晴れ男〜♪
行く先々で悪天が私を避けてくれるに決まってる。

広島へ向けて降下を開始すると、広島のディスパッチがカンパニー無線で呼んできた。
なに、なに、霧が濃くなり視程が悪くなってきた?
大丈夫、大丈夫。

私達の前には、自衛隊のB747−400、
政府専用機(アメリカのエアフォースワンみたいなもの)がアプローチしていた。
何でそんな飛行機が広島に来てるんだろう?
きっと偉い人が来てるんじゃないの?」(副操縦士役の年配のキャプテン)
「そうですよね。 まさか、こんな霧の日にタッチ&ゴーとかしてるわけないですよね。
 しかも広島で。」
先行の政府専用機がアプローチのため高度を下げていくと、TCAS が映し出す計器上の機影が消える。
高度が私達より 9,900ft 以上下回ると消えるのだ。
私達が高度 9,000ft を切った頃、もしこの機影が再び現れれば、
悪天のため滑走路が見えず、政府専用機がゴーアラウンドしたことになる。
イヤ、もしタッチ&ゴーしてたら別か・・・・。

そして、彼らの機影は再び現れなかった。

ILSの電波に乗って高度を下げていった。
1,000ft を切った。
まだ、なにも見えない。
500ft を切った。
まだ、な〜んにも見えない。
カンパニーでは Approach Light Insight が 500ft って言ってたよな・・・。
400ft。
な〜〜〜〜んにも見えないじゃ〜ん。
300ft。
完璧、真っ白でな〜〜〜〜〜にも見えないよぉ〜〜〜〜〜〜ん。
さて、ゴーアラウンドかなぁ〜。
スラスト・レバーを前に出す心構えをした。
250ft。
お゛っ!!
Approach Light Insight、みぃ〜っけ♪
200ft。
霧が全てとれ、滑走路の反対側の end まで見えた。

気流は完璧にスムーズで、まるでシミュレーターのようなアプローチだった。

着陸滑走路をしている途中、気がついた。
あれぇ〜?
誘導路上に政府専用機がいるぞ?
何、やってんだ?

仙台へ向けて出発するために Push Back をしていると、政府専用機が離陸していくのが見えた。
駐機所に入ることもなく、着陸して誘導路で待機して、そのまま離陸してった。
ってことは、やっぱ、訓練で来てたんだろうなぁ〜。
こんな天気の悪い中、よくするなぁ〜。
イヤ、ひょっとすると、天気が悪いからこそ練習に来たのかもしれない。

仙台発千歳行き。
巡航高度の 33,000feet に達してしばらくすると、インターフォンで客室乗務員(CA)に呼ばれた。
お客様で、仙台の手荷物検査場に忘れ物をした方がいらっしゃいます。」(CA)
「何を忘れたのですか?」
リンゴです。『○○』と書かれた紙袋に入っているそうです。」(CA)
「了解、カンパニーで聞いてみます。 分かったらお呼びします。」

仙台のディスパッチを呼び、忘れ物の件を連絡した。
すると・・・・、あったぁ〜♪
インターフォンで CA さんを呼び、連絡してあげると、とっても喜んでくれた。

千歳発関空行き。
巡航高度の 39,000feet に達してしばらくすると、インターフォンで客室乗務員(CA)に呼ばれた。
あのぉ・・・・。 度々すみません・・・・。
 えぇ〜っと・・・・、お客様で、手荷物検査場にカギを忘れた方がいらっしゃるのですが・・・・。
」(CA)
「ありゃ、りゃ、りゃ。 またですか? 今度はカギですか? それは困りましたね。
 おうちに入れないじゃないですか?」
ご家族の方が別に家のカギは持っているようで、無くしたのは合鍵のようです。」(CA)
「あぁ、それなら良かった。 了解、カンパニーで聞いてみます。 分かったらお呼びします。」

千歳のディスパッチを呼び、忘れ物の件を連絡した。
すると・・・・、ない・・・・。
10分ほどして、もう一度カンパニーから連絡があった。
やっぱり、ない・・・・。
インターフォンで CA さんを呼び、連絡した。
声が悲しげだった。

鳥取の70マイル(126km)北東を飛んでいた。
すると・・・・・・、
あ゛っ!!! 流れ星!!!
20:25。
南西、ちょうど245度の方角、コックピットに対して真正面を、垂直に流れた。
久しぶりに見たけど、いつ見ても流れ星はきれいだぁ〜。
決して3回、願い事はできないけど。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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このサイトを始めた頃、
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2005.03.07

羽田−大館能代
いつもはB737が飛んでいるが、今日はタイプ・チェンジでA320が使用された。
勤務はダブル・キャプテンであり、私は副操縦士業務担当だった。
羽田には最近、ほとんど行っていない。
新ターミナルが出来てからは機長として1回出発したのみ。
副操縦士役で離着陸するのは初めてだ。
でも、一緒の年配機長は羽田勤務であり、彼にくっついて回れば問題ないはず。

便乗で 伊丹 → 羽田 を移動し、羽田の乗員室で機長が現れるのを待った。
しかし、全然現れる気配がない。
15:15。
ディスパッチへ行く時間が来た。
仕方ないので一人でエレベーターに乗って、一つ階を降り、ディスパッチへ入った。
と・・・・・、あれぇ〜、ここはディスパッチじゃないぞ?
入ってきた所を戻り、入り口の看板を見ると、そこは全然違う部署だった!?!?
あれぇ〜。
この前来たときは、ここに入ったよなぁ〜。
ディスパッチって移動したのかなぁ?
業連に出てなかったよなぁ・・・・・。
立ち話をしているANAの乗員に聞いた。
すると、ディスパッチは隣の部屋だった。

いかん、既に15:15を過ぎている!
ディスパッチへ駆け込んだ。
そこに担当機長の姿はない。
とりあえず、天気を見て、と・・・・・。
「あのぉ〜、大館行きのキャプテン、見かけましたか?」
ディスパッチャーに恐る恐る聞いてみた。
え゛ぇ゛〜〜〜〜〜っ!?!?!?
機長は既に中標津を往復してて、今、飛行機で待機してるはずだ?!?!
って、飛行機、オープンスポットじゃん??
オープンスポットって、どうやって行くの?

「あのぉ〜、オープンスポットって、どうやって行けばいいんですか?」
あっ、羽田、初めてですか?」(ディスパッチャー)
「イエ。 そのぉ〜、2回目なもので・・・。」
あっちのエレベーターに乗って1階へ行ってください。」(ディスパッチャー)

とりあえず、一旦、エレベーターを上がり乗員室へ戻り、そこにいた同期に行き方を聞いた。
整備さんってどこにいるか知ってる?」(同期)
「うん、多分。」
そうしたら簡単だよ。 分かるはず。 整備さんとこ入ってって、
 そのまま通路に沿って歩いていけばオープンスポット行きにバス乗り場につくから。
」(同期)
さんきゅ〜♪

通常なら出発時刻の35分前に乗員室を出れば間に合うが、
迷子になった時のことを考え、55分前に出た。

このエレベーターを降りて、と。
1階の整備さんのいるとこって本当は知らないけど、
確か、この前あっちに迷い込んだ時、整備さん見かけたから、多分あっちだよな。
うん、きっとそうだ。
あっちへ行けばいいんだろ、きっと。
しかし、何か変だ。
通路の感じがどうも怪しい。
絶対、違う雰囲気だ。
でも、周りには誰もいないので、聞くこともできない。
あっ!
きっと、このドアだ。
そこを開けると、そこには見たこともない通路があった。
んっ???
あっちはいつも使ってる出入り口だな・・・・。
通路の突き当たりのガラスの扉の向こうの景色は見覚えがあった。
って、ことは・・・・・・・・・・、全然、場所、違うじゃん!!!
ビルから外に出てどーすんだよ!!
ビルの内側の飛行場敷地内に続くドアを探してるんじゃんかい!!
あぁ〜、僕は一体、どうすればいいのぉ〜??

そこへ見慣れない制服の男性が通りがかった。
「すみません。 オープンスポットって、どうやって行くんですか?」
さぁ〜、それって、どこですか? 聞いたことありませんが。」(男性)

とりあえず、ビルの外に出て、いつも使う入り口から入り、ガードマンに同じことを聞いた。
「すみません。 オープンスポットって、どうやって行くんですか?」
さぁ〜、その名前は聞いたことがありませんねぇ〜。
 別の名前を言ってもらえれば、きっと分かるんですが。
」(ガードマン)
これじゃあ、私は、完璧不審人物だ。

そこへ整備さんが通りがかった。
「すっ、すみませぇーんっ!!」
ハイ?」(整備さん)
「オープンスポット行きのバスはどこから出てるんですか?」
あぁ、クルーバス乗り場ね。 エレベーターの向こうへ行けば分かると思いますよ。」(整備さん)

しむわぁとわぁぁぁあああ〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!
エレベーターを降りて、反対側へ行ってしまとぁあぁあぁあ〜〜〜〜〜〜ッ!?!?!?!

Yシャツ1枚で歩いていたのに、汗かきまくり。
なんとかバスに乗り、飛行機へ到着したのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

大館から羽田へ戻った後は、関空まで便乗で移動予定だった。
幸い同じ便に客室乗務員(CA)さんが乗ることを知った。
ラッキィ〜♪
「すみましぇ〜ん。 関空行きの飛行機まで、くっついて行ってもいいですか?」
私達ぃ〜、(羽田発)大館行きの前に、どうやって行けばいいのか、
 リハーサルしたんですよぉ〜。 もう完璧です。 いいですよ。 連れてってあげましょう。
」(CA)
おぉ〜、素晴らッすぃ〜。。

エレベーターを降り、彼女達にくっついて移動開始。
そこの扉を開けてチェックインするんですけど、変な顔とかしたらダメですよ。」(CA)
はいっ! ・・・・? って、いつも、そんな変な顔ばっかしてるの?ボク?
で、チェックイン、終わったら、こっちの扉を出て、あそこの扉を開けるんです。」(CA)
それは見覚えのある扉だった。
確か、前回も開けようとして開けられなかった。
「あのぉ〜、あの扉、暗証番号も使えないし、社員証も使えないし、
 羽田勤務の人しか開けられないんはずですけど・・・・。」
CAさんと試しに One Try してみた。
開かない・・・・・。
え゛ぇ゛〜〜〜〜〜〜っ!?!?!?!」(CA)

結局、通りかかった地上係員に扉を開けてもらい、無事、便乗に間に合ったのだった。



2005.03.11

一昨日、昨日と気温が上がり、大阪でもようやく本格的に杉花粉が飛びだしたようだった。
妻が友人の誕生日プレゼントを買うために、伊丹空港の ACTUS へ行くのに付き合った。
シンちゃんと一緒にデッキに出たが、目が痛くて開けていられないかった。
丸二日間、長いこと庭仕事をしていたため、さらに花粉が体内に入ってしまったようで、
とても辛かった。

今朝は調子が良かった。
朝5時に起き、外へ出ると地面が塗れていた。
雨が降ってくれたおかげで空気中の花粉が落ちたようだった。
雨に感謝。

今日は、最初の2便、査察操縦士と一緒だった。
「査察」 というと 「GOOD LUCK」 の 「幸田キャプテン」 を思い出すが、
あんな雰囲気の査察って、昔ならまだしも、今いるかなぁ〜?
査察が副操縦士役、私が左席でキャプテン役だった。

そうそう、ホームページ、アクセス、100万件いったんだって?」(査察)
「そうなんですよ・・・・・・・・・・、って、何でそんなこと知ってるんですか?!?!」
だって、チェックしてるもん。」(査察)
「ダメですって。 僕のサイトは同業者はアクセス禁止なんです。
 恥ずかしいじゃないですか?」
えっ、そうなの? でも、同業者の方が読んでて面白いと思うんだけどなぁ。
 会う人、会う人に宣伝してるし。
」(査察)
「いえ、いえ、宣伝しなくていいですって。」

大阪 → 熊本 を乗務した。
どこかの飛行機が管制官と交信しているのを聞いていた。

すると、管制官がクシャミをしたぁ?!

マイクを持ったまま絶えられなくなったのネ♪
分かります、分かります。
この時期、辛いですけど、みんな、頑張りましょう!

熊本で査察はディスパッチで売っている豚骨ラーメンを3袋、買った。
いくらになりますか?」(査察)
はい、1000円、ちょうどでいいです。」(ディスパッチャー)
それって、安過ぎないですか? 損して売ることないですよ。 定価でいいです。」(査察)
「羨ましいなぁ〜。 僕、今までおまけしてもらったことないですよぉ。
 僕だったら、『1000円でいいです』 って言われたら、『ありがとうっ!』 って、
 1000円にしといてもらいますけどねぇ〜」

外部点検を終え、コックピットへ戻った。
CA さんにホームぺジのアドレス、教えといてあげたからね。 二人に。」(査察)
「え゛ぇ゛〜〜〜〜〜っ!?!? アドレス、何で記憶してるんですか?」
CA さん、ちゃんと見てくれるといいんだけどなぁ〜。」(査察)


2005.03.12

昨日、大阪−熊本 を往復してから、東京から便乗で来た偉いキャプテンと2泊3日のパターン。
今日は私がキャプテン役だ。

昨晩、長崎のホテルで天気予報を見ていると、九州で雪が降る、と言っていた。
今日は大分ステイ。
イヤァ〜な予感がした。
その後、ライブドアの買収関連ニュースを見ていて、夜更かししてしまった。

長崎 → 大阪 を飛び、その後、大阪 → 大分、たったの2本で終わり、
という、超スーパーラッキーなパターン。
大分の空港予報は北西の風が強くなることを予想していた。
寒気が入り、冬型の気圧配置になれば当然のこと。
それより方角が気になった。
前回、大分でゴーアラウンドしたときは、290〜300度方向の風だった。
今日は・・・・・・、310〜320度かぁ〜。
この方向からならどんなに吹いても、まず、降りれないことはないっしょ。

安心しきって大分へアプローチを開始。
海上は白波が立っていた。
きっと、地上は強風だ。
天気は良かったので、Visual Approach Runway 01 をやった。
Downwind から Base にかけて、結構気流が悪かった。
Final に乗ると、やっぱりかなり気流は悪かったが、
ゴーアラウンドした時のことを思えば、どうってことなかった。
若干、強めの接地をしてしまったが、まぁ、まずまず。
やっぱり、大変な経験って、すればするほど許容範囲が広がるんだろうなぁ〜。
だからって、死にそうな思いはあまりしたくないけど・・・・・。

ホテルへ向かう道中、偉いキャプテンが手帳を見ながらつぶやいた。
仏滅か・・・・・・。 じゃあ、大丈夫だな・・・・・。」(偉いキャプテン)

へっ?! 何のことだ?!?!

このパターンって、昼の弁当つかないじゃん。
 ホテルでメシ食えばいいかと思ってたんだけど、レストランへ行ったら、なんか様子がおかしくて。
 聞いたら、結婚式の披露宴に使うとかで、一般客は入れなくって、メシ、食えなくてさ。
 大安だったんだな、その日。
 で、仕方なくて中華の店に行ったら、女性と家族を集めて披露宴会場の宣伝みたいなことしてて、
 長い行列ができてて、ウェイターに聞いたら、何分待つか分からない、って言われたのさ。
 売店に何かあるかと思ったら、何にもなくて、で、思いついたんだ。
 確か、部屋にカップラーメンかなんかあったって。
 部屋に戻ったら、カップ麺もなくてさ、エライ目にあったよ。
」(偉いキャプテン)
「それは大変でしたねぇ〜。 それで、コンビニへ行ったんですか?」
行かなかったよ。」(偉いキャプテン)
「それじゃ、メシ、どうしたんですか?」
昼飯、抜きだよ。 しょうがないじゃん。
 腹減ったけど、我慢して早めに晩飯食いに行った。
」(偉いキャプテン)

ちょっとだけふくれっ面をした感じの偉いキャプテンを見て、私は思いっきり笑ってしまった。

「で、今日はどうするんですか?」
いやぁ〜、コンビニ、寄ろうかどうか、今、考えてる。」(偉いキャプテン)
「なんでホテルに電話しないんですか?」
だって、電話番号知らないもん。」(偉いキャプテン)
「僕、知ってますよ。」
いいわ。 そこまでして聞くほどのことでもないし。」(偉いキャプテン)

ホテルの近づくと、偉いキャプテンは言った。
やっぱ、コンビニ、寄るわ。」(偉いキャプテン)
「今日はホテルのレストラン、絶対、大丈夫ですよ。」
うん、でも、朝メシ、しっかり食ったから、そんなに腹減ってるわけでもないし。
 サンドイッチ程度でいいから。
」(偉いキャプテン)

大分のホテルは不便だ。
コンビニは走って5分、スーパーは走って10分ほどのところにある。
まわりには定食屋や飲み屋がほとんどない。
きっと、みんな苦労しているのだろう。



2005.03.13

昨晩の予想では九州でも雪がぱらつくはずだった。
何故、大分ステイの時にばかりそういう事態になるのか・・・・?

朝、5時に目が覚めた。
すぐにカーテンを開けた。
雪は降っていない。

ところが、空港に近づくにつれて、路面が濡れ、そして・・・・・、雪を発見!!
道を走っている車のボンネットと屋根にはしっかり雪が積もっているではないかっ!
やっぱり、私は大分の雪男〜♪
しかし、幸い空港には雪が積もっていなかったのだった。

今日は私は副操縦士役だからかなぁ〜。
もし、私が左席でキャプテン役だったら、もっと強烈に雪が積もってたかも・・・・。



2005.03.15

長崎ステイ。

いつものジョギング・コースを走っていると、
改造して取り付けられたオーバーフェンダーからはみ出しそうなくらい、
太っいタイヤをはいたエスティマが、トロトロと流しながら、しかし爆音を上げて走ってきた。
かなりうるさいマフラーを装着しているようだ。
自分の家の前を、家族が寝ようとしているときに、
そういう車が爆音をたてながら通ると腹が立つが、
見るだけなら私はそういう車が嫌いではない。
古いタイプの丸っこいエスティマ、格好いいけど、
やっぱオーバーフェンダーに太いタイヤはなおいいなぁ〜。

おっ!?

ドライバーが左席に座っているではないか?!
逆車かぁ〜。
かなりこの人、マニアックだなぁ〜。

エスティマとすれ違ってしばらく走っていると、どこからともなく妙な音が聞こえてきた。
何かがこすれるような音だ。
走るにしたがい、さらに音が大きくなっていった。
あっ! これって、車が急カーブするときに出る音だ。
まさか・・・・・、さっきのエスティマが暴走してるのか??

ちょっとだけ走るペースをアップした。
どんなことをしてるのか、見れるものなら見逃したくない。
コーナーを曲がって海に面した通りに出ると、さらに音が大きくなった。
見っけた!!
あれぇ〜、エスティマじゃなくて、軽自動車だぞ・・・・。
何、やってんだ???

さらに走って近づいた。
そっか、海沿いの空の駐車場内で軽自動車が急カーブして遊んでるんだぁ〜。
刑事もののドラマとかテレビでは見たことあるけど、
タイヤが鳴るほどの急カーブの実演を見るのは初めてだ。
ちょっと感激。
でもなぁ〜、ノーマルの軽自動車でやっても、ぜーんぜん格好良くないんですけど・・・・。



2005.03.16

昨晩は20:00に寝た。
10時間寝てやろうと思ったが、寒くて目が覚めた。
まだ3時半だった。
エアコンはうければ暑いし、つけないと早朝にむかって冷え込む。
やっかいだ。
結局、その後、寝つかれず、チェックアウトする6:50まで起きていた。

ホテルの外へ出てビックリ。
霧だ。
まぁ、大したことないだろう、と思っていた。
しかし、海岸から伸びる空港へ続く橋が途中で見えなくなっているではないかっ!?
スッゲェ〜!!
って関心してる場合じゃないよ。
これって、Take off below なんじゃないの?(Take off below = 離陸の最低気象条件未満)
長崎は RVR 500m 以下だと離陸できない。(RVR = 機械で測った視程)
ましてや進入灯が工事中なので RVR 1200m 以下だと着陸ができない。
今の状況では、間違いなく着陸はできないはず。
離陸できるかなぁ〜。

飛行機は離陸中にエンジンが故障したとき、出発飛行場に戻って着陸できないときは、
離陸の代替飛行場(Take off alternate)をとらなくてはならない。
福岡に行けばいいか・・・・。

長崎のディスパッチで聞いてみると、長崎空港の霧は、通常10時になると消えることがほとんど。
私達が空港に到着した07:00頃が一番状況が悪い場合が多く、除々に回復していくのだそうだ。
07:00の RVR は 300〜500m を観測していた。
これでは離陸できないが、気温が上がって、ほんの少し視程が良くなれば離陸できそうだ。
とりあえず朝ご飯を食べに行こう。
空港のレストランで食事を始めると、空港の対岸まで見えるほど霧は回復してきた。
これなら問題ない。

朝、03:30に起きた私は腹が減りすぎていた。
わき目もふらずガッつき、ご飯をおかわりし、ふ、と窓の外を見ると、
ゲェェェエエエ〜〜〜〜〜ッ!?!?!?!
また、霧が濃くなってきてるじゃん!!!!!
ダメじゃん??

ディスパッチに戻り、霧の様子と RVR の値を聞いた。
ご飯を食べに行く前が一番悪くて 300m だったが、一時的に良くなり、その後また悪くなったが、
今のところ 500m 前後のようだった。
これならチャンスはありそうだ。
霧が上がるまで出発を遅らせることも考えてはいたが、離陸できる可能性があるのなら、
定刻に出発し、滑走路の手前で待機し、RVR が 550m を超えた瞬間に上がればいい。

Push Back し、エンジンをかけているころ、霧は薄くなってきた。
よし、よし、いい感じだ。
何、何、RVR 1000m ?
OK、OK、No Problem。

地上滑走を開始し、滑走路に近づくと、再び霧が濃くなり、視程が悪くなってきた。
さっきまではっきり見えていた海に浮かんだ船が、見えなくなりつつあった。
まっ、マズイ!!
客室乗務員(CA)から離陸準備完了の連絡がない。
早く、早く、、、、、カッモ〜〜〜〜〜ン・・・・・・。
ピンポーン、ピンポーン♪(離陸準備完了の合図のチャイム)
よっしゃ〜。

All Nippon 162. Cleared for take off.”(離陸許可します。)

滑走路に入りながら滑走路灯が何個見えるか数えた。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12。
OK〜、600m以上、確実に見えてるね。
行こっか。

無事、長崎を離陸した。

大阪に到着して、すぐ長崎の天気をチェック。
すると・・・・、なんと、私達が離陸した直後から、
RVR が 300m 〜 400m 程度にまで下がっているではないかっ!
危なかったなぁ〜。
もうちょっと遅かったら、離陸できずにかなり待つことになったんだろう。
そこへ、今から長崎へ向かうキャプテンがやってきた。

まいったなぁ〜。 これから長崎行くんだけど、どんな感じだった?」(長崎行きのキャプテン)
「イヤァ〜。 危なかったですよ。 霧、かなり濃かったですよ。
 絶対、着陸は無理ですねぇ〜。」
1時間上空で待機できるだけ燃料を積んだんで、
 行ってください、ってディスパッチで言われちゃったよ。
」(長崎行きのキャプテン)
「がんばってくださいねぇ〜。」

私達は折り返し、伊丹 → 大分 を飛んだ。
大分着陸後、ディスパッチですぐに長崎の天気をチェック。

お゛っ!!!

長崎、天気、10時に回復してるじゃん!?!?!
やっぱり現地の人はよく知ってるなぁ〜。
きっと、大阪の事務所で心配してたキャプテン、降りれたんだろう。
良かった、良かった。



2005.03.17

大阪 → 長崎(161便)
長崎空港は正午にかけて風が強くなる予報だった。

161便は満席の予約が入っていた。
そのため、便乗で161便に乗るANAの乗員2名がジャンプシート(コックピット内の座席)に乗ってきた。
ANAのキャプテンは年配の方。
経験豊富な他社の方に見られるのは恥ずかしい。
聞いてみると、二人ともA320の資格は持っていないらしかった。
少し、ホッとした。

35,000feet はちょうど雲の頂上付近で揺れたが、
下の方も揺れているらしかったので、我慢した。
それでもサービスを続けてくれた客室乗務員(CA)さん達に感謝。

巡航の後半でカンパニー無線の声が聞こえた。
長崎行きの飛行機(B767)の声だった。
何、何、横風制限を超えていて、着陸できない??
長崎の天気を ACARS でとった。
220度の方向から29kt吹いてて、Gust(突風)40kt?!?!
全然、ダメじゃん!!
降りていいわけないじゃん!!

B767の声は聞こえるが、長崎空港の東の山が邪魔して電波が届かず、
カンパニーの声は聞こえない。
風の現況を聞きたいが、電波が届くようになるまで待つしかない。
B767の送信内容を聞いていると、どうやらうちのB737も上空で待機しているようだった。
長崎の空港予報によると、11時頃から少しずつ風が弱まるようだった。
ってことは、あと30分もすればアプローチできるかなぁ〜。

ぼちぼち長崎のカンパニー無線の電波が届くようになった頃、
B737が福岡へのダイバートを考慮しているようだった。
ジャンプシートに座ってるANAの乗員に聞かれた。

燃料、どれぐらい積んでるんですか?」(ANAの乗員)
「福岡へダイバートするとして、長崎上空で1時間45分 Holding できます。」
あぁ、それは良かった。」(ANAの乗員)
「これからどちらへ乗務ですか?」
いえ、これで終わりです。 ホテルのチェックインするだけです。」(ANAの乗員)
福岡へ行ってもらっても、私たちはいいですよ♪」(ANAのキャプテン)

いえ、いえ、それは私が困ります。
私の乗客を長崎へ届け、私の飛行機を待ってる人と、お昼の弁当を長崎空港で Pick Up しないと。

待つこと15分。
状況は除々に回復し、B737、B767、A320、全ての飛行機の横風制限値以内の風になった。
それでも、ギリギリの値。
ゴーアラウンドせざるを得ない可能性もあった。
今日は、長崎空港上空で待機に入る前に2回目のアナウンスを入れたが、
さらに進入開始前のアナウンスを入れた。
アプローチを開始するが、横風制限値が再び超えたら、着陸を断念し、上昇して待機します、
という内容だった。
これが最後のアナウンスになれば良いのだが・・・・。

アプローチを開始して、5000ftまで高度を下げると、激しく揺れた。
230度の方向から山越えの風、60kt。
そりゃあ〜、揺れるわ。
着陸までこれが続くのかなぁ〜。

ILSの電波に乗り、さらに高度を下げる頃、既に1機目は着陸していた。
滑走路まで8マイルほどのところで、2機目が着陸した。
こんなにガッタガタで、よく降りるなぁ〜。

気流はかなり悪く、私は心の中でゴーアラウンドしたときの手順をリハーサルした。

1000ftを通過したころ、気流が急にマシになった。
800ftで滑走路が見えた。
この程度ならきっと降りれる。

滑走路末端を通過し、50ftでパワーを絞ろうかと思ったまさにその瞬間、
飛行機が急に沈んだ。
わぉっ!
離陸出力のちょっと手前までパワーを一瞬出し、すぐにアイドルに絞った。

トンッ。

同時に左足が接地した。

良かった、良かった。
15分程度 Holding しただけで降りれて本当に良かった。

折り返し、伊丹行きは20分遅れで長崎を出発した。




2005.03.20


朝、シンちゃんと「つかしん」の「ダイソー」へ行った。
ビルの7階の部分にあるのだが、そこのトイレでたちションをしていると、めまいがした。
あれっ??
なんか、体が変だぞ??
シンちゃんがどこかへ行かないように、上体をよじって話し掛けていたせいか、
それがめまいではなく、地震であることにしばらく気がつかなかった。
かなりゆっくりとした揺れがしばらく続いて、そしておさまった。
普段、感じるタイプの地震と比べて、明らかに横揺れの周期が長く、
全く縦揺れを感じない地震だった。

千歳 → 羽田(970便)に乗務した。
客室乗務員(CA)さん達の中で、一番偉い役をしていたのが、
一緒に訓練を受けたパートナーの嫁さんだった。
「最近、愛人から電話ないないんだけど、どうしてる?」(愛人=パートナー)
今朝、福岡で地震があったときに
 福岡のマンションで食器棚が倒れないように抑えてたらしいよ。
」(愛人の嫁さん)
それは大変だったなぁ〜。
しばらく携帯電話もつながらなかったらしいが、無事だったようでなにより。

22:37頃。
千歳から羽田へ向かう途中、南の空に流れ星発見!!!
と思ったら、その光は異常に明るく、
除々に強まった光は青く輝き、火花を散らして消えた。
いつだったか、松山で見た流れ星がミサイルかと思うほどの光で、
それについてダイアリーに書いたところ、読書の方、数名から
それは隕石である、との指摘を受けた。
まさに今回もそうだったと思う。
大気圏の中で燃え尽きていくような感じの光り方だった。

「見ました? 今の光。」
見た、見た。 あっ、また流れ星。」(右席のべテラン・キャプテン)

私は残念ながら次の流れ星は見逃してしまった。

あんな流れ星、初めて見た!」(右席のべテラン・キャプテン)
「あれはきっと隕石が大気圏に突入して燃え尽きたんですよ。
 って、ひとに教えてもらいました。」

かなりのベテラン・キャプテンでさえも初めて見た、という隕石らしき流れ星。
私は2回も見てるのだから、超ラッキーだ。

ホテルにチェックインしたとき、すでに深夜00:00を過ぎていた。
テレビをつけると地震のことをやっていた。
昨日の午前中、地震が・・・・
昨日って、昨日も福岡で震度6の地震があって、今日もまたあったんだ。
それは大変だ・・・・・、???????
なんか変だぞ??
あっそか。
00:00過ぎたから今日は21日なのね。
20日の午前中ってことか。
なに、なに?
地震があったのは10:50頃??
それって、つかしんのダイソーのトイレにいた頃だなぁ。
福岡の地震で関西まで揺れたのか??

それにしても、最近、なんかおかしいぞ。
あっちこちで地震が起こってる。
世界のどこかで、何かとっても悪い事(自然現象)が起こる前兆でなければいいのだが・・・・・。



2005.03.24

朝、起きると花粉症で目と鼻がグシャグシャだ。
ベッドの中で考えた。
昨日見たテレビの映像の中で、サラリーマンがスキーのゴーグルをしてたっけ。
スキーのゴーグルだけじゃダメなんだなぁ〜。
鼻にティッシュ詰めて、完璧に空気が通らないように栓した上で、
ティッシュを隠すためにマスクをしなければならない。
ティッシュを詰めてる所をシンちゃん見てて、指差して笑ってたな・・・・。
うーん、なんかいい手はないものか・・・・・。
おっ、そうか!
シンクロナイズド・スイミングでつけてるノーズ・クリップをすればいいんじゃん。
でも、どっちも家にないしな。
とりあえず、なんかいい方法ないかな・・・・。
あっ! そうかっ!!
なんで、もっと早く気がつかなかったかなぁ〜。
スノーケリングのゴーグルがあるじゃんか!!
あれなら絶対に鼻には空気が入らない。
家に2000円で買った安物のがある。

ベッドから起きて、すぐにゴ−グルを探した。
長時間、装着するので、ゴムバンドはう〜んとゆるくした。
そして、はめてみると・・・・・・・。
なんとぉぉぉおおおおーーーーーーーーっ!!!!!!!
完璧に花粉症の症状が消えたーーーーーーーーッ!!!!!!!
ヨッシャーーーーーーーーーーーーーーッ

まだ誰も起きていない、雨戸の閉まった真っ暗のリビングルームで、
一人でガッツ・ポーズ、出まくりだ。

花粉を浴びると、夕方から夜に症状が少しずつ悪化する。
また、朝、起きてから2時間ぐらい、症状がヒドイ。
そこを過ぎると、少し症状が和らぐ。
起きてすぐのかなり症状の悪いときに、スノーケリングのゴ−グルを装着してすぐ、
症状が完璧に消えたのだがら、これはスゴイッ!?!?!?!

困ったな・・・・・。
新聞、読めない。
ガラスが曇る。
しゃーない。

いったんゴーグルをはずし、流しへ行った。
そしていつも海ですることをする。
ツバをいっぱいため、それをガラスに吐く。
まんべんなくガラスにツバをつけた後、蛇口から少し水を出してツバを流す。
ゴーグルを逆さまにすると、ネチョッとした唾液まじりの水がしたたる状態で、
ゴーグルを再び装着。
今度は全く曇らない。
本来なら、そのまま海に入るから気にもならなかったが、自宅ですると気持ち悪い。

今日は、トレーニングをする日だ。
ゴーグルを装着したままバーベルをかつぐと、妻が出てきて写真を撮られた。




   ↑↑↑↑ 花粉が目に入るとこうなる ↑↑↑↑
      決して悲しくて泣いてるわけではない

スノーケリングのゴーグルを装着したまま、屋外を歩こうかなぁ〜。
例えば、公園、ショッピング・モール、喫茶店、そういった所で、ゴーグルつけて歩いてたら、
やっぱりおかしいかなぁ〜。
妻、曰く、「きっと写メールされちゃうよ。」
それでも構わない。
ひとの視線なんか気にしてる場合じゃない。

間違いなく、花粉が飛びまくってる日中の時間帯に2時間、
試しにゴーグルをつけたまま庭仕事をしてみた。
ビックリ仰天。
完璧に平気だった。
なんとも気分が良い。
これなら外を歩ける。

庭仕事をしながら考えた。
これつけたまま、外、歩くの、やっぱり抵抗あるなぁ・・・・・。
最近、いちピコリンほどの羞恥心ができたし。
このまま、例えばダイアモンド・シティ内を歩く自分の姿、ちょっと想像できない。
それに、長時間つけてると、いくらゴム・ベルトを緩めてるといっても、やっぱり顔が痛い。

スキーのゴーグルだったらどうかなぁ〜。
でも、それだけじゃなくてシンクロのノーズ・クリップもするわけだろ・・・・。
かな〜り、ヤバイよ、それ。

例えば、お客さんが飛行機に搭乗中、コックピット内に見えるキャプテンが
スノーケリングのゴーグルをしてるのと
スキーのゴーグル+シンクロのノーズ・クリップしてるのとで、
どっちのキャプテンが操縦する飛行機に、お客さんとして、より乗りたくないかなぁ〜。
究極の選択。
やっぱ、どっちもイヤかなぁ〜。

スキーのシーズンも終わりかけ。
きっとスキーのゴーグル、大安売りしてるはず。
あれって、いくらぐらいするんだろう?
定価で5000円ぐらいかなぁ〜?
そこから8割引で1000円ぐらいになってたら、買ってみようか。

スポーツ用品店に行った。
スキーのゴーグルはどこだ・・・・。
おっ、あった、あった。
で、いくらするの?
ひょえぇぇぇええええ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?!?!?!?!
1万円以上するのぉ!?!?!?!
しかも、ほとんど値引きしてないじゃん?!?!?!?!
2万円以上するのもあるぞ!!!!!
スキーやスノボーする人って、こんな高いもの買ってるんだぁ〜。

ヤ・メ・タ。

スノーケリングのゴーグルの方が、コスト・パフォーマンス高い。

それにしても、この時期、外に出れないのはつらい。
自分ひとりで生活してるなら、家に閉じこもってればいい。
でも、今はシンちゃんと思いっきり公園で遊びたい。
不可能だよなぁ。

スノーケリングのゴーグルして、おでかけしてみるかな・・・・・・・・。



2005.03.29

昨日は大分ステイ。
今日は大分を出発し、大分 → 那覇 → 新潟 → 千歳 → 仙台 を乗務。
このパターンを飛ぶ飛行機を持ってくるのが、長崎 → 大阪 → 大分 のクルー。
ときどき、そちらの楽なパターンを飛ぶ。
今日は逆パターンのつらいパターン。
楽なパターンを飛んでたのは誰かなぁ〜、と思っていると、
飛行機から降りてきたのは、大安で昼ご飯を食べられなかった、例の偉いキャプテンだった。
「こんちわぁーっ!! 今日は、お昼食べれるといいですねぇ〜♪」
えっ? 何の事?」(偉いキャプテン)
「大安でお昼抜きだったって話、この間したじゃないですか〜。」
ちょっと風邪気味で食欲もないし、今日はコンビニでサンドイッチを買う、って
 最初から決まってるんだよっ!
 ところで、この便、Iさんが乗ってたんだよね。
 奥さんと一緒に降りてったよ。 きっと別府へ温泉旅行に行くんだろうなぁ。
 相変わらず、元気そうだったよ。
」(偉いキャプテン)
「え゛ぇ゛ーーーーッ!!!! 本当ですか!! 会いたかったなぁ〜。」

全日空から出向で来ていたI室長。
おっかない顔して、ドスのきいた声をしてる、怒るとメッチャ恐い、でも本当は心の優しい熱い男。
みんなに「親分」と慕われていたキャプテンだ。
全日空を定年退職して依頼、長崎の航空会社へ行ったのは知っていたが、
相変わらず元気そうだった、と聞いて、とっても嬉しかった。

大分 → 那覇、459便。

搭乗旅客の中に体操服を着た少年達を発見。
39,000feet へ上昇中、アナウンスを入れようと思ったが、
その前に少年達が修学旅行で乗っているのか、行きか帰りかが知りたかった。
インターフォンでで客室乗務員(CA)に聞いた。
すると、彼らは修学旅行客ではなく、ハンドボールの試合に出た帰りであることが分かった。

今日一緒だったコパイは、学生時代にハンドボールをしていたことを私は知っていた。
彼によれば、大分でハンドボールの選抜試合があり、その帰りだ、というではないか。
よしっ、今回のアナウンスでは、今日のコパイの紹介をすることにしよう。
彼のハンドボールの経験について聞いてみておどろいた。
高校時代に関東大会まで行った経験があると言うではないか!

これは使える。

さらに聞いてみると、彼の兄もハンドボールでインターハイまで行った、のだと言う。
ハンドボール人口はバスケ、野球、サッカーに比べれば少ないと思われるが、
なんという偶然!?!?!
もちろん、即、アナウンスを入れた。

那覇に着陸後、CA さんに聞いてみると、ハンドボール少年達、
アナウンスが入ると同時に、客室の前の方を凝視していたらしい。
喜んでもらえたかどうかは分からないが、少なくともインパクトはあったようだった。
良かった。

千歳空港でディスパッチから戻ると、コパイと CA さん達が話しをしていた。

「何、話してるんですか?」
いえね、コパイさんがご兄弟でハンドボールをしてたなんて、あまりにも偶然過ぎて、
 きっとキャプテンがでっち上げたネタだったんじゃないかな?と思って、
 コパイさんに確認してたんですぅ〜♪
」(CA)
「ネタ?!って、僕がウソつくわけないじゃないですかっ!
 ・・・・・・・・、イヤ、待てよ・・・・・。
 そっか、でっち上げてもお客さんに分からないのなら、しかも喜んでもらえるなら、
 バンバンでっち上げればいいじゃないですかぁ〜。」
そんなの、ダメに決まってるじゃないですかっ!」(CA)

そっか、ダメなんだ・・・・・・。