2005.08.01

朝早い、関空 → 羽田 を飛んだ後、羽田 − 能登 を往復した。
一日に羽田空港に2回も着陸するなんて、滅多にないこと。
いっちょまえにラインのパイロットをしているかのような雰囲気だった。

一発目の羽田へのアプローチは VOR 22 だった。
これまた、ほとんど行くことのない羽田で、ほとんどやったことのないアプローチ。
かな〜り、ラッキーだ。
VOR 22 では、どのへんのポイントをどの位の高度と速度で通過すれば
ちょうど良くなるのか、メモっとこっと♪
コパイさんも一緒にメモっていたようだった。

羽田に到着後、能登便までは1時間40分あった。
いったん事務所に戻り、飛行計画をゲットして、再び飛行機に戻った。
羽田ターミナル内を、一度も迷わずすんなり行きたい場所に行けたのは、
これが初めて!!
う〜ん、なんか格好いいぞぉ〜♪

能登空港を機長として飛ぶのは初めて。
前回はコパイとして行ったが、すんなりアプローチできた。
今日、一緒のコパイさん、能登には何回か行ったことがあるが、
毎回すんなりアプローチさせてもらえた、と言っていた。
ってことは、GORYU Point を 12,000feet or above で通過しろ、って
管制官に言われる予定なわけね。

しかし、今回はそんなに甘くはなかった。
富山空港に到着機がいたせいか?、
GORYU Point まで 20,000feet までの降下許可しかくれず、
しばらくそのまま FL200 で飛行するよう指示され、
結局 Speed Brake で対応しきれるかどうかのギリギリの高さになってしまったので、
運航効率は悪いが、余裕を持って
NOPPY Point の Holding Pattern で高度を処理した。
それから ILS 25 でアプローチ。
結果的に到着が予定より4分も遅れてしまった。



2005.08.02

朝、5時に目が覚めた。
7月31日に録画したK−1を見て、新聞を読んでから、
スケボーを持ってママチャリに乗り、朝練に行った。

足の下でスケボーを180度回す、ショービット、という技をマスターしようと、
頑張って練習しているのだが、これが難しい。
全然できない。
おじさんには無理なのか・・・・。
イヤ、負けるものか。

1時間ほど練習して帰宅。
しばらくして、がーやん(妻)とシンちゃんが起きてきた。

今日は有馬富士公園に行く。
私が(私の)ママ友から有馬富士公園の情報を初めにゲットした。
携帯電話と同じぐらいの大きさのウシガエルのおたまじゃくしや、ザリガニがうじゃうじゃいて、
取り放題だから絶対に行った方がいい、と勧められていた。
妻も(妻の)ママ友から有馬富士公園の情報を、その後ゲット。
すごく良かった、楽しかった、とのこと。
今日はかんかん照りではなく、若干曇りになるであろうことは
昨日から分かっていたので、今日、有馬富士公園に行くことにしたのだった。

お弁当を持って、予定通り9時に出発し、
(カーナビがないので)地図を見ながら迷いつつも、10時前に到着した。
予想以上の有馬富士公園の広さにビックリ。
うわさのザリガニ&おたまじゃくしがウヨウヨいる池はどこ?
公園の地図を見て確認すると・・・・・・・、
ギョエェェェエエエーーーーーッ!?!?!?!
すんげぇー、遠いじゃんか!?!?
久しぶりにシンちゃんをベビーカーに乗せ、駐車場から歩き出した。

曇っているとはいえ、時々日差しは強くなるし、暑いし、意外と大変な一日になるかも・・・・。

池に到着。
ダジーは持ってきた虫カゴ、虫ケース、バケツ、虫取りアミをほおり投げ、
魚用の網だけ持って池のほとりに猛ダッシュ!!
んっ?
何もおらんぞ・・・・・。
池をぐるーっ、と一周してみたが、なーんにもおらん。
おっかしいなぁ〜。
近くの小池も見たが、ザリガニが見えるほど水は澄んでないし、
おたまじゃくしもおらん。
カエルだけはウヨウヨいるが。
有馬富士公園のうわさを聞いたのは1か月以上前だから、
おたまじゃくしは全部、カエルになっちゃったのかも・・・・。
池の周りをウロウロ、オロオロ、何度も回ったが、カエル以外には何もいない。
ダジー(私)もがーやんも、がっかり。
仕方ないのでカエルを捕まえてシンちゃんに見せた。
カエルさんをヨチヨチして池に戻した。
すること他になーい。
せっかくここまで来たのに、つまんなーい。
シンちゃんもつまんなそーにしていた。

「どーぶつ、みる」(シンちゃん)

そうだよな、動物がいっぱいいる、って話を聞いて、
シンちゃんにもそう話して、すんごい楽しみにしてたのに、
カエルの声しか聞こえないもんな。
つまんないよな。

草をかきわけて水面下を探していると、ザリガニの死骸を見つけた。

きっと、ザリガニ、いたんだろう。
でも、うわさが広まって、沢山の人が来て、取り尽くしちゃったかな?

すると、がーやんが小さい蛇を発見。
どこどこ?
水面を走る蛇がおったーーーっ!!
網を伸ばして追い掛け回し、ゲーット!!
小さい蛇だが、それでもつまらなそうにしていたシンちゃんには十分。
満面の笑顔を一瞬見せてくれた。
ヨチヨチしてから離した。


・・・・・・・・・。
なーんにもおらんので、間が持たない。
がっかりしたがーやんはシンちゃんを連れて歩いて行ってしまった。
私は諦めきれず、池のほとりに座り、ジーッと水面下を見ていた。
あ゛っ!!
でっかいおたまじゃくし、発見!!
うしがえるのおたまじゃくしかっ??
あいつか、あいつのことを言ってたんだな、ママ友は。
もう、足が生えてる。
網を伸ばすと・・・・、もの凄いスピードで一瞬にして視界から消えた。
普通のおたまじゃくしは遅くて簡単に捕まるのに、
ウシガエルのおたまじゃくしって、あんなに速いのか。
もう一匹、足に生えていないウシガエルのおたまじゃくしがいた。
再び網を伸ばしたが、水面に入れる前に、一瞬にして消えた。
あいつらは絶対に捕まえられないや。

仕方なく、網で1cmぐらいの小さいおたまじゃくしをとり、バケツに集めた。
せっかくここまで来たのだから、せめておたまじゃくしがウヨウヨいる感じを
シンちゃんに見せてあげたい。
あれぇ〜?
これって、エビか?
それは確かに透明のエビだ。
でも淡水のエビっているのか?
待てよ・・・・・・、こいつらザリガニの赤ちゃんじゃないの??
そうだ、きっとザリガニの赤ちゃんだよ、きっと。
よし、こいつらを持って帰って大きくしよう。

何十匹とおたまじゃくし、小魚、ザリガニの赤ちゃんをバケツに集め、
ウヨウヨいる感じができあがってきたとき、がーやんとシンちゃんが戻って来た。
シンちゃん、喜ぶかなぁ〜?、って、全っ然っ、喜ばん!
クッソォーーー!!!
ザリガニの赤ちゃんだけ残して、あとは全員、池に戻した。
「なあなあ、ザリガニの赤ちゃん、持って帰ってもいいかな?」
まあ、それぐらいならいいけど、それってほんまザリガニ?」(妻)


しばらくして、がーやんがトカゲを発見。

シンちゃん、トカゲを見るのは初めて。
どれどれ。
ダジーはトカゲを捕まえ、シンちゃんと一緒にヨチヨチして、
そのまま離さず尻尾を根元から押さえて地面に置いた。
すると・・・、尻尾を切って逃げた〜♪
「シンちゃん、見て、見て。 ほら、これ、まだニョロニョロしてるでしょ?
 トカゲはこうやって尻尾を切って逃げるんだよぉ〜♪」
あれ?
シンっちゃん、気持ち悪がってる?
がーやんもイヤがってる。
しゃーない、ウネウネ動く尻尾、バイバーイ。
草むらに放り投げた。

しばらくすると、遠くでがーやんの叫び声が聞こえた。
でっかいヘビ、おるでー!」(妻)
行ってみると、お゛お゛ぉ゛ぉ゛ーーーーッ!!!!!!!
いい感じのでっかいヘビやーーーーっ!!
当然、捕まえた。

再び、シンちゃんとヨチヨチした。
シンちゃん、意外とヘビはOKなようだ。
シンちゃんの首に試しに巻きつけてみた。
これには、さすがのシンちゃんもイヤがった。
気を付けやー。」(妻)
がーやんは遠巻きに眺めながら、近づこうとはしない。
「これって、なんのヘビかなぁ?」
んっ?
黄色い看板を見つけた。
『まむしに注意』
そっか! オマエ、まむしかぁ〜。
まむしって、毒あり、なし?
ま、いっかぁ〜。
まむし君ともバイバイした。

気温が上がり、がーやんとシンちゃんは疲れてきたようだった。
ベビーカーにシンちゃんを乗せ、移動することにした。
がーやんを疲れさせると可哀想なので、元気な私がバケツや網を持ちつつ、
がーやんが押してきたベビーカーを押して
池まで来るときに下りてきた長〜い坂を上った。
動物を沢山見れなかったシンちゃんは疲れと暑さもあり不機嫌だし、
がーやんも疲れて無口。
お昼ご飯を食べる場所を探したが、公園は広すぎてなかなか目的の場所にたどり着けない。
途中、水飲み休憩。

んっ??

林の中の一本の木が目にとまった。
カナブンか?
随分、沢山くっついてるなぁ・・・・・。
樹液が出てるんじゃないか?

「ちょっと待ってて」

カナブンの集まる木に近づき、くまなく探す。
わおっ!!
スズメバチだっ!
こえー。
飛び去ったスズメバチが戻ってこないことを確認し、さらに探すと・・・、
カブトムシ、見ーつけたぁ〜♪
でも、メスだ。
オスはおらんかなぁ〜・・・・・。
残念ながらおらんかった。

虫かごにカブトムシを入れてシンちゃんに手渡した。
「かぶとむし」(シンちゃん)
そう言って、ようやく笑ってくれた。
シンちゃんは虫かごをダッコしたままベビーカーに座り、一気に坂を上った。
あー、疲れた。
がーやんもようやく一息つき、日陰を探して昼ご飯を食べた。

シンちゃん、再び不機嫌。
いつもは食欲旺盛すぎて困るのに、食べるのを拒否。
疲れきっている。
歩かせてなにのに、なんでだ?
困ったなぁ。
帰ろうか・・・・。

30分ほどして、疲れていたがーやんは少しずつ体力が回復し、
シンちゃんも少し食事をした。
子供が遊べる 「遊びの王国」 に連れて行って、
もしシンちゃんが復活したらそのまま遊び、ダメなら帰ろう。

「遊びの王国」 につくと、意外にも俄然、シンちゃんやる気が出てきたようで、
大はしゃぎで走り回るではないかっ!
「ウシガエルのおたまじゃくしもザリガニも、全然おらんかったし、
 わざわざ暑いとこ、坂を下ってまであの池に行く必要なかったなぁ。
 連れまわして悪かったなぁ。」
そうやなぁ。 暑いから、次ぎは秋にまた来ようか。
 最初から 『遊びの王国』 に来とけば良かったね。
」(妻)

元気を取り戻したシンちゃん、やっぱり疲れていたようで、30分ほどで不機嫌になり、
ダッコ、ダッコ、言い出した。
帰ろう。
ベビーカーにシンちゃんを乗せ駐車場に向けて歩き出し、
しばらくして、カブトムシのカゴを持ったまま、すぐに眠った!
ベビーカーで寝ること、ほとんどないシンちゃん。
よっぽど疲れてたんだろう。
それにしても、歩かせてなにのに、やっぱり暑さのせいかなぁ。

車の後部シートにがーやんとシンちゃんが乗った。
すると、何故か疲れていたはずのシンちゃんは起きて元気になり、がーやん爆睡。
1時間弱のドライブだったが、時々バックミラーに映るがーやんの寝顔を見ながら、
私はニンマリしていた。

帰宅後、がーやんはシンちゃんを寝かしつけることに。
私はスケボーを持って、ママチャリで昼練に行った。
汗だくで帰宅し、シャワーを浴びると、がーやん起きてきた。
というか、私が起こしてしまったようだった。

さてと・・・・・・・。
カブトムシを入れる大きめの虫ケースが欲しいなぁ。
それに、ザリガニ?の赤ちゃんのエサも欲しい。
「ホームセンターに行ってくるわ。」

待てよ・・・・・・。
ザリガニの生きやすい環境を作ってあげた方がいいよな。
ザリガニのいる場所を再現すればいいから・・・・・。
私が知ってるザリガニが捕れる場所は、空港の近くの水路しかない。
そうだ、あそこの環境を再現しよう。
でも、せっかくあそこまで行くなら、ザリガニ捕れるかもしれないし、
網も持っていこう。
今日はザリガニ捕る気、満々で有馬富士公園に行ったのに、
全然おらんかったから、不完全燃焼で気分が悪い。
よーし、ザリガニ、探してみるか。
あそこの水路は深くて、網が届かないから柄を伸ばさないとな。
そうだ、外のほうきを使おう。
あれをひっくり返して、紐で網をくくりつければいいじゃん。

車に紐、はさみ、網、ほうき、バケツ2つを積み、再び出発。

空港近くの水路に到着。
この前、おじさんが子供に網でザリガニを取ってあげてたっけ。
でも、もうほとんど取り尽くしておらん、って言ってた。
おるかなぁ・・・・・。
深さ1.5mほどの水路の底をよーく見ながら歩いていると、
オッタァァァァァアアーーーーーーッ!!!!!!
有馬富士公園なんか行かなくても、最初からここに来れば良かったじゃん!
片道750円も高速料金払って、往復1500円もかかって、
しかもガソリン燃やして、あんなとこまで行って、
シンちゃん疲れきってほとんど遊べず、なんてもったいないことをしたんだっ!!
よーし、ザリガニ、捕るぞ、捕るぞ、捕るぞぉぉぉおおおおーーーーーっ!!

ほうきを逆さまにし、網を水路に下ろし、ザリガニに接近。
私は子供の頃から生息しているザリガニを見たことがなく、今日が本当に初めてで、
かなりワクワクしていた。
おじさん、ザリガニは網ですくって捕るって言ってたな。
私が見たことのある水槽におるザリガニは動きが遅いから、
網を近づけてもきっと逃げないんだろう。

水路の底に見えるザリガニに網を普通に近づけた。
と、一瞬でザリガニが視界から消え、水路の底に一筋の線が走った。
なんじゃ、あれ?????
ザリガニって、メッチャ素早いじゃん?!?!?!
あんなの、どうやって網ですくうの??

しかーし、こんなことで諦めていてはいかん。
場所を移し、またザリガニ発見!
よーし、今度こそ・・・・・・。
ピューン、とザリガニ、また逃げた。
速えーーっ! 速過ぎるっつーの。
いーや、まだまだ。
お゛っ! また、おった!
そして、今度はゲーット!!!
嬉ピィーーーーッ!!!!
生まれて初めてザリガニ採ったどぉぉぉおおおおーーーーっ!!!!
ここでがーやんにメール。
「今、空港近く。 ザリガニ1匹ゲット。」
即、返信が来た。
おーい、おっさん、なにしてんのぉー!」(妻)

水路の底を掻き回し過ぎて、底のヘドロで水中は何も見えなくなってしまった。
いくらザリガニが生息している環境とはいえ、このヘドロを持って帰るのはイヤだ。
それに、ガーヤンにしばかれかねない。
うーん、どうしよう。
もう何匹かザリガニ捕りたいし、ヘドロが沈殿するのを待とう。
ほうきを持ったまま、水路を行ったり来たりする様子は、
目の前を通る車や、駐車中の車の運転席でメールを打ったり、雑誌を読んでいる人達から丸見え。
格好悪過ぎだが、仕方ない。
シンちゃんのため、というより自分のためにやっている感じだ。

20分ほどして透明度が若干増し、ザリガニを発見して何度かトライしたが、
全部逃げられた。
あいつら逃げるの速いわぁ。
と、見たこともないほど大きなザリガニが視野に入った!!
今度こそ、絶〜対、捕まえるぞぉ〜。
そーっ、と網を近づけ・・・・・、腰をかがめ、足を踏ん張って・・・・、
網をズバツ、と突き出した。
ヨッシャァァァアアアアーーーーーッ!!!!
ゲーーーーーーーーーーーーットォーーーーーーーッ!!!!!!

あれ?
動かないぞ?
っていうか、全然動かなかったぞ?
網を上げて捕まえると、それは死骸だった。
誰にも見られなかったか、辺りを見まわした。
誰もおらん。
良かった・・・・・。
でも、すんげー、空しいんですけど・・・・・。

結局、ヘドロが沈むまで30分もボーッと待っていたが、最初に捕まえた1匹しか収穫はなかった。

車に乗り、ホームセンターへ行った。
カブトムシと新たに捕まえたザリガニ用にプラスチックの虫ケースを買った。
あとはザリガニのエサだ。
ザリガニの赤ちゃんが食べる冷凍赤虫と、大きいザリガニ用のエサを買った。
ザリガニが食べる水草「アナカリス」と「カボンバ」は、あいにく売り切れていた。

15:40に家を出て、帰宅したのは17:20。
随分、ザリガニ捕りに時間を使ってしまったが、シンちゃんはまだ寝ていた。
でも、ダジーが帰って来た音で起こしてしまった。

「なぁなぁ、シンちゃん。 カブトムシさんのおうち作ってあげたいから、
 昆陽池に行って木を拾おうか?」
「こやいけ、いく」(シンちゃん)

さすがの私もクタクタだ。
ママチャリをこぐ足が疲れきっている。
昆陽池までは非常になだらかだが、上り坂。
しかも向かい風。
時々よろけながら走り続け、到着した。

あれぇ〜?
昆陽池の水が、一部、抜かれているではないか!?
おじさんが干上がりかけた水溜りから、網で何かをすくっている。
近づいて話しかけた。
目的ははっきりしないが、恐らく底に溜まったヘドロを除去するために、
一旦、水を抜き、干からびさせてヘドロを乾燥させてから作業をするのではないか?(by おじさん)
小魚がいっぱい生きてるのに、そんなことしたらみんな死んでしまう。 殺生や。
そう言っていた。
おじさんは2つのケースに小魚を振り分けていた。
1つは水槽で飼う分。
もう1つは魚釣りのエサにする分。
あれ?
エサにする方に小エビがおるなぁ?
「おじさん、これって、ザリガニの赤ちゃんですか?」
いや、小エビや。」(おじさん)
ガッチョーーーン?!?!
淡水にもエビっておるんか?
知らんかった・・・・・・。
ってことは、今日、AF公園で捕ってきたのは、ザリガニの赤ちゃんじゃなくて小エビか?
いぃーや、あいつらは絶対ザリガニだ。
「おじさん、ザリガニはいませんでしたか?」
あぁ、おったよ。 2匹捕まえたけど、家に数匹おるし、ほったわ。」(おじさん)
え゛え゛ぇ゛ーーーーーっ!!!!!!!!
ショーーーック!!!!

でも、おじさん、いいこと教えてくれた。
ザリガニは縄張り意識が強いから、1つの水槽に何匹も入れると喧嘩するらしい。
水槽、何個も買うと高くつくし、1匹しかザリガニ捕れないで良かった。

ちょうど良い太さの止まり木に使えそうな枝を見つけた。
これをカブトムシにプレゼントしよう。
帰宅し、シンちゃんと一緒にカブトムシのおうちを作った。

おじさんの言葉が気になり、ネットで「ザリガニの赤ちゃん」を検索し、
写真を見ると・・・・・・・、
ガァーーーン、ガァーーーン、ガァーーーン、ガビュィーーーンッ!!!
あいつら、やっぱ、小エビだわ。

明日はザリガニのおうちを作らないといかんなぁ。
それに水草もなんとか手に入れないと。
それにしても、よく動いた一日だった。



2005.08.03

朝、6時に目が覚めた。
足がだるい。
体もだるい。

今日は仕事だが、お昼から。
昨日、採ってきたザリガニ君達、プラスチックの虫かごにそのまま入れてある。
仕事へ行く前におうちを作ってあげたい。

昆陽池の北にある川から、砂と水草、新しい水を取ってこよう。
足が疲れてるんだよな・・・・・。
車で行こうか。
イヤ、あそこは駐車できそうな場所はないから・・・・、自転車で行こう。
人通りの少ない朝早い時間帯の方が、人目を気にしないですむからいいかも。
バケツ2つとスコップを積んでママチャリで出発した。

目的地、到着。
おっ!!
川一面を覆っていた藻がほとんどなくなってる!
スコップで砂をバケツに入れていると、ススッ、と動くものを発見!!
お゛っ!!
ザリガニじゃ〜ん♪
やっぱいるんだ、この川にも。
よ〜し。
絶対、アイツを捕まえるぞ。
網はないので、素手だ。
1回目、失敗。
いーんや、まだまだ。
2回目、成功〜♪

こいつがこの川に生きてるってことは、
この川の水と砂、石、藻、水草でおうちを作ってあげれば、完璧なわけだ。

バケツに水をくみ、途中水をこぼしながらも、20分かけて帰宅した。

ザリガニさんのおうちは、シンちゃんと一緒に作ろう。
で、あいつらは元気かな?
昨日捕ってきたザリガニは元気そう。
小エビは・・・・・、ゲェェェェエエーーーーーッ!!
1匹、死んでるーーーーーーーっ、て、あれ?
これって、皮じゃん?
脱皮したんか!?!?!
すんげぇーじゃーん。
君達、満ち足りて生きてるのね♪

がーやんとシンちゃんが起きてきたとき、私は小エビを眺めていた。
床に置いた虫ケースを見るために、ひざまずき、ケツを突き出している格好を見て、
がーやんは笑っていたようだった。

もう1匹ザリガニが増えたが、昨日、昆陽池で話したおじさんによると、
ザリガニは縄張り意識が強く、同じところに入れておくと喧嘩するらしい。
もう一つ、虫ケースが欲しい。
ホームセンターに買いに行こうか・・・・。
うーーーーん・・・・・。
今日は水曜。
燃えないゴミ・デーだから、とりあえずゴミを見に行こう。
「シンちゃん、行こうか。」

朝ご飯を食べ終わったシンちゃんを自転車に乗せ、
いつも持って行く工具を持ち(自転車などのパーツだけ欲しいときに分解する場合がある)、
ママチャリでゴミを見に行った。
すると、本当に運良く、大きい魚を入れる水槽を発見!!
普通に買ったら1500円ぐらいしそうだ。
すっげぇーーーっ!!
超ラッキーだ。
欲しいものがその日に手に入ることって、ほとんどないからなぁ。
しかも、水槽を見つけたすぐ近くに、オモチャがいっぱい入った袋を見つけた!
「トミカ、いっぱーい。」(シンちゃん)
とても丁寧に使われていたオモチャ達のようで、全部きれいなまま捨てられていた。
シンちゃん、大喜び。

帰宅して、シンちゃんと一緒に朝とってきたザリガニさんのおうちを作った。
いかん、いかん。
そろそろ会社に行く時間だ。
結局、ザリガニのエサになる水草は買いに行けなかった。
まぁ、きっと大丈夫だろう。
川から持ってきた砂や水草、藻の中の何かを食べて生き延びるはず。

シンちゃんは、さっき拾ってきたオモチャで「あそぶー、あそぶー」、言うので、
2、3個与えてみると、満面の笑みで遊び続けてくれた。
「シンちゃん、それどーしたの?」(妻)
「かってきたの」(シンちゃん)

ちょっと違うんだけど、ま、いっかぁ〜♪



2005.08.04

台風の影響で石垣、宮古島便は欠航。
50kt もの風が吹いていれば当たり前か。
那覇も台風の影響を受けていた。

那覇便は全ての便が到着していたものの、120度から 20〜35kt 程度の風が吹いており、
着陸前の気流が悪いことは分かっていた。
朝から昼にかけては雨が降っておらず、滑走路が乾いた状態での横風制限は
A320の場合 29kt までで問題ないが、
台風の接近に伴い雨が降り、もし滑走路が濡れると横風制限は 20kt になってしまう。
通常であれば Wet 時 25kt までOKだが、
那覇空港では滑走路の路面に切る Grooving と呼ばれる溝が現在工事中で一部ないため水はけが悪く、
滑りやすいので横風制限が厳しくなっている。
滑走路は180度を向いており、20〜35kt 風が吹くと、平均風速 27kt で、
横風成分は20ktを超えてしまう。
雨が降ったら着陸できない可能性が高い、ということだ。

何故、わざわざ台風のシーズンに合わせて Grooving の工事をしなければいけないのか?
北海道では雪が降り始める前までに Grooving の工事を終わらせる。
台風の多い沖縄では、夏までに Grooving の工事を終わらせるべきなのに・・・・。
後で知ったのだが、本当は台風シーズンまでに終わらせる計画だったが、
あるエアラインが深夜便を運航しており、
そのため夜間に滑走路を閉鎖できる時間が短くなり、工事がはかどらないらしい。
なるほど。
でも、その深夜便が就航することって、予め分からなかったのか?

お客さんが多く、かつ 中部 → 那覇 は遠いので燃料を沢山積まなければならない。
お客さんへのインフォメーションとして、
悪天のため那覇に着陸できない場合には中部空港へ引き返すことも考えられる、
との「ワースト・リターン」のインフォ(Information)がつけられていた。

中部空港のディスパッチで飛行計画を確認すると、
那覇空港の代替飛行場は嘉手納と鹿児島になっていた。
那覇に台風が接近しているのに、嘉手納には絶対に行きっこない。
ワースト・リターンなら代替飛行場は中部空港のはず。
なんで鹿児島?
そっか、飛行機が重過ぎて 那覇 → 中部 までの燃料が積めず、
那覇 → 鹿児島 まで一旦戻り、燃料を積み直して中部に戻るのか?
作成された飛行計画を読み進めると、
ディスパッチャーのコメント欄には、
鹿児島で燃料補給後、中部空港へリターンと書いてあった。
やはりそうか。
あれぇ〜?
予定離陸重量が最大離陸重量より3000ポンド軽いぞ?
ってことは、3000ポンド余計に燃料が積めるんじゃん?
3000ポンド余分に積めば鹿児島で降りて燃料補給する必要ないでしょ?
そう考え、那覇空港で雨が降りゴーアラウンドしてからホールディングして、
やっぱり着陸できずまっすぐ中部空港まで引き返せるよう、
最大離陸重量いっぱいいっぱいまで燃料を入れてもらうことにした。
(つまり、飛行計画を作り直してもらった。)
しかし、実際に搭載する貨物の重量はこの時点では100%把握できないので、
燃料の追加搭載はスタンバイしてもらい、
貨物の重量が確定して、燃料が積めることが分かってから入れてもらうことにした。
(いったん積んでしまった燃料を下ろすことは難しい。
 最大離陸重量を超えて離陸することはできないので、
 燃料を多く積み過ぎて重量を超過すると、
 エンジンを回して超過分の燃料を消費するまで離陸できない。)

こういった変更手続き、燃料搭載の手順を中部のディスパッチで打ち合わせしている間に時間が経ち、
飛行機に到着したのは出発時刻の25分前。
搭乗ゲート付近には数十名しかお客さんがいない。
搭乗予定数は140名。
きっと、乗るかどうするか決め兼ねてチェックインできない人が多いのだろう。
しかし、チェックインして旅客バゲージの搭載重量が決まらないと、
燃料も搭載できず、燃料搭載が終わらないと搭乗は開始できない。
困ったなぁ・・・・・。

燃料屋さんは飛行機にタンクローリーを接続したまま、燃料補給を待機していた。
飛行機に乗り込むと、整備さんに聞かれた。
「燃料の搭載を始めてよろしいですか?」(整備さん)
「いえ、もうちょっと待ってください。
 貨物搭載量が決まって、燃料を積んでも最大離陸重量を超過しないことが分かってからにします。
 貨物の最終的な重量が分かり次第、カンパニー(無線)で連絡してもらいます。
 私がOK出すまで、スタンバイしていて頂けますか?
 あと約6000ポンド搭載するのに、どれぐらいかかります?」
5分ちょっとかかります。」(整備さん)
「そうですか・・・・・・・・。
 貨物の重量が3000ポンドも予定より多くなることはないでしょうから・・・・・、
 じゃあ、今、3000ポンド入れてもらって、
 残りは後でカンパニーから連絡があってからにしましょう。」

客室乗務員(CA)さん達とのクルーブリーフィングを終えた頃、
カンパニーで呼ばれた。
貨物を取り下ろすことにしましたので、燃料は計画どおり入れてください。」(カンパニー)
すぐに整備さんに残りの燃料を搭載してもらいよう連絡した。
お客さんのバゲージ以外にも貨物はあるけど、
それらを下ろすことにしたんだ・・・・・・。
貨物の最終重量を考えず、最大離陸重量まで燃料を補給するよう指示した
私の判断は間違っていたのか?
まぁ、仕方ない。
那覇に着陸できず、鹿児島でテクランせずに中部まで戻れる燃料を搭載する方が大事だ。
(テクラン=燃料補給のための着陸)

ディスパッチでも飛行計画の変更と、燃料補給の遅れ、旅客の集まりが遅れた影響で、
中部 → 那覇 807便は、定刻を6分遅れて出発した。
この6分が、後で大きく影響する。

太平洋を南西に向かって飛行していると、奄美付近で前方を右から左へ飛ぶ飛行機を発見。
恐らく九州方面から那覇に向かう便だ。(北から南へ向かう便)
我々より若干低高度で、およそ10マイル先に割り込もうとしている。
定刻に中部を出発していれば、確実に彼らより先に那覇へアプローチできたはず。
10マイルの間隔は狭いので、私達は減速するように管制官から指示があった。
これで、那覇への到着は2〜3分さらに遅れる。
合計8〜9分の遅れとなったが、那覇空港には南から強い雨を伴ったエコーが接近中で、
私達の着陸時に重なりそうだった。

現在はまだ雨は降ってません。 Runway は Dry です。
 横風は現在 17〜25kt です。
」(那覇のカンパニー)
よっしゃ、降りれるぞ。

数分後、
現在、弱いエコーかぶってますが、雨は弱く、まだ Runway は Dry です。
 弱いエコーの後ろに強いエコーがあって、接近中です。
」(那覇のカンパニー)
マズイじゃん。

数分後、
あと、数分で強いエコーがかぶりそうです。」(那覇のカンパニー)
まさに、私達が着陸する時刻ではないかっ?!
マズイぞ、マズイぞ、マズイぞぉぉおおーーーーーっ!!

今、雨が降り出しました。 Runway は Wet です。
 横風、現在は 17kt。
」(那覇のカンパニー)
なんとかギリギリ降りれるか。

他機の通報どおり、1000ktでの風は100度から50kt。
滑走路が見えたとき、飛行機はかなり横を向いていた。
んっ??
滑走路、手前側、半分しか見えないじゃん?
雨が強くて視程が下がり、滑走路の向こう側、半分が見えない。
私達は VORTAC 18 でアプローチしていたが、
もう少しエコーが北上したら PAR じゃなければ降りれなかったかも。

「これじゃあ、1000ft Downwind 入れないので、
 もしゴーアラウンドしたら Missed Approach Course follow しますから。」

オフセットした VORTAC 18 のファイナルから目視で滑走路のファイナルにアラインしようとした。
バンクを入れた瞬間、風にあおられかなり激しく揺れた。
やっぱり気流は悪いぞ。
でも、以前、大分でゴーアラウンドしたときよりはましだから、きっと大丈夫だろう。
滑走路に近づくと、垂直尾翼は木槌でカンカンたたかれるような横揺れが続いたが、
100ft を切ったあたりで気流は若干良くなった。

よし、もらったぜ。
Touchdown 寸前までパワーを残し、タイヤが接地する恐らく1mほど手前で
Thrust Lever をアイドルまで絞った。
ちょっとだけ機首を上げたと同時にタイヤがフワッとついた!
と思ったらまた浮いた?
ギヤ(タイヤ)のサスペンションが接地で縮み、
縮んだ分が伸びた程度浮き上がりかけたところで機首を少し下げ、また縮んだ。
よっしゃ、リバース。
Thrust Lever をアイドルから Full Reverse まで入れた。
Grooving ないせいか路面との摩擦が少なく、若干スキッドしながら減速した。
良かった、良かった、無事に到着できた。

100ft ぐらいまでは 100度 から 40kt ぐらい吹いてたなぁ。
滑走路入ってフッと風が弱まったから良かったものの。

着陸して駐機場に入り、お客さんが全員降りた。
CA さんに聞いた。
「お客さん、気持ち悪くなった人、いませんでした?」
後方のお子様が一人、上空で気分が悪くなってましたけで、着陸までには回復してました。
 着陸したときちょっとした歓声と拍手がありましたよぉ♪
」(CA)
そっか、喜んでもらえて良かった、良かった。

那覇空港のディスパッチから外を見ると、かなり激しく横殴りの雨が降っていた。
そこへうちのB737が降りてきた。
みんな頑張ってるなぁ。
今で横風制限ギリギリだから、もし、もう少し台風の進路が東にずれていたら
きっと着陸できなかっただろう。
私達が出発する頃までには強い Rain エコーが抜け、横風も若干弱まり、
120度から 15kt の風で離陸し、無事、沖縄を脱出したのだった。

中部空港から立ち上がり、中部 → 那覇 → 中部 → 千歳 まで長〜い一日だった。



2005.08.16  フライトバッグ改造

仕事で使うフライトバッグには、キャリアが付いているものと、付いていないものがある。

      ↑キャリアなし↑        ↑キャリア付き↑
重さは15kgほどもあり、キャリアが付いているものの方が移動は楽だ。
しかし、会社が貸与するフライトバッグにキャリアは付いていない。
同僚の中には、自腹でキャリア付きのフライトバッグを購入するものもいるが、
市販のものは車輪の部分が壊れたり、ハンドル部分が抜けたりする場合があると聞く。
せっかく買ったのに、壊れて買いなおすなんてもったいない。
ならば作ろう!!

まずは、伸びる取っ手。
市販のキャリアーには、断面が丸い形状のものと、四角い形状のものがあるが、
丸いパイプをカバンに取り付けることができるパーツがホームセンターにあったので、
ステンレスのパイプを使うことにした。

構造について考える。
太さの違うパイプで、太いものの内径と細いものの内径がほぼ同じものを選んでも、
そのままでは抜けてしまう。

そこで、細いパイプの外径ギリギリまで太いパイプの端を細くし、
太いパイプの内径ギリギリまで、細いパイプの端を広げて、引っかかりを作る。

これで抜けなくはなるが、2本のパイプには若干隙間があり、
伸ばした状態ではグラグラだ。

グラグラをなくすために、一つパーツを作る。
これを入れると、伸ばした状態でのブレが少なくなる。



外径19mm、16mm、13mmのステンレスのパイプ。


細いパイプと太いパイプの隙間を埋めるリングを作る。


金槌で太いパイプの端を内側に向かって少しずつたたいて、
細いパイプの外形ギリギリまで窄める。


テーパーのついた丸い棒を金槌で叩き込み、細いパイプの端を広げる。
たまたま自転車のサドルのネジが、都合の良い形状をしていたので、それを使用。




これで完璧!!

次ぎは、2本の伸びるパイプをつなぐ、取っ手の部分。
19mmのパイプの余った部分を使い、13mmのパイプにはめ込む。
19mmのパイプの側面に直径13mmの穴を開け、垂直につなげば良いが、
差し込んだだけでは抜けてしまうので、ネジで固定する必要がある。
コンクリートに何かを固定するときに使うクサビ形のボルトで、
13mmのパイプの内径にピッタリサイズのボルトを使用する。




19mmのパイプに13mmの穴を開けたところ。


13mmのパイプにスッポリはまるコンクリート用のボルト。


13mmのパイプは、19mmのパイプの内形に合わせて削る。





組み立てたところ。



13mmのパイプは取っ手がついているので、16mmのパイプの下から抜けないが、
16mmのパイプは19mmのパイプの下から抜けてしまうので、
19mmのパイプに穴を開け、割りピンを差し込む。


次ぎは、キャスター部分。


市販のキャスターと、スケボーの車輪(ウィール)を組み合わせる。
このキャスターは軸がボルトで、加工しやすいので選んだ。


そのままだとウィールが太すぎて台に入らないので、ウィールの側面を削る。


ベアリングはウィールの側面より内側にあり、
ウィールの側面と台が接触するので、スペーサーを真鍮のパイプで作る。


キャスターにもともとついていた車輪より、ウィールの直径の方が小さいので、
取りつけるとこんな感じになる。
カバンにつけたとき、かさばらないように高さを押さえる必要があるので、
ボルトを通す穴を開け直す。




パイプをカバンに取りつける際の高さ調整のため、ゴムの板を使いスペーサーを作る。


あとは組み立てるだけ。



                  完成〜♪