2008.06.01

1985年。
僕達は高校2年生だった。
UWCへの選考に合格、留学が決まった。
その夏、山中湖でUWCのオリエンテーション・キャンプがあった。
UWCの卒業生達も多数参加していた。

夜のキャンプ・ファイアー。
ステレオ・ラジカセの音楽に合わせ、卒業生達が数人、Street で踊っていた。
さっすが、帰国子女!、と驚いたのを覚えている。

ちょっと離れた丘の上に、Aはいた。
Aはとってもハンサム・ボーイ。
人懐っこい笑顔を見れば、彼が明るくて、爽やかで、とってもいいヤツであることは明らかだった。
隣にはイギリス校へ行くことになった女の子が座っていたと思う。
あんな笑顔してるヤツって、どんな男なんだろう?
好奇心から二人に近づいた。
Aは女の子に星の話をしていた。
格好つけでも、キザでもなく、楽しそうに語っていたA。
その目はキラキラ輝いていた。
彼ら二人だけの空間?のようなオーラが漂い、近づきがたい雰囲気だった。

同期は私も入れて12名。
それぞれ、イギリス、イタリア、シンガポール、カナダ、アメリカへ散っていった。(当時は世界に5校)

1987年に帰国後、卒業生としてオリエンテーション・キャンプに毎年参加した。
散っていった仲間達でよく集まり、飲みにも行った。
卒業生会は先輩、後輩の隔たりなく、みんなが同じレベルで付き合え、とても居心地が良かった。
時々Aとも会った。
ヤツはいつも爽やかだった。

大学3年の終わりだったか、同期のYと就職の話をした。
幼い頃からパイロットになりたかったY。
彼に誘われて私も自社養成パイロットを受けることにした。
私は大学が同じだったAを誘った。
こうして、3人で自社養成パイロットを受けることになった。

ある日、Aが言った。
「オレ、パイロット、止めるわ。」(A)
「どうして?」
「オレ、やっぱり宇宙が好きなんだ。 宇宙じゃなきゃダメなんだ。」(A)

Aは自社養成パイロットの受験を途中で止めた。
Yは・・・・、私と一緒に、同じ日に最終面接を受けたが、彼は落ち、私は合格した。
とても、とてもショックだった。
彼の夢を奪ってしまったような気がした。
私は、必ず機長になる、そう誓った。
その後、Aは希望通りNASDA(宇宙開発事業団)へ入った。

1992年に3人とも社会人になったので、あれから16年経った。

Aは今日、スペースシャトルに乗って宇宙へ行った。

長いこと待ったけど、やっと夢がかなって、良かったなぁ、あきひこ
本当に良かった。
I’m really happy for you.
きっちり宇宙ステーションのトイレ、直してこいよっ!!(宇宙ステーションのトイレが壊れたらしい)

私の夢は・・・・・・・・・。

やりたいこと、なりたいもの、一杯ありすぎていつも錯乱状態だけど、
強いて一つあげるなら、
「大草原の小さな家」のチャールズ・インガルス(マイケル・ランドン)みたいなお父さん、かな?
 



2008.06.03

ジョギングしていた。

用水路のそばを通ったとき、後ろで、ボテッ、と小さな鈍い音がした。
振り返って見ると・・・・・、ヘビだっ!
すぐに後戻り。
おお〜〜、オマエはシマヘビではないか。
以前、息子と捕ったシマヘビはまだ小さかった。
発見場所はアイツを放した場所に近かった。
もしかすると、オマエがアイツか?
だとしたら、大きくなったなぁ〜。
家は近くだったので、虫取り網を取りに帰り、すぐにヘビ発見場所へ引き返した。
まだ、いたぁ〜♪
早く逃げなきゃダッメじゃ〜〜ん。
でも、まだ居てくれて、ありがとうぉ〜〜。

フェンスを乗り越え用水路に入り、ヘビを捕獲。
すぐに家へ戻った。
途中、近所のおばちゃんが立ち話ししていた。

「こんにちわ!」
「あぁ、こんにちわ。 ・・・・・・・、それ、ヘビですか? キャー、ヘビ!!」(おばちゃん)

すぐに息子に見せたかったが、まだジョギングの途中だったので、
とりあえず虫かごに放り込み、ジョギング再開。


ジョギングを終え、家に戻ってから息子を呼び、ヘビを観察した。
嫌がる妻に、ヘビをさすりさすりさせた。
その後、放しに行った。
息子の腕に巻きつけて。


「どう、冷たいでしょ?」
「うん、でも、だんだんあったかくなってきた。」(息子)

おぉ、いいぞ、いいぞ。
そうやって感じること、大事だぞ。
哺乳類と違って爬虫類は体温の調節ができないってことだな。

前回、子供ヘビを放した場所に、再び放しに向かった。
あそこは、昆虫もいっぱいいるし、カエルもいるから、きっとエサには困らない。

用水路沿いを歩いていたら、
大きなミドリガメが用水路に入ろうとして、フェンスと地面の間に挟まって動けなくなっているのを発見。
そいつを手に取り息子に渡した。
細い右腕に撒きついたヘビと、ちっちゃな左手に乗ったでっかいカメ。
かわいらしい光景だったったさぁ〜♪

カメを置き、ヘビを草むらに放した。
その後、カメを用水路に放り込んだ。
息子、大喜び!

あ゛っ!!
しまった。
ヘビ、放すんじゃなかった!!

おいっこがカエル捕りにはまっている。
いっぱい捕獲しては家に持って帰りお母さんが困ってるらしい。
だから1日3匹まで、と制限してる、とか。
自宅に13匹、カエルがおるって言ってたなぁ。
きっとまだまだ増えるはず。
そいつらをクール宅急便で送ってもらえばいいんじゃん!?
エサ、自分で捕らずにすむわ。
あ、でも、送料かかるか。

息子に聞いた。
「カエルを捕ってヘビに食わせれば飼えたね。」
「でも、カエルがかわいそう。」(息子)
「だけど、食べなきゃヘビ、死んじゃうよ。 じゃあ、何をあげたらいい?」
「アリならいっぱいおるからいい。」(息子)
「アリは食べられてもかわいそうじゃないの?
 それに、アリだったら相当沢山食べないと、ヘビ、おなか一杯にならないよ。」

どこで、かわいそう、かわいそうでない、が、ヤツの中で線引きされてるのか?
聞いたけど答えなかった。
質問、ちょっと難しかったかな?



2008.06.07

京都にある 梅小路蒸気機関車館 に行った。

京都へ行くときはいつも阪急を使う。
河原町まで片道450円で安いからだ。
しかし、今日は目的地がJR京都駅に近かったので、仕方なくJRを使った。
片道950円!!
2倍の運賃に超ビックリ。
でも、聞くところによると、ポンド高でロンドンの地下鉄は初乗り1000円近くするらしいから、
それに比べれば、すーーっと、お得かも?

息子と先頭車両の運転席の後ろに陣取った。
左右を通り過ぎる電車の名前を、ポンポン言い当てる息子。
スッゲェ〜〜!!
いつの間に覚えたんだ?
そういやぁ、最近、ひらがなとカタカナが読めるようになって、
電車の図鑑を一人で黙々と見てるときあるもんな。
それでか。

大阪駅から乗り換えた京都行きの新快速、最高速度時速130km/hも出していた!
電車って、こんなに速いんだぁ〜。
「この電車、130kmも出てるよ。 速いなぁ。」
「しんかんせんはもっとはやいん?」(息子)
「そりゃ、そうだ。 倍は速いさ。 倍、じゃわからないか・・・。
 2倍、っつっても分かんないよな・・・・・。 分かる? 分かんないよな。
 なんて説明すりゃあいいんだ? まぁ、もっともっと、うーーーんと速いってことだな。」

ん?
あれっ?
運転手って、シートベルトしないのっ!?!?
こんなにカッ飛ばしてるのに。
危ないなぁ。
いや、待てよ。
乗客はシートベルトしてないどころか、立ってるもんな。
そう考えると、電車ってすごいなぁ。
それだけ安全、ってことでしょ?

梅小路蒸気機関車館はJRの沿線にあった。
SLって子供から大人まで、みんなのあこがれだ。
私は、今、39歳だけど、こんだけSLが大集合してるところ、生まれて初めて見た。
ターンテーブルを見たのも初めてだし、
ターンテーブルの外縁に沿った機関庫が昔のままで、トーマスの本に出てくる光景、そのまま!!
建物がススで黒くなってるのが嬉しかったぞ。
それに、動いてる蒸気機関車を見るのも初めて。
感激!!
展示してあったイギリスの緑色の150型式の模型が笑えた。
パーシーそっくりだった。

アルカディア軽便鉄道も驚いたなぁ。
大人や子供15名ほど乗っけて引っ張る、超小型の蒸気機関車がある。
(約幅20cm、長さ1mぐらいか?)
ああいうのって、間近で見たことがない。
誰がどうやって作っているのか?いつも不思議だったけど、
あれと同じようなタイプの超小型蒸気機関車がアルカディア軽便鉄道。
三ツ矢明さんっていう人物が作ったっていうんだけど、どうやって??
蒸気機関車の構造の知識がなきゃ作れないんだろうし、
知識があってもあれだけ精巧に作るのって、難しい。
パーツ全て、自分で作ってしまうのか?
設計してパーツは業者に作ってもらって、自分で組み立てるのか?
以前、雑誌で見た「SL弁慶号U」。
あれも、本当に蒸気で動くらしい。
今は手に入らないのかな?
ネットで検索したら、SL弁慶号Uを改造してる人がいた。
これまたすごい技術だ。

蒸気機関車は金属の塊だ。
あんな重いものが時速120kmも出せたっていうんだから、驚きだ。
1km走るのに100リットルの水を使うんだと。
機関車の後ろにある石炭を積むんだとばかり思ってたところ、現物を見たら意外と浅かった。
まさかあの中に水を積んでいたとは、思いもしなかった。(テンダー式っていうらしい)
  動力システム

最初は木や鉄、真鍮、銅の塊でできてた乗り物が進化したわけだ。
ステンレスて薄くしたり、アルミニウムを使って軽くした。
チタンも登場して、さらに炭素繊維が使われるようになったんだなぁ。
今、乗ってる飛行機とSLとを頭の中で比較しながら、しみじみーーと考えてしまった。


朝、インスタントコーヒー(ネスカフェ・エクセラ)が空になった。
コーヒーの粉がビンの中に少し残っていた。
もったいないので沸かしたお湯を注ぎ、全部溶かしてカップに入れた。
買いだめしていたエクセラはそれが最後のビンだった、と妻に聞いた。

数日前、新聞の折込広告の中に、ドラッグストアのチラシがあった。
そういえば、エクセラ、特売中だったっけ。
記憶力がMAX悪い私だが、
そういう最重要事項はチラッと見ただけなのに、フォトグラフィック・メモリーで脳に登録される。
そうそう、確か、マルチビタミン&ミネラルも特売中だったはず。
あれも在庫があとわずか。

帰宅後、ドラッグストアに行った。
エクセラを探した。
あった、あった。
200g入りが397円。

最近、沢山の食料品が値上げされる中、こういう特売品には感謝、感謝。
賞味期限は2010年1月。
いっぱい、買っとこーっと。
6本ゲット。
マルチビタミン&ミネラルも安売りしていたぁ♪
家で在庫切れしているものがあって、
それらがたまたま特売品だったりすると、超ラッキーで嬉しさ炸裂だ。
レジに行った。
そういえば、土日はポイント5倍だっ!
嬉ピィ〜〜〜♪

今日は、ダイダイダーーイ満足の一日だった!



2008.06.08

中部出発便に乗務するため、新幹線移動。
毎回、新大阪駅の改札横のトイレを利用している。
そこのトイレ、かなり急な階段を登らないと入れない。(1段が高い)
トイレを通路と同じ高さにしようとすれば、配管工事等を伴うので、
相当、大掛かりな工事になってしまうだろ。
でも、幸い、階段前の通路は広いし、オープンスペースになっている。
壁に沿ってスロープを作ることは容易なはずだ。
しかし、いつまで経っても、バリアフリーになる気配を見せない。
今時、珍しいことだ。

余計なお世話とは思いつつ、今日、改札にいる駅員さんに聞いてみた。

「そこのトイレ、階段が急過ぎて困ってるお客さん、いないんですか?
 スロープをつければいいだけでしょうに。」
「会社が違うんですよ。」(駅員)
「は?」
「ここから先はJR東海なんです。」(駅員)
「あのぉーー、どういう意味ですか?」
「改札を境に、こちら側がJR東海で、向こうはJR西日本なんです。」(駅員)
「要するに、JR西日本に言わないとあのトイレはバリアフリーにならない、と。」
「実は、同じ要望は多いんです。 そこのトイレ、階段が普通より急じゃないですか?
 それで車イスのお客さんには、改札内のトイレをご利用いただいてるんです。
 その他にもトイレに紙が少ないんじゃないか?とか、意見があるんです。
 私達も会議等で、西日本さんにはお客さんの要望をお伝えしているんですが、
 金銭的な問題、と、なかなか・・・・・・。」(駅員)

私はその場を後にした。

うぅーーーん、なんか納得いかない。
トイレットペーパーが他のトイレより少ない、っていうのは、まぁ、いいとして、
バリアフリーにはして欲しいなぁ。
な〜んだかなぁ〜・・・・・。
で、新幹線内で車掌さんに、トイレの話とそのモヤモヤ感を伝えた。
そしたら、それは悲しい話です!とチーフの車掌さんに伝えてくれた。
日報か何かに事例を挙げるって、言ってたから、
もしかしたら、近々、スロープをつけてくれるかも!?



2008.06.14  魚の皮バトル

妻は魚の皮やプヨプヨの脂ぎったところがキライだ。
だから、結婚後、魚料理の時はそういった部位を私がぜーーんぶたいらげていた。

シャケの切り身は皮の端のほうが脂コッテリで大好きだ。
魚の脂はDHAやEPA等、不飽和脂肪酸タップリで体によろしい。
(ただし、どんな脂もカロリーは同じなので、食べすぎは禁物。)
皮にはコラーゲンも多く含まれるはず。
40歳に近づき、お肌ボロボロに劣化しつつある私にはもってこいだ。

そうそう、カレイの切り身の背びれ、尾びれの小骨のあたり、プヨプヨお肉がたまら〜〜〜ん♪
あんなおいしいところも「気持ち悪い」と、食べ残す妻。
もっちろん、私が、いっただきまっすぅーーーーっ!!!
魚のアラも超好物だ。
魚の頭って、いちばんウマイ。
ほっぺたの柔らかお肉や、トロトロおめめはサイコーだ。
頭の骨も分解して、チューチュー中のエキスを吸い尽くすのだ。

困ったことに、息子と私は食の嗜好がほぼ一致する。
今まで独り占めしていたものができなくなり、我が家の食卓でバトルが繰り広げられる。
親は子供に弱い。
勝とうと思えば連戦連勝できるのに、どうしても負けてあげてしまう。
ト・ホ・ホ・・・・・。

今日の晩御飯はシャケの切り身。
お母さんがシャケの皮をはいでいる。
息子は目をキラキラ輝かせながら、瞬きもせずに一点を見つめている。
皮、だ。
お母さんのシャケの皮、半分は父ちゃんがもらってもいいんじゃないのか?

「魚の皮は、全部、お父さんの!」
「ダメ! ぼくがたべる!」(息子)
「お父さんの!」
「ぼくの! おとうさんは、じぶんのぶんがあるでしょ!」(息子)

オマエ、お父さんより、ずーーーっと小さいだろ?
体重、お父さんの1/4位しかないだろ?
お父さんが食べる量の1/4も食べたら十分なんだよっ!

こうして、料理された魚の半分近い皮を息子がペロッとたいらげる。
テーブルに並んだ他の料理やご飯には目もくれず、
魚の皮をまず初めに、一口でパクッと食べる息子を見ていて、私は呟くのだ。
「子供って、普通、生臭いものはキライなはずなんだけどなぁ〜。
 父ちゃんは、子供の頃、生臭い魚はキライだったんだけどなぁ〜。
 魚の皮だけを、あんなに嬉しそうに食べる姿を見てると、父ちゃん、悲しーい気持ちになるわぁ。」
「私は、あんた達が、魚の皮を奪い合いしてる姿を見てると、悲しーい気持ちになるわっ。」(妻)

子供が成長するって、大変だぁ。



2008.06.18  ぼく、ニクショク

「ぼく、ニクショク!」(息子)
ニクショク?
ニクショク、って、ライオンみたいな肉しか食べない肉食動物ってことか?
「うん。」(息子)
ふぅーーん、肉食なんだぁー。
そうだな、お肉大好きだもんな。
じゃあ、お父さんは?
「おとうさんも、ニクショク。」(息子)
じゃあ、お母さんは?
「ソウショク!」(息子)
イヤイヤ、違うって。
お母さんは草食じゃないよ。 雑食だよ。
肉も野菜も食べる動物は、雑食っていうんだよぉ〜。

なぁなぁ、お肉はおいしいから大好きなのは分かるけどな、
野菜もたっくさん食べなきゃダメだぞぉ〜〜。



2008.06.19  ハンバーグ・バトル

私は、ハンバーグがあまり好きではない。

ハンバーグは一般的には肉料理と解釈できる。
ハンバーグを食べる理由って、肉を食べたいから。
ハンバーグにふさわしい材料を考えてみよう。
肉、コショウ、塩、以上。
これなら立派な肉料理だ。
ところが、だ。
何故かハンバーグには肉以外のものが沢山入っている。
一般的なハンバーグのレシピは知らんが、なんで卵とかタマネギとかパン粉を入れるんだっ!
ハンバーグは肉料理のはずなのに、なんで食感がきめ細かく、柔らかくてジューシーなんだっ!!
ダメッ! 絶対、ダメーーッ!!!
猛烈、断固反対!!
あの食感は、ニクショクの私的には「ニク」ではない。

いいかぁ、よ〜〜く考えてみろ。
肉ってもんはなぁ〜、歯ごたえがあって、腹にズッシリ重くって、
なんて表現すればいいかよく分かんないけど、
要するに、だ、ハンバーグは 『肉の塊』 じゃなきゃダメだろぉーーがぁぁああーーーっ!!!!

ならば私が作ってやろう。
本気まる出しハンバーグ 『THE 肉塊』!!
ハンバーグたるもの、こうでなきゃアカンっ、てものを教えてやらねば。
特に 『肉食』 の息子には知って欲しい。

そこで、妻が作るハンバーグと私のハンバーグの食べ比べ、ハンバーグ・バトルが開催された。


前置きはさておき、スーパーに出かけた。
ミンチの価格調査だ。
ハンバーグといえば、牛肉ミンチで作るべき?はずだ。
えぇーーっと、牛肉ミンチはどこかなぁ〜、おぉ、あった、あった。
ぬわぁぬぃぃいいーーーっ?!?!?!?!
100g198円以上するのかぁあぁあぁあぁあーーーーっ!!!
たっけぇぇぇ〜〜〜〜。
高すぎる!!!
こんな高級なお肉を、ガツガツ食いまくること、できんじゃないかぁぁぁあああーーーっ!!!!
私が子供の頃はなぁ〜、お肉は100g100円以下じゃ買ってはいけないルールがあったんだ。
育ち盛りの男の子はなぁ、一食で1kgぐらい、ペロッとたいらげるもんなんだぞ。
今でこそ食の細い私はメガマックなら2個も食べれば十分だが、
高校生ならメガマック、4つや5つ、おやつ感覚でペロリンこだ。
だから、我が家では一袋2kg入りの鳥の業務用冷凍モモ肉ばかり買っていたんだ。
鶏肉は安いからまだいい。
豚、牛は高い。
それでも安売りの日に100g100円以下で大量に買い込み、
家に帰ってすぐにパックから出し、臭みがでないようにコショウをかけて、
全部、冷凍長期保存したもんだ。

100g100円以下のミンチを探さねば。
合挽きで妥協した方がマッチ・ベターかも。

別のスーパーに行った。
すると・・・・・、牛肉ミンチ(国産)が100g188円!
おぬし、やるのぉ。
国産のくせになかなか安いではないか。
でも、まだまだ私にとっては高すぎる。
ちなみに、豚ミンチって、どんなもんだ?
お゛っ!?
国産豚なのに100g108円!?
これって、安くないか?
驚いた!
あっ! そういえば、ここのスーパー、毎週火曜日は安売りしてるんだったけ。
でもなぁ〜、豚ミンチ100%でハンバーグ、っていうのは違和感がある。
合挽きは?
国産豚、国産牛、50%ずつで100g108円?!
これって、超安いんじゃないか?
いや、待てよ。
そういえば・・・・、以前、業務スーパーで合挽きが安かったような気がする。

業務スーパーへ行った。
すると、あった、あった。

輸入肉だけど、牛70%、豚30%で100g78円!!
いいじゃん、いいじゃん、いいじゃ〜〜ん♪
あ゛ーーーーー、でも・・・・・・、ちょっと白っぽいな。
脂肪、多そうな雰囲気・・・・・。
積んである合挽き達を見比べて、一番、赤っぽいのをゲット。
まぁ、肉100%で焼くなら、脂肪が多めの方が絶対ジューシーでおいしいのだ。



帰宅後、すぐに調理開始。

まずは、お肉のパックからラップを破らないように丁寧にはがす。
肉の触れていた側を内側にたたみ、とっておく。(後で使う)

コショウをとにかくぶっかける!
(大量に使うので業務用の安いヤツを入手しておく)
塩は、ほんのチョビット。
パラパラ程度で十分だ。



ボールなどの別の容器に移してこねたいところだが、それでは洗い物が増えるので、
このままこねる。(いい加減でよろしい)



フライパンで焼くならこの状態でフライパンに移し、そこで形を整え、そのまま焼く。
本当はフライパンで焼いた方がジューシーに出来上がるが、
健康を考えると、いらない脂肪は落としたい。
そこで、今回は底が凹凸になってるナベ?を使う。

先ほど、キレイにとっておいたラップを広げて、その上にミンチを乗せ、形を整える。
(新しいラップを使うのはもったいない)




包んだら、冷凍庫に入れて、少し固める。

ある程度固まったらラップから肉を出し、ナベに移す。



強火で焼くと、エッライ、油が飛び散り、キッチン(と妻)が地獄と化すのでフタをする。



あとは、タダ焼くだけ。


            ↑写真ではよく分からないが、スンゴイ油が飛び散ってる↑

かなり放置して焼き続けても、脂が多いので焦げることはない。
片面が焼けたと思ったら、フライパン返しを片手に、フタをほんの少し開け、
隙間からうまいこと引っくり返す。

反対側も焼けたら、でっきあっがりぃ〜〜♪
って、小さっ!?!?! (ナベの温度がかなり下がり、脂が飛ばなくなるまで待った)


             ↑↑調理後↑↑                ↓↓調理前↓↓


いったっだっきまぁ〜〜〜〜っす!!
ウマッ!!
うーーーーん、歯ごたえ、バッチリ!
これぞ、肉の塊、肉食獣用 『肉塊』 だ!

息子に私のハンバーグと妻のハンガーグ、両方食べさせた。

「お父さんのハンバーグと、お母さんのハンバーグ、どっちがおいしい?」
「どっちもおいしいっ!」(息子)

なんて優しい息子なんだぁ〜〜〜。
お母さんに気遣ってあげたんだよな?
本当はお父さんの作ったハンバーグの方がおいしかったんだろうに♪
ヨシヨシ。

イヤ、待てよ。
息子は父ちゃんに気を遣ってくれたのか?
どっちだぁぁぁあああーーーっ!!!!
まぁ、いい。
肉食の息子なら、そのうち理解してくれるさぁ。


ところで、大量に溜まった脂。



これをそのまま流すと下水道管に脂肪が堆積するので、
使用済みティッシュをゴミ箱から集め、吸い取らせる。

次は、どんなお料理にチャレンジしてみようかしら?

れしぴ
みんち 食べたいだけ
こしょお たくさん
しお ちょびっと



2008.06.24

スケチェンで久しぶりに旭川空港へ行った。 (スケチェン=スケジュール変更)

中部空港を離陸し 37,000feet に到達すると、気流は安定していたのでベルトサインを消すことにした。
今日はジェットの影響で途中揺れることは分かっていた。
地上で水蒸気画像を見たとき、その場所は新潟から庄内にかけてと思われた。
そこで、新潟までは大きく揺れないものと判断したのだ。

コックピットの窓から見える雲の形や上空の風の変化傾向を見ながら、
この先、揺れそうな兆候はないか考え続ける。
外気温度の変化でも揺れが始まるかどうか予測できるときがあり、
A320のように計器上に常に外気温度が表示されているとありがたい。
残念ながらB3はコンピューターの画面を切り替えないと外気温を見ることができない。
コンピューターの画面には他にも表示させたいアイテムがあり、
外気温がのっているページをずっと開けておくわけにはいかない。
乱気流を予測する上で、これは大きなハンデとなる。

(乱気流予測の判断材料として、風、外気温、レーダーに映るエコー、雲の形状が挙げられるが、
 夜、特に新月の日は雲の形が見えにくいので、乱気流の予測は難しい。)

富山湾が真横に見えるころ、新潟と FL370 での雲との位置関係がつかめた。
やはり、新潟の真上より少し向こうで左右に流れる雲がなくなっているように見える。
あの辺で揺れ出すかな?
この辺は雲の形状からして、まだ大丈夫でしょ。

ガタ、ガタ、ガタ、ガタ

えっ?
風はまだ変化してないんだけどな。

場所は新潟の手前40マイル。
かなり揺れは強い。

でも、この揺れ方、怪しいな。
ベルトサイン消してからまだ10分か・・・・・。
お客さんは70名程度。
カートの準備、遅いと4分ぐらいかかる場合もある。
サービス開始して、まだ5、6列ってとこか?
前後からカート2台で挟み撃ちしてるんだろうから、10列程度、残ってるかもな。
でも、しょうがない。
ベルトサインON。

ガタ、ガタガタガタガタッガタッ

うわっ!
これはマズイ。
もう客室乗務員(CA)さん達、座ったかな?

ピンポーーン(インターフォンでCAさん達を呼び出す音)

「みなさん、座ってますか?」
「ハイ、全員着席してます。」(CA)
「良かったぁ〜。 早く座ってくれてありがとう! 助かったよ。
 ここから先だけど、あと10分程度で揺れは収まるから、それから先、またベルトサイン消すね。
 サービス、まだまだでしょ? 変なタイミングでベルトサインつけちゃってごめんなさい。」
「あと、5列ですよ。」(CA)
「ワーォ、早いねっ!
 じゃあ、今からアナウンスいれるね。 座って待っててくださーい。」

ほんの数分、大きく揺れ、それと同時に風が急激に弱まった。
一番揺れたのは風が大きく変化する前。
風が減速しだした頃は、比較的落ち着いていた。
新潟の上空までくると、ほぼ気流スムース。
よっしゃ、ベルトサインOFF。

カンパニー無線のやり取りを聞いていたコパイが教えてくれた。
「キャプテン、ARIKA で 36,000feet、Moderate って言ってましたね。」(コパイ)
「そうだね。 ARIKA っていうと、大館能代の近くか。
 それじゃ、VOR No.1 に大館 ODE 114.75 入れといて、DME をモニターしておこうか。
 確か、東北上空で、西北西の風が低気圧に接近する影響で北西から北北西にシフトしてたよね。
 きっと、揺れてるのそのせいだろう。
 FIX ページに ARIKA を入れておこうか。」
B3は計器上に地点を表示させることができる。
これはA320にはない機能だ。

「ぼちぼち旭川空港の情報を集めてくれる?」

旭川空港からの出発機1機、14:45発、離陸予定時刻 15:00頃。
到着機も1機、JA02AA、小型ジェットで15:15頃着陸か・・・・。
うちは、定刻15:20着。
VOR DME LOC34 approach で Straight-in Landing to 34 をしたとして、到着は5分遅れ。
出発機は機材に何かトラブルが発生しない限り、うちとは重ならない。
問題は到着機のJA02AAが遅れた場合。

最新の旭川の天気と、ディスパッチが作る空港周辺の状況のデータを見比べながら、
実際の雲の位置を想像する。

南の方が雲が多めで、北は意外と雲はない、と。
風は、中部出発前は Variable 2kt だったけど、今は・・・・・、180度から10〜14kt?!
ちょっと、Straight-in で Runway 34 に降りたくない雰囲気。
34は下り坂だ。
下り坂、かつ、追い風だと、着陸滑走距離が伸びてしまう。
まぁ、滑走路面はDRYなので性能上問題はないが、追い風10ktを超える風では降りたくない。
とすると、やっぱり着陸滑走路は16か。


VOR C approach で旭川上空(AWE)まで行き、そこから 16へ向けて降下すると・・・・・。
MEAはAWEまで 8,000feet。 (MEA=航空路の区間ごとに設定された、最低降下高度)
空港の北側に雲がないなら、とりあえずAWEに向かって 8,000ft まで降りつつ、
雲に切れ目があったら、一気に高度を下げれば、早く着陸できる。
でもなぁ〜、雲に切れ目がないと、AWE上空から着陸まで、結構時間がかかる。

それなら、VOR DME LOC34 approach で Straight-in Landing to 34 を狙っていって、
万が一追い風がコンスタントに10ktを超えているようなら、16にサークリングする、と。(青いライン)

もし、運良く34に着陸できれば、かなり早く着陸できる。
さらに、ASHIBE を出て、8,000ft から 4100ft へ高度を下げている途中、
雲の下に出る、又は、雲に隙間があれば、そこでキャンセルして34に着陸すれば、もっと早く着ける。(赤いライン)
う〜〜ん・・・・・、どの方法にしようか・・・・・。

A320ならコンピューターに VOR C approach と VOR DME LOC34 approach を2つ登録できるから、
どっちでもいけるように準備できるけど、
B3は、アプローチは1つしか登録できないから、どちらか1つを決め打ちしておかないといけない。
で、もし、やっぱり、そのアプローチは止めて、別のにしよう、ってことになると、
変更の手順が多すぎてミスを犯す確率が高まる。

どっちにしよう・・・・。

じゃあ、コンピューターには VOR DME LOC34 approach を入れておこうか。
もし、途中で VOR C approach に変更して、
何らかの理由でコンピューターに入力する時間がなかったら、昔の方法でいこう。
計器を VOR Mode にして Course を入れてAWE上空を出て行けばいい。
あっ! でも、Holding の方向が Outbound に対して逆か。
もしかすると、到着機JA02AAの後になったら、待機させられるかもしれない。
そしたら、VOR C approach をコンピューターに登録しておいた方が、
待機に入るのも、待機から Outbound に出るのも、100倍、楽だよな。


とりあえず、VOR DME LOC34 approach をコンピューターにセットして ASHIBE まで行き、
ASHIBE で待機の指示があったら、即、VOR C approach に変更する。
ASHIBE−AWE 間は15マイルだから、4分程度かかる。
4分もあればコンピューターに入力し直せるだろう。

ただ、ASHIBE での待機指示がきたけど、すぐに待機がキャンセルになって、
そのとき既に ASHIBE を通過していて、しかも雲があってIFRをキャンセルできず、
どうしても VOR C approach をせざるを得ない状況だったとしたら、
VOR DME LOC34 approach をするつもりで早めに高度を下ろしておくはもったいない。
(10,000ft より上は300ktで飛んでもなんら問題ないが、
 10,000ft 以下は250ktしか出してはいけない規則になっている。)
VOR C approach をするつもりなら、ASHIBE は 10,000ft 前後で通過して、
AWE 上空でちょうど200kt、8000ft 程度になるように降下計画を立てるべきだ。



でも、それだと ASHIBE−AWE 間で雲がなくなった場合、
IFRをキャンセルしても高すぎるし、速すぎるし、で、着陸まで時間がかかってしまう。
高度を下げるために Downwind を伸ばすと、
旭川空港の北8マイルにある旭川飛行場に接近してしまう。(青いライン)
それはあまりしたくない。

だったらAWE上空を通過後、左旋回して着陸するか。(黄緑のライン)
それでも、やっぱり旭川飛行場に近づくよな。
まぁ、旭川飛行場周辺で飛行機が飛んでなきゃ問題ないけど。

ああでもない、こうでもない、と作戦会議をしながら ARIKA に近づくと、少ーし揺れた。
でも、幸いベルトサインをつけるほどではなかった。
さらに北へ進み、そろそろ降下を開始する地点、というところで、低気圧への吹き込みの風に変化しだした。
西北西の風が北西、北北西とシフトし、それに伴い揺れが始まった。

「よっし、じゃあ、Descent Clearance もらってくれる?」(降下の許可を管制官にもらってくれる?)

降下をして間もなく知った。
なーーんだ、出発機はすでに離陸してしまったし、JA02AAも到着したって?
ってことは、我々は好き勝手にアプローチしていいんだ。
それなら、もうコンピューターの再入力は面倒なんで、VOR DME LOC34 approach をやろう。
カンパニーで風を聞いてくれる?
180度から14kt?
そっか、サークリングか・・・・・。
いぃーや、まだまだ Straight-in はあきらめない。
対地 1500feet ぐらいまでに地上の風を聞いて、10kt程度だったらまっすぐ降りよう。

ところでさ、エコー映ってないかい?

機上レーダーが雨雲の揺れる場所、エコーを計器上に映し出す。
計器にはこれから飛ぶ航路が線で描かれている。
その経路上にエコーが重なっていると、
避ける、ベルトサインを着ける、減速する、等の何らかの対処をとらなければならない。


TOMAM−ASHIBE 間のコース上、やや右手に揺れそうなエコーがあるのに気がついた。
そういえば中部出発前にディスパッチでコンピューター画面で雨域を確認したとき、
空港の南から南西に雲、点在してたもんな。
それにしても、機上レーダーの示すエコーの強度、強すぎないか?
確かにあの辺、雲が黒っぽいけど、高さも低いし、入ったって強烈に揺れる雰囲気じゃない。
ありゃりゃ、VOR DME LOC34 approach のARCに沿って、ASHIBE の先にもエコーがつながってるなぁ。
エコーが計器上に表示されると、レーダーが揺れるよ!って教えてくれてるわけで、
それが本当でなさそうでも不安になる。
でもなぁ、B3の機上レーダー、いまいち当てにならないからなぁ。
A320のレーダーだったら、あの雲はエコーを示さないはずだ。
弱ったなぁ。

じゃあ・・・・・、左に避けるか。
「Request deviation flight 10miles left of course due to weather, and then preceed direct ASHIBE.」
(悪天域を避けるため、コース上、左に10マイル以内を飛行させてください。    (青いライン)
 悪天域通過後、ASHIBE に向かわせてください。)
そう管制官にリクエストした直後、雲に入り、全然揺れず、すぐに雲の外に出た。
高さのない雲は揺れないもの。
そうだよ、揺れるわけないじゃん。
紛らわしいから、エコーを表示するなっ!
ってことは、VOR DME LOC34 approach のARCに沿って映ってるエコーも嘘っぽい雰囲気。
あの黒い雲だろ?(右手を見ながら)
あれ、雲の下の山、見えてるじゃん?
厚みがないから大して揺れないさ。
やっぱ、避けるのやーーめた。

「Intension change. Request flight planned route to ASHIBE, then VOR DME LOC34 approach.」
(やっぱり飛行計画通りの経路で ASHIBE まで行かせてください。
 その後、VOR DME LOC34 approach をやらさてくださいな。)
管制官からすぐに許可がでた。
札幌ACCから大雪 Tower に周波数が変わり、コパイが管制官と無線交信している頃、
丁度、ASHIBE のすぐ手前に我々はいた。
「見て見て。 ASHIBE までは Top 8000feet の雲があるけど、その先、切れ目あるよ。 (Top=雲の頂上)
 もしかすると、ASHIBE 過ぎて、VOR DME LOC34 approach に従って 4100ft まで降下中に雲の下に出れて、
 空港が見えるかもよ? そしたらIFRをキャンセルできるね。」 (IFR=計器進入方式)



ASHIBE の少し手前でMEAの 8000ft に到達し、キャンセルに備え減速開始。
「Flaps 1」
MCP ALT を 4100 に巻き下げ、ASHIBE 通過後、すぐに LVL CHG Push。
Auto Thrust がパワーをアイドルまで絞る。
6000ft まで降りたら空港が見えた!

「見えたね、空港。」
「アッ!本当だ。」(コパイ)
「じゃあ、キャンセルIFRして。 Proceed right downwind for runway 16 って言ってくれる?」

Runway 16 はかなりの上り坂。(0.75%=0.43度)
着陸直前、飛行機は3度の Path に沿って降下する。
滑走路の幅と長さが決まると、3度の Path 上から見える滑走路は台形の形をしている。
これが、例えば滑走路が0.43度の上り坂だと、
飛行機から見える滑走路に対する角度は3.43度になるので、台形の形が変わってくる。

上り坂だといつもの Path より高く見える。
この錯覚に騙されないように、
台形が相似形をキープしつつ大きくなるように Path を維持しながら滑走路に近づいていく。


接地前、飛行機の機首を持ち上げて進入角度を3度から1.5度、1.0度、0.5度、と浅くしていく。
この角度は滑走路が水平な場合、飛行機が滑走路にぶつかる軌跡の角度と同一だ。

でも、例えば滑走路が0.43度の上りなら坂なら、
平らな滑走路で0.5度の軌跡でも、0.93度の軌跡になる。

それだけタイヤが滑走路に接するときの衝撃は大きくなる。
だから、いつもより大きめに機首を上げ、接地時に微妙に上昇するイメージでなくてはならない。

ところが、やっかいなことに機首を上げ過ぎたり、上げる速度(操縦桿を引くスピード)が速すぎると、
飛行機はフワッと浮き上がり、タイヤはなっかなか接地せず、滑走路の上をフローティングしてしまう。
(フローティング=滑走路の直上、1m以下?をフワフワ漂い、タイヤが接地しない状態)

タイヤが着くよ、と思った瞬間、クイッと手首を返し操縦桿を微妙に引くと、
思わず、「よいっしょ」 と声がもれてしまったが、たまたま、本当にたまたま、うまーくフワッと接地してくれた。
超ラッキ〜〜♪

結局、到着は定刻より3分遅れて15:23だったし、
あーでもない、こーでもない、せっかくアプローチに関わる作戦を練ったのに、
最後はキャンセルIFRで作戦会議の意味ナッシングだったけど、
とても気分の良いフライトだった。

そうそう、名古屋の気温が25℃で、旭川は24℃。
飛行機を降りたときに北国に来た感じが全然しなかったぞ?!



2008.06.29

前回5月22日に行って以来、久しぶりの函館空港。
今日は函館の天気が悪くILS12を実施したため、着陸までも時間がかかったし、
着陸後の地上走行にも時間を要してしまった。
その結果、お客さん降機後、ディスパッチへ行き、飛行機に戻り外部点検をし、
機内に戻り、客室乗務員(CA)さん達とのクルーブリーフィングを終えると、
もう次便のお客さん案内開始時刻になってしまった。
PBBを逆行し、ゲートまで行って地上係員(GH)さんに挨拶する時間がなかった。
(PBB=Passenger Boarding Bridge)

今日のGHさんはどんな感じかなぁ〜・・・・。
コックピットの窓から搭乗ゲートを見ると、前回同様、かなりの数のGHさん達がいた。
誰か、こっちを向かないかな?
おっ! 向いたぞ。
すかさず手を振る。
あぁー、こちらに気がつかずに向こうを向いてしまった。
まだまだ。

おっ! 振り向いた。
すぐに手を振るが、またもやそのままGHさんは向こうを向いてしまった。
うーーーん、まだまださ。

おっ!
また、こっち向いた。
手を振った。
あ゛っ!
気がついたぞ。
笑ってる?
あっ! 手を振り返してくれた。
よっしゃ、もらったぜ!!

段々とターミナル内、搭乗ゲート付近のお客さんがいなくなり、GHさん達に余裕がでてきたのか、
さっきのGHさんが隣のGHさんを突っつき、どうやら私達の話をしている雰囲気。
そして当然・・・・・、二人してこっちを向いた。
今度は何のためらいもなく、思い切っり手を振った。
うわぁ〜、メッチャ笑ってる。
しかも、手を振ってくれたぁ〜。
あ、でも、ちょっと控えめ?

そうこうしているうちに、お客さんが全員乗り終え、飛行機のドアが閉まった。
PBBの先端まで来ていたGHさんと目が合ったので、手を振った。
微妙に怪訝そうな表情だ。

PBBが飛行機から完全に離れた。
CAさんが搭乗旅客の情報を伝えるためにインターフォンで私達を呼び出す頃、
搭乗ゲート付近のGHさん達のほとんどが、時々、こちらを振り返っていた。
きっと Push Back を待ってくれているのだろう。
ここまでくればもう安心。

管制官に Push Back をリクエスト。
飛行機がジワッと後退しだした瞬間、搭乗ゲートに向かってブンブン手を振った。
そしたら、みーーんな手を振り返してくれたさぁ〜〜♪
PBBを逆流して戻っていった、さっきちょっと怪訝な顔をしたGHさんも、こちらに気がつき笑顔を見せてくれた。
そして・・・・・、やっぱ、手を振り返してくれたっ!!
白い手袋をした両手で私が手を振ると、コパイも協力してくれて手袋をはめた両手で手を振った。
GHさん達も両手で手を振ってくれた。
もちろん最高の笑顔だった。
嬉しくって頭を下げたら、みんなもお辞儀してくれた。
やっぱ、恥ずかしがらずにやってみるもんだなぁ〜。

来月は函館便ついてないけど、また来るね!