2008.09.04

久しぶりに松山に行った。

到着後、飛行機を降りてディスパッチへ向かう途中、
空港施設の補修作業にしてはいい加減すぎる、
見慣れない、でも、どこかで見た事がある物体が視野に入った。

あれって・・・・、ツバメの巣?

もちろん歩み寄って確認する。
・・・・・・・、やっぱりツバメの巣だったぁ〜♪
こういうときのために、と、最近はデジカメをフライトバッグに入れっぱなしにしている。
だいぶ以前に息子がナマズを撮影していて落としてしまい、液晶が見えないデジカメだ。

これは、熊本で見た巣にくらべると、形がとても立派だ。




もう、赤ちゃんツバメ達は巣立ったのだろう。
中身は空のようだった。

そういえば、沢山あった熊本空港のツバメの巣、
最近、見かけないけど、どこへ行ってしまったのか?
子供が巣立って空になった巣は、撤去するのかな?
古い巣をそのままにしといて、
来年の春、めんどくさがり屋なツバメが、チャッカリ、住み着いたりはしないのかな?


今日の勤務は長かった。

伊丹 ⇒ 熊本 ⇒ 伊丹 ⇒ 松山 ⇒ 関空 を飛んだ後、
関空 ⇒ 新大阪 ⇒ 名古屋 ⇒ 中部 と地上を移動した。
んでもって、明日は、
中部 ⇒ 熊本 ⇒ 中部 ⇒ 旭川 ⇒ 中部 を飛ぶ。
な、ながい、ながすぎる・・・・。

今月の勤務パターンって、これしかないみたい。
助けてくろぉーーっ!!!



2008.09.14

先月はシミュレーターの訓練と審査があった。
内容はキツかったけど、やっと資格が Basic-2 から Category-1 になった。
A320の頃は、
Basic-1 ⇒ Basic-2 ⇒ Category-1 ⇒ Category-2 ⇒ Category-3 と全部取ったのに、
まだ、たったの Category-1 機長だ。
B737−700/800には、 Category-3 機長はまだ存在しない。
Category-2 機長もほとんどいない、と聞く。
いつになったら、元通りの資格が取れるのか。
それでも、着陸して良い最低気象条件の値を調べるのが、Category-1 以降は簡単なので、
ちょっとだけマシになった気がする。

今月の10日に、副操縦士に操縦させることができる資格を取った。
ここまで、本当に長かった。
これで、まぁまぁ、普通のキャプテンに戻れたイメージだ。


そして、ついに、ついに、ついに、
国際線(中国)の座学が月末に入っているではないかぁぁぁああーーーーっ!!!!
ガーーン、ガーーン、ガーーン、ガッビィーーーーン!! ・・・・・・・・ ハァ〜〜〜・・・・・・

コパイからの又聞き情報によると、他社では、
中国路線は特殊だから、他の国へ行って国際線に慣れてから、最後に中国に行くらしい。
そこへいきなり行くっていうんだから、、、、たまらんなぁ〜、フゥ〜。
一番大変そうなのは中国の管制方式(ATC)。
あと、航空路(飛行経路)とダイバートあたりかな?
しゃーない、勉強するか・・・・・。
資料を読めば読むほど、気がめいる。
とりあえず、予防接種、打たな・・・・・。

中国人の英語って聞きにくいんだなぁ。
中国内の国内線は管制が中国語で、国際線だけが英語らしいけど、
飛行場にアプローチするときは、
周辺の飛行機と自分の飛行機との位置関係を把握しながら飛ぶべきなのに、
国内線の管制が中国語だったら、誰がどこにいるのか全くわからないことになる。
より安全、より快適な飛行をしようと思うと、これはとてつもなく大きな壁だ。
しかも、高度の単位はフェート(feet)じゃなくて、メートル(meter)だっていうから、困ったものだ。


だいぶ前にA320からB737に移行したキャプテンの話では、
一般的な機長に適用される審査のみになるまで1年4か月かかったらしい。
私の場合だと、来年、2009年の9、10月まで訓練や審査が続くことになる。

勘弁してくれぇぇぇええええぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・



2008.09.22

宮崎から中部空港に到着した。
次は中部発千歳行き、705便。
外部点検をするためにコックピットを出ると、数名の他社の客室乗務員(CA)さん達に会った。
「よろしくお願いしまーす。 荷物を置かせてくださーい。」(CAさん達)
「どうぞ、どうぞ。 デッドヘッドですか? お疲れ様です。」
(勤務のために飛行機で移動=便乗=DH=Dead Head=デッドヘッド)

外部点検を終え、機内に戻ると、コパイが言った。
「他社のCAさん達がDHで乗るみたいです。 776便に乗務って言ってましたよ。」(コパイ)
「776便? 聞いたことあるけど、どこ行き?」
「僕らが次にDHで乗る伊丹行きですよぉ♪」(コパイ)

705便から776便まで、千歳空港での便間はそう長くない。(1時間15分)
荷物を預けると776便の乗務に間に合わないから、705便に手荷物として持ち込んだのだ。

あいにく、705便は出発が定刻10分遅れになってしまった。
今日は珍しく上空は北風で向かい風だから、地面に対する速度はいつもより遅い。
千歳は南風で使用滑走路は19なので、アプローチにも時間がかかるし、
着陸後、駐機所までの地上走行にも時間がかかる。


離陸後、すぐに機上のコンピューターが計算する千歳空港到着予定時刻をチェック。
どんなに頑張っても、やっぱり着陸で15分程度遅れそうだ。

千歳空港の予定スポットは3番だった。
ACARSを使い、千歳空港到着予定時刻を送ると、
しばらくして到着スポットが送り返されてくる。
で・・・・・・・・、3番だよね・・・・・・、 ゲェッ!!
エ゛エ゛ェ゛ーーーッ!? 66番?!
3番だって遠いってのに(7、8、9、10に比べて)、オープンスポットなわけ??
(オープンスポット=バスでターミナルまで移動)
それに、いつもはオープンっていっても、63、64番あたりでしょ?
66って、珍しいなぁ〜。




巡航中、客室のサービスが一通り終わり、
CAさんがインターフォンでコックピットを呼んできた。(705便に乗務のCAさん)
「えぇーーっと・・・・・・、スポットが変更になって、、、66番になっちゃいました。
 着陸で15分遅れ、スポット in で30分程度遅れるかもしれません。」(コパイ)
とても、とても申し訳なさそうにコパイがCAさんに伝えてくれた。

それからしばらくして、再びCAさんにインターフォンで呼ばれた。
「便乗のCAさん達、お客さまと一緒にバスで飛行機を降りると、
 776便の乗務に間に合わないので(X線検査場がからむ導線上)、
 私達と一緒にクルーバスに乗って、直接776便の飛行機に向かいたいそうですが、
 よろしいですか?」(CA)
「もちろんですよ。 じゃあ、776便のスポットを調べて、また後でお知らせしますね。」(コパイ)

さっき中部で会ったCAさん達に、クルーバスで会うわけね。
705便が遅れちゃって迷惑かけて、さらにオープンスポットになってしまって、
ただでさえ申し訳なくて顔を会わせるのバツが悪いってのに、776便の便乗でまた会うのかぁ〜。
ツライなぁ・・・・・。

「ところでさぁ、ノータムにタクシーワェイ CLOSE に関すること、いっぱい書いてあったよね。
 今のうちに二人で確認しとこっか?」
(ノータム=航空情報) (Taxiway Close = 誘導路が閉鎖されている)

「G2と、J1と、K3と、L4と、K4が CLOSE みたいだね・・・・。
 ちょっと待てよ・・・・。
 いつもは、J2 ⇒ J1 ⇒ K って管制に指示されるよね。」



「K4が通れなかったら、60番台にたどり着けないんじゃないの?
 J1が通れないんだから、J2からH1に行って、G1は通れるでしょ?
 K3がダメってことは、L3に行くわけ?
 L3って通ったことないなぁ。
 で、L4、K4が通れないんだから・・・・、
 M(マイク)か! マイク、通ったことある?」
「いえ、僕もないです!」(コパイ)
「で、マイクの後、L5か。 L5は通れないって書いてないもんね。
 OK、じゃあ、おさらいしよう。
 J2、H1、G1、L3、M、L5 to Spot 66 って指示がくるはずだよね。
 (ジュリエット・ツー、ホテル・ワン、ゴルフ・ワン、リマ・スリー、マイク、リマ・ファイヴ to Spot 66)
 忘れないように、どっかにメモっておこうか。」



着陸後、本当に、その通り地上走行するよう管制官から指示がきたさぁ。(当たり前か?)

今まで通ったことのない誘導路をグルグル走り回った感じで、
千歳空港を制覇したような気分になったぞぉー。

閉鎖されていた誘導路には、沢山の工事人やダンプカーの他、
ロードローラーやモーターグレイダーがウヨウヨいて(息子に覚えさせられた正式名称?)
かなりのハイスピードで工事をしているようだった。
普通、誘導路が閉鎖されていても、工事は深夜で人や重機が動いている光景を見かけない。
まるで、突貫工事だ。

駐機所66番に入ったのは13:54。
定刻は13:35だから19分遅れか。
30分遅れてもおかしくはない状況だったので、まずまずか・・・・。

63番スポットから見た最後の光景は(A320でオープンに駐機したのは1年以上前)、
確か向こう側にターミナルがあって、
太い道路をはさんで丘っぽい公園がスポット正面にあったはず。
その公園がない!

そういえば、新千歳空港が手狭になったので拡張工事をするって、新聞に書いてあった。
その工事をやってるのかな?
確かに、便乗でチェックインしに行くと、ターミナルはいつも混んでる雰囲気だ。
スキー・リゾートはアジアやオーストラリアから人が集まり、地価も上がってるそうな。
でも、個人的には、北海道の自然は、ソッ、としておいてあげたい。
人が集まれば地元は経済的に潤うけど、失うものも多いと思う。

776便に乗る前、制服のYシャツを脱ぎ、ポロシャツに着替えた。
さっき会ったCAさん達に、これで見つからないかも。

スポット7番のPBBを通り機内に入るドアの所でCAさんと目が合ったら、
あっ! お疲れ様です! と、口パクされた!
ダーメじゃん。
バレてる。

B6だったけど、今日は山形機長じゃなかったぞぉーーー。



2008.09.26

先日、シマヘビの目が白くなっているのを発見した。
(うろたえすぎて写真撮るのを忘れてしまった)

本来なら赤っぽい色のはずなのに、なんで白くなってしまったんだ?
しかも両目、ともに。
冬眠に入るため目に膜を張ったのか?
いや、冬眠にはまだちょっと早すぎる。
飼っているケースに手を入れると、普通に動く。
ってことは、寝てないはず。

田んぼで捕ってきたツチガエルを沢山食べさせた。
田んぼの農薬の中で育ったオタマジャクシが毒を体内に取り込み、そのままカエルになった。
農薬のついた葉を食べた虫をカエルが食べ、さらに体内に毒を取り込み、
そのカエルを食べたシマヘビが失明したのか?
そうだっ!
きっと、そうに違いない!
困ったなぁ〜。
目が見えなくなった、らどうやって動くエサを捕まえる?
できるわけないじゃん。
ほっといたら餓死しちゃうよ。
無理やり口を開けさせ生きたカエルを突っ込んだら、飲み込んでくれるかな?

でもな・・・・・
動きに異常はない。
極めて健康そうだ。
待てよ・・・・・
間もなく脱皮するのか?

ああでもない、こうでもない、ブツブツ呟きながら考えていると、妻が言った。
「ネットで調べてみたら?」(妻)

そんなわけで、「シマヘビ 白い目」 等で検索してみた。
残念ながら白い膜を張った目についての記述は見つけられなかったが、
えっらい恐ろしい写真を見つけたので、勝手に紹介する。

シマヘビの怖〜い写真!

スッゲェ〜〜〜。
シマヘビって獰猛なんだ?!
うちの子はあんまり大きいエサを食べないんだけどな。
でっかいトノサマガエルをケースに入れて数日間放置したけど、食べなかった。
お腹空いてないのか?と思いつつ、トノサマガエルを出して、
代わりによく肥えたツチガエルを数匹入れると、次の日には全部食べられてた。
大きいエサを飲み込むと身動きできなくなるはず。
囚われの身で、ゆっくり食べてる心のゆとりがないのか。

白い目のまま数日が過ぎた。
そして、昨日、白い目が、元通りの赤っぽい色に戻ってるのを発見!!

「良かったぁ〜。 もう、心配だから獣医さんに連れてこうかと思ったさぁ。」
「どんだけ、ヘビ、愛してんだよっ!」(妻)

で、今日、こーんなことになっていた!
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やっぱり、脱皮しようとしてたんだ!
健康そうなシマヘビを見て、父ちゃん、し・あ・わ・せ♪

脱皮を手伝おうと、皮を引っ張ったら、イヤそうだったぞぉ〜〜。