2012.01.16

札幌−仙台、往復をコパイにしてもらっていた。
操縦を任せるときは、運航に関わる事項、全てを任せることにしている。
もちろん、万が一判断に問題があれば Override するが、
エアバスにいるコパイはみんな優秀だから、ほっといても色々考えてやってくれる。

仙台に到着後、腹が減ったので、便間に私はコックピットで弁当を食べていた。
客室は清掃さんが掃除してるので、邪魔になるから
私の場合コックピット内で食べることが多い。
エアバスはテーブルがあるし、広いのでそうするが、
B3 の時は操縦桿があるし、コックピットが狭すぎるので
弁当はPBB(ボーディングブリッジ)で立ち食い、がほとんどだった。

コパイは STC(ステーション=ディスパッチ)へ向かった。
そこで前便の天候を伝え、次便の情報を集め、
機体の外部点検を終えてからコックピットに戻ってきた。
その時、私は燃料の搭載量を確認するためコックピットにいた整備さんと
世間話していた。

「ナオさん、ブリーフィングしててもいいっすか?」(コパイ)
「OK。 任せた。 やっといて。」

それから数分後、搭乗案内開始時刻の5分前頃に弁当を食べ終え、
コックピットを出た。
コパイと CA の一人が立ち話をしており、
他の CA 3名は1列目、2列目に座ってくつろいでいた。
弁当の空き箱をギャレーのゴミ箱に捨ててから、みんなの方へ行った。

「お待たせぇ〜〜〜♪」
「もうブリーフィング終わっってますよ。」(CA K)
「あ、そうなの・・・ そうだったね。。。 ほんじゃ、、、トイレにいくわ。」
いっといれ。」(CA K)
「へっ?」
・・・・・・・・・(あ、『いっトイレ』 ね。)
「あぁ、うん・・・」
「もう、ナオさん、ダメじゃないですか。
 そこは、『まっといれ』 って返すとこでしょ?」(CA K)
「そーなの? 思いつかなかったよ。」
「どうしちゃったんですか? 昔はそんなんじゃなかったのに。」(CA K)
(どんなだったんだよっ!?)
他の CA さん達は、ひいてたか、ゲラゲラ笑ってたか、、、覚えてない。

そそくさとトイレに逃げ込んだ。


別の便間でのこと。
CAさん達とのブリーフィングを終え、しばらくしてコパイが口を開いた。

「K さんって、大阪出身ですか?」(コパイ)
「いえ、神戸出身です。」(CA K)
K さんは、キッとした表情で、キッパリ、ハッキリ、言い切った。
「あ、、、地雷踏んじゃった・・・。」(コパイ)

で、私とコパイはそそくさとコックピットに逃げ込もうとした。
そしたら、後ろで声がした。

「ヤベ、○○に触っちゃったよ。」(コパイ)(○○=CA M) (○○とコパイは仲が良い。)
「え゛っ! それって、セクハラじゃん?」
「いえ、○原ですよ、僕。」(コパイ)(○原=苗字)
ん?・・・・・・
「うまいっ!」(CA K)
恐らく 0.3秒ぐらいの間があってから、コパイが何と何をひっかけてるのか
みんな理解したようだった。

搭乗案内開始までの暇な時間に、コックピット内でコパイとしゃべっていた。
「なぁなぁ、選択肢、AとBしかなかったら、どっちを選ぶ?」
(AとBがあまりにも下品な選択肢なので、内容を書くことは控える。)
「・・・・・・・・う〜〜〜〜ん・・・・・・・。
 それって、ウ○コ味のカレーとカレー味のウ○コと、どっちがいい?
 って聞いてるのと一緒じゃないっすか。」(コパイ)

笑った。メッチャ、笑った。

「今、なんつった?『ウ○コ味のカレーとカレー味のウ○コ』、ね。
 メモっとかなきゃ。おっもしろいなぁ。しかも的確な表現だわ。」
「いえ、普通によく使われる表現ですよ。」(コパイ)
「へぇ〜、そうなんだ? 聞いたことないけどなぁ。」

今日は濃いメンツが揃っていて、とっても楽しい一日だった。