2013.11.16  シンと自転車で日本海まで一日で行けるか?チャレンジ

一週間前から週間天気予報で16日の天気を念入りにチェックしていた。
万が一、雨だったり、北風が強かったら、止めるつもりでいたが、
幸い、前日に少し雨が降っただけで、16日は曇り ⇒ 晴れの予報だった。

ついにシンと日本海までチャリで向かうチャレンジの日が来た。

シンも、私も、前夜から興奮気味だったのか、朝5時に目が覚めた。
朝ご飯を食べ、トイレにこもり、着替えて、、、と・・・。
ケツが痛くならないように、私はアマゾンで買った 「Pterosaur 3Dゲルパッド サイクル インナーパンツ」 を履いた。



せっかくシンの分も買ったのに、モコモコして気持ち悪い、と履いてくれなかった。
チャリのシートは私のよりシンの方が面積が広い。
体重を考えれば、シンの方がケツは痛くならないはずなので、彼の意志を尊重。
万が一のために、持っていくことにした。

予定通り、朝6時に自宅を出発した。
日の出は6時半頃なので、既に明るくなりつつあった。

ゲル入りパンツの調子が超いいっ!!
買って良かったぁ〜♪
iPhone の充電もバッチリ!!
道は覚えているので、チェックポイントの宮前交差点までは iPnone のナビは使わないことにした。

今日のチャレンジが成功するかどうか?
単に日本海へたどり着けるかどうか?、ではなく、
日が沈むまでに日本海へ到達する、という目標を達成するために、
どのぐらいのスピードでシンが自転車を漕げるのか、を知る必要があった。

まずは、一庫ダム手前の最後のローソンまで、自宅から 15km の道のり、かつ
途中5%以上の坂 (一の鳥居駅付近) があって、高低差 100m のコースを1時間で到着できるかどうか?
それが可能なら、西舞鶴を通過し、由良浜まで行けるかもしれない、と考えていた。

そして、、、、
173号線、甘露寺南交差点の先の左手、最後のローソンに 07:10 に到着。
ほぼ予定通りだ。
なかなか良いペースでここまで来れた。

チョコ、アメ、グミ系の燃料は前日に買って持っていたので、
ローソンでは消化速度が糖より遅い、おにぎりを購入。
自宅で待機してる妻に電話して、途中経過を報告した。

前回、平日にこの道を走ったときはトラックが多く、
ローソンから先、一庫ダムへは、
通常、車で通る173号線の陸橋を上らず、68号線へ降りて別ルートを走ったが、
そっちはそっちで坂が険しく、自宅出発までどうしようか悩んでいた。
でも、土曜日の早朝だったら、車がほとんどいないんじゃないのか?と期待していた。
そしたら、本当にほとんど車が来ないっ!
ラッキ〜♪

通常、車で通る173号線の陸橋を上り、
トンネルは怖いので左側の側道っぽいところに上がり、
橋の部分は、次の交差点が信号赤で車が止まって並んだ時に、
車の左側を走って、無事、井補野交差点にたどり着いた。

大人が自転車で車道を走るのはどうってことない。
この立体交差、トンネル、橋も、
道幅が狭かろうと、ダンプが幅寄せしつつ抜き去ろうと、
ドキッとすることはあるが、危険を感じることはほとんどない。
でも、小学生5年生と走る時、意外とこんな場所が心配で、心配で・・・。
一つ目の難関を通過できて、ホッとした。

井補野交差点を右に入った。
一庫ダム管理所を通過。
最後のトイレ。
シンは、朝、う○こ を出せずじまい。
昨晩、大量に出たから大丈夫、とは言っていたが、心配。。
シンに声をかけて促したが、断られた。

ダムまで来たら、霧!!
幻想的でとってもキレイな景色。




604号線、北摂里山街道を離れ、一庫公園への橋を渡り、
知明湖の西側の道に沿ってしばらく走った。





前回、一人で走った10月31日は暖かく、Tシャツにウィンドブレーカー、短パンで十分だった。
今日も私は同じ格好だったが、妻がそれでは寒いはず、と、シンは長Tを一枚余計に着ていた。
シンの漕ぐスピードでは私の体温が上がることはなく、ここから先、ずーーっと、寒くて、寒くて、震えていた。。
天気予報では、今日は晴れて気温18℃まで上がるはずなのにっ!!
早く、霧、晴れて!

知明湖の西側の道路が終わり、再び合流するのが106号線。
ここから先はなだらかな上り坂が続く。
最初は幻想的でシンははしゃいでいたが、霧で周りの景色が見えず、
段々、飽きてきている様子だった。
前髪が濡れ、私は寒くて凍えていた。
写真を撮ったら、自分のすさんだ顔にギョッとした。
これ、誰っ!?!?



前回、写真を撮った場所で写真撮影。




清正公前交差点
自宅から 28.4km、霧の中、通過。
まだまだシンのスピードは落ちず。


宮前交差点
自宅から 36.8km
08:40 に到着。
前回、途中、iPhone の充電がうまくいかず立ち往生しながら私はここまで2時間30分できた。
ほぼ休憩なしでここまで2時間40分で来れたのは予想外のハイペース。
妻に電話した。
私が妻の iPhone にセットアップした 『iPhoneを探す』 アプリで、
丁度私たちの位置を確認していたようだった。
相変わらずの霧で、スゲェー寒いっ!



西舞鶴まで約3分の1の地点まで2時間40分で来れた。
ここから失速したとして、西舞鶴まで6時間あれば行けそうか?
午後2時40分〜午後3時には到着できるかも。
そうすれば、そこから由良まで1時間程度で行けるから、日の入りまでに間に合いそう・・・。


船阪親水公園
自宅から 47.3km
09:20 に到着。
ここまでは時々休憩して、アメ、チョコ、グミで燃料補給して来たが、
ここから中山峠。
今回一番キツイ上り坂なので、その前に腹ごしらえ。
でも、食べ過ぎると腹が痛くなるかもしれないので、お腹は空いてたけど各自2個ずつ。





元気を取り戻し、いざ出発!
一番心配だった中山峠。
六甲山に比べれば楽勝な上りだが、小学5年生にはやっぱり厳しい!
マウンテンバイクを最低ギアにして、ちょっと力を入れると前輪が持ち上がるほど軽いギアで、
本当にゆっくり、ゆっくり、できるだけシンが疲れないように上った。
上りなのに、父ちゃん、全然、体が暖まらないっ!!!
もっと速く走りたいなぁ〜。。

シンを見てると分かる。
笑ってるけど、疲れてる。
でも、なんとか、一気に上った!
↓↓中山峠を越えたところ↓↓



シンが行った。
「う○こ 行きたいわ。」(シン)
お゛う゛っ!?!?
漏れそうか?
「イヤ、あと30分とか、全然平気。」(シン)
ちょっと行くと 「丹波食彩の工房」 っていう場所があって、そこはトイレありそうだけど。。
その先はローソンがあるけど、30分ぐらいはかかりそう。
どうする?
「洋式便所がいいからローソンまで待つ。」(シン)

ここから先はしばらく下り。
シンの満面の笑みが印象的だった。

そして、、、ついに、、、晴れた!

トイレへ急いでいて 「丹波食彩の工房」 の前で写真を撮るのは忘れてしまった。



動画




京都縦貫自動車道 丹波IC
自宅から 54.4km
10:15 に到着した。



ここまでで、全行程の上り合計 700m のうち、510m は上った計算。
残り 200m 未満なので、もうなんとかなりそう。

シンが上りで疲れ果てリタイア、自転車パンク、故障でリタイア、等、
色々な理由で中間地点まででリタイアした場合、
この丹波 IC に車で迎えに来てもらうことを計画していたので、
妻には自宅でスタンバイしてもらっていた。

ここから先は、所々に店もあるし、電車もある。
今の時刻を考えると、自転車が故障して直しても、日中に西舞鶴までは行ける。
そう判断したから、次のピックアップポイント、応援ポイントである綾部へ
トモを連れて車で出発して!、と告げるため妻に電話したら、、、
既に綾部に向けて下道?!で出発していた。
何故に下道???(高速道路ではなく)
そっか、、、、トモを寝かすためか・・・・。

9号線沿いに走ると、しばらくして左手にローソンがある。
そこで、ちょっと早めの Short 昼休み、あんど、う○こ 休憩。
幸い、トイレは空いていた!
シンが長々とトイレに入っている間、入りたそうなヒトが二人、
何度かトイレに接近してはゴーアラウンド。
うち一人は、仕事中のようで、諦めてローソンを後にした。
ゴメンなぁ〜、いつもなら急がせるけど、今日は許してやってくれ。

おにぎりを食べ、チョコ、グミを食べ、
普段はあまり飲ませない糖入り炭酸飲料水を飲ませ、再び出発した。

9号線を少し進み、Y字交差点から27号線に入った。
ここから先はなだらかな下りが続くが、シンの速度が上がらない。
遅くはないが、速くもない。
中山峠前より、若干スピードダウンしてる感じ。

土曜日だというのに、27号線はダンプがバンバン走っていた。
超コエェ〜〜、、とシンが感じてるかなぁ〜、と思ったが、意外と平気そうで安心した。
今日のために購入したハンドル・バーの端に取り付けるバックミラーが役に立った。
車が後ろから接近する度に、後ろを振り返ることなく、
『車3台!、中型トラック!、大型ダンプ!、中型バス!、中型バス2台!』
など、シンに声をかけながら注意喚起した。
風圧や音にビビって左に寄りすぎて、左側の深い溝に落ちたり、
ガードレールに激突したりしてケガしないよう、
ハンドルがぶれないように、とにかく真っすぐ走るよう、出発前から指導していた。
一瞬、フラッと大型トラックに吸い寄せられるように右に飛び出した時は、本当に焦った。



写真のこの交差点から、一旦27号線を離れ、川沿いの車が少ない通りに入った。

山陰本線 和知駅
自宅から 70.6km
11:45 通過。
でも、休憩せず、そのまま進んだ。

ここから先は、本当に車が来なかったので、シンと並走した。
疲れたか?と聞くと、やはり、足に疲れが溜まってるとのこと。
ケツは痛くないようだ。
中山峠までに飛ばし過ぎた気がする。
足に筋肉痛、関節に痛みはないく、単に疲れてるだけ、と聞き、ホッとした。

横に並んで走る場面、そこまでにも何度かあったが、
ベラベラしゃべりまくったシンの面影はなかった。
声をかけても、会話は途切れ途切れ。
そこで、ヤツが大好きなPCゲーム、僕は航空交通管制官3、フライトシミュレーターのネタを振った。
そしたら、再びベラベラしゃべり出した。
ちょっと元気でたかな・・・・。

そうだ、妻の声を聞かせよう。
自転車を止め、一時休憩。
電話をした。

車で爆睡していたトモを起こし、早めのランチをするため
ちょうど綾部のマクドナルドに入ったところだった。
時計を見たら、、、11:55。

すぐに 「自転車ナビ」 の目的地にマクドが近い 「京 綾部ホテル」 を入れ、到着時刻を計算させた。
だいたい50分あれば行けるようだ。
シンが失速してることを考慮しても、、、13:00 前には着くんじゃないか?
マクドナルドを過ぎると、綾部PA 近くの総合運動公園までなだらかな上りがあり、
その後は西舞鶴までほぼ下り。
総合運動公園までは、細いタイヤの自転車でも走れる歩道があったはず。
あの上り坂は、今まで見てきたシンの漕ぎ具合から判断して、、、
どれだけ疲れててもクリアできる。
綾部のマクドでトモと妻に会い、元気をもらえば、西舞鶴まではもう大丈夫。

妻に、シンが疲れてること、応援して欲しいからマクドナルドで待っていて欲しい、と伝えた。

ついに綾部突入!
12:23



東綾小学校前を通過したのが 12:40。
自宅から 82.1km
そうそう、前回はここを右折して近道を探したけど、『自転車ナビ』 が示す道、なくて引き返し、
45分タイムロスしたんだっけ・・・・。


京 綾部ホテルの看板前。
自宅から 87.2km
12:51


看板を通過すると道路は緩やかに右へ曲がっている。
看板は道路の右側、マクドも道路の右側なので、
左の車道に戻らず、赤いレンガ敷きの歩道を進んだ。
すぐにマクドの看板が遠くに見えて・・・・。
トモと妻がマクドの外へ出て、出迎えてくれた!
(後で聞いたら 「iPhone を探す」 アプリで、私たちが近いことを知り、店を出たようだった。)
シンの目、ちょびっと、ウルッとしてた気がする。。

12:55 マクド到着

即エネルギーになるマックシェイクと、ナゲットを食べて、休憩。
予定よりかなり早く綾部に到着していた。

妻にとって、綾部は父方の田舎。
夏休みによく綾部へ行き、時々海水浴へ、電車で日本海の由良浜へ行った、と聞いていた。
それで、チャレンジのゴールを由良に設定していた。
綾部のマクドに 13:00 前に到着できたので、
この時点で、西舞鶴は余裕で到着可能と判断し、
由良まで行くことを(私は心の中で)決めた。

シンが食べている間、妻へブリーフィング。
由良到着は 15:30 以降になる。
まだ時間がある。
トモを退屈させないように、どこかで時間を潰す必要がある。
というわけで、妻は実家の田舎へ行き、お墓参りをして、その後、
幼かった頃に彼女が遊んだ公園へトモを連れて行き、時間調整をすることになった。

13:20 にマクドを出発した。

シンは元気を取り戻した。
良かった。
本当に良かった。
中山峠を過ぎてから、シンの失速がとても心配だったが、
綾部で元気をもらい、少なくとも西舞鶴までは行ける、と確信した。

ここから先は、ひたすら27号線を北上するだけだ。

結構細い車道を、時々大きなトラックが通り過ぎた。
左側の車道は電車の線路に面しており、歩道はない。
左車線端を、疲れでフラフラ走り、追い越していくトラックに吸い込まれるように
車道側へヨロけていくのを時折目撃していた。
かといって、右側の車道の端を車と反対方向に進むのは危険だ。
デコボコではあったが右側には歩道があった。
ここまでパンクはなかったので、もう大丈夫だろう。
速度より安全重視で歩道に上がった。

なだらかな上り坂を約 9km 上り、、、、

総合運動公園を通過!
14:10
自宅から 96.2km
ヨッシャァーーーッ!!!!!
あとは下りだぁ〜〜〜♪
再び左側の車道の端に戻り、かっ飛ばした。

大喜びで、ちょっと走ったら、、、、
総合運動公園の先でねずみ取りをしているではないか!?
この道、後で妻が必ず通る。
電話して知らせておこう。

そして、ようやく舞鶴へ突入!
来たぜ、来たぜ、来たぜよぉぉ〜〜〜〜♪
14:30


西舞鶴駅前に到着
14:40
自宅から 107.6km


まだ午後3時前。
日の入りは 16:30 頃。
明るいうちに由良浜へたどり着けそうだったので、
セブンイレブンに入って、チキンを食べながら休憩した。

ここら先は私も行ったことがないので、『自転車ナビ』 で行き方を検索。
推奨ルート、距離が短い、坂道が少ない、多い、大通り優先、等、色々なルートが表示された。
どれにしようかな・・・・・。
もう山道はなさそう。
行きどまりはないっしょ。。
最短コース、13.4km で行こう!

15:10、セブンイレブンを出た。
由良へ向けて出発だ。



しばらく進んだら、、、道路が細くなり、、、
本当にこれで合ってるのか?と不安になりだし、、
iPhone を見ると、、、ナビから地図が消えた!
停止してしばらく待つと、、、地図が再び現れた。
電波が悪くてマップをタイムリーに受信できないようだ。
そして、しばらく進んだら、、、、iPhone が示す道路が、、、ないっ!!!
え゛え゛〜〜〜〜〜〜・・・・・。
イヤァ〜〜〜な予感がした。
日差しが黄色っぽくなり、沈みだしているのは薄々感じていた。
今ここで道に迷ってる時間はないぞ。
疲れてるとこ、ゴメンッ、シン!
一旦、戻るぞ!

来た道を戻り、確実に通れる推奨ルート、若干遠回りの 15.5km のコースを選択した。

妻から電話があった。
『iPhone を探す』 で私たちの位置を確認し、結構先まで進んでいるのに驚いた様子だった。

段々日差しが弱くなり、影がほとんどできなくなってくる中、とにかく自転車を漕いだ。
来たことない道だからか、やけに遠く感じられた。

北上し続けた27号線を、大手交差点で左折。
175号線に沿って西へ進み、右側にあるセブンイレブンで休憩。
175号線を再び西へ進み、568号線を右折、北上した。
念仏峠を越え、坂を下りたところで571号線にぶつかり、そこを右折。
左手に由良川を見ながら走行。
大きな橋が見えた。
どうやらそこを渡るようだ。

橋を左折して由良川を渡った。 569号線。
しばらく行くと、さっき走った178号線に再び合流。
あとはまっすぐ北上するだけ。
道路の西側は山だから、もう日差しはない。
とても薄暗い。

セブンイレブンで30分も休憩したのがいけなかったかなぁ〜。
しまったなぁ〜。
これじゃあ、由良浜温泉に行く時間ないじゃん!?
マズイなぁ〜。
由良に到着したら、すぐに帰んなきゃ・・・。

178号線は平坦だった。
『自転車ナビ』 の速度計は時速 20〜25km 程度を示していた。
シン、疲れてるなぁ〜・・・・・。
もっと速く走れるはずなんだけどな・・・・・。

バックミラーを見ながら、後ろから接近してくる車を確認していると・・・・・、
あっ!
うちのbBだっ!
キタッ!

「シンっ!! トモ達、来たぞっ!」

我が家の車の後ろに何台かつながっていたため並走はできなかったが、
通過する時、少し徐行し、窓を開け、、、

「ガンバレェーーーッ!!!」

そしたら、、、シン、加速!

オイ、オイ、オイ、大丈夫かぁ〜?
『自転車ナビ』 の速度計は時速 30km を超えた!
ここへきて、ラストスパートだ。
すぐに失速するだろう、と思ってたのに、そのままグングン、シンは走り続けた。
その後ろ姿見て、父ちゃん、熱くなったわ。
妻に、心の中で何度も、ありがとう、言ったぞ。

『iPnone を探す』 アプリのおかげで、綾部のマクドと、由良浜手前で、
疲れきってる時に、タイムリーに、シンの背中を押してくれて、ありがとうっ!

追い越した後、どこかで妻は車を停めて私達を応援してくれることだろう。

案の定、妻は少し先のまっすぐな道路に車を停めて私たちを待っていた。
遠くからその様子は伺えた。

分かってないなぁ〜。
視界に入るその距離じゃ、近いんだなぁ〜。。

運転席のドアがゆっくり開き、
ノッソリ、妻が降り、
後ろを振り返り、
私たちが小さく見えたようで、少し動きが早まり、
車内からビデオカメラを取って、ドアを閉め、
またこちらを振り返り、
急激に接近してるのに驚き、小走りで、車の後ろへ周り・・・・。

両目視力2.0の私だから、結構遠くから妻の表情が見えた。
焦ってる・・・・、アホだ・・・・・。
イヤ、もう間に合わないっしょ。。
だって、ビデオの電源、立ち上がってないでしょ?

妻がビデオの液晶部分の蓋を開き、電源を押し、
液晶が立ち上がったのを確認して、、、目の高さにビデオを上げて、、、構えた!
その瞬間、私たちは通り過ぎた!

シンも、私も、大爆笑だ。

バックミラーを見たら、妻が小走りで運転席の戻っていく姿を確認した。
動き、ノロイわぁ〜。。
普通に、オバちゃんだわ。

でも、そのおかげでシンは元気マックス!

どんどん走って、海岸線沿いの鉄橋が見えた。


そして、ついに由良浜到着!!
16:00 ちょうど。
自宅から 123km


ヤッタァーーーッ!!!!!
よく頑張ったなぁ〜〜。
エライ、エライ、大したもんだ。
小学5年生で、一日で、峠を越えてここまで来れる子、あんまりいないぞ。
スゴイっ!!
疲れたろ?
体、どこか痛くないか?
へ? 全然平気??
ふぅーーーん・・・・・、、、
じゃ、今から家まで自転車で帰ろうか?

「・・・・・・・、いいよ。 お父さんが自転車で帰るならな。」(シン)

言うようになったわ。
ほんとに成長したな。

予定では、15:30 までに由良浜に到着し、
丹後由良浜駅、由良海岸を散策、写真撮影をするはずだった。
でも、もう間もなく日が沈む。
帰り道、宝塚の手前、高速道路が混みそうだ。
次の日、私は仕事。 しかも朝早い。
由良を散策するのを諦め、自転車をバラし、車に積んで帰路についた。

高速に乗る前に早めの夕食を食べることに、すぐ決まった。
舞鶴だから海鮮系のレストランがありそう。
きっと寿司屋もあるはず。
どうしよう・・・・。
でも、店を決めるまでに時間がかかりそう。。
めんどくさい。
早く帰りたい。
西舞鶴駅近くに王将があったことを私が家族に告げたら、
ラーメンと餃子が食べたい!と一発で決まった。
西舞鶴なのに、どうして王将なの?と思いつつ、食べ慣れた味に大満足した。

案の定、高速は17kmの渋滞だったが、子供たちは寝ていたので幸いだった。

今日はトモは車の中で過ごした時間が長く、可哀そうなことをした。
次の週末、確か日曜が休みだったっけ。
次の日曜はトモといっぱい遊ぼう。

6年後、これをトモともう一度するのか?と思うと、ゾッとする。
まぁ、次はシンに付き合わせ、親子3人で行けば楽しいか。
イヤ、、、私は車で、シンがトモを連れていく、というのがいいかも♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そうそう、休憩中のこと。。
今年の2月、バレンタイン前に近くのドラッグストアで手作りチョコ用の板チョコを買った。

時々、猛烈に、無性にチョコレートが食べたくなる。
そんな時、明治の板チョコを買って、バリバリ一気食いするのだ。
その板チョコより単価が安い手作りチョコ用の板チョコ。
値段が安く、かつ、重かった。(120g)
そこで、いつか食べるかも、と買いだめしておいた。
しかし、常に体重を気にしているので、なかなか食べる機会がなく、
3枚買ったうち、2枚が余っていた。
そこで、今日、1枚、持参していた。

さぁーー、食うぞぉぉーーーっ!!!
と、袋を開けたが、、、、
???????????
なんだ、これは?
色が茶色くないぞ?
これは、、、チョコか?
所々に茶色い斑点があるが、全体的に白っぽく、パサパサしてる感じ。
チョコって、、腐ること、、ないよね??
食ってみるか・・・・。
割ってみたら、、、断面がおかしい。
けど、、、食べた。
甘い、、ね・・・・、、、砂糖菓子みたい。。
粉っぽい、あんまり甘くない 『らくがん』 っていう和菓子がある。
私的には、超苦手な食べ物。
あの感じに近い。
うーーーん、、、どうしようかなぁ〜。。
勿体ないし、もうちょっと食うか。
でも、ここで変なもの食べてお腹を壊すと、先が大変だからな・・・・。
でも、もうちょと食べてみるか。
シンにも味見させた。
苦笑い。。ノーサンキュだそうだ。
私は、、、食べ続け、、、8割食べたところで、、、止めることにした。
捨てよう。。
家に帰ったら、もう一枚も捨てよう。。








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11月1日に日本海へ魚突きに行ってから、ずっと日本海は波が高かった。
休日、波が低くなったら行く予定だったのに、ずっと、波の高さ 3〜4m。
1.5mで無理!と思ったのに、、、3m なんて、、、死んじゃう!
行けずじまいで、不完全燃焼で、悶々としていた。
そしたら、16日、チャリで日本海へチャレンジする日だけ、波が 0.5m の予報だった。
ウソだろ?
チャリで日本海行くの、止めようかな。。
でもなぁ〜、16日しかチャレンジの日、ないんだよな。
クッソォ〜〜〜。
14日、15日と16日の波の予報は 0.5m。
15日まではずっと 1.5m 以上だったのに。
16日、チャリで出発前も当日の波の高さを調べたら、やっぱり 0.5m。
17日以降、再び波が高くなる予報。
ドタキャンしようかな。。。
こっそり魚突きに日本海に行っちゃう?
出発直前まで、かなり迷った。
因みにその後、ずっと波が高く、11月中は一度も海へ行けなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

だいぶ以前のこと。
小学6年生の二人が、夏休みに、電動チャリで、日の出を日本海で見てスタート、
大阪湾で日の入りを見る、というチャレンジをしているのをテレビで放送した。
当時の電動ママチャリの性能は良くなく、バッテリー残量との戦いだった。
一人は途中リタイヤ、もう一人はギリギリ成功だったか、日が沈んでからの到着だったか。
はっきりは覚えていない。
でも、夏だから日の出ている時間はかなり長い。
それに、電動チャリ、初期のものも驚く程加速したのを、試し乗りしたので知っていた。

そこで、今回のチャレンジは、小学6年生より前に、自力で漕ぐチャリで達成したかった。
出発地点は大阪湾ではなく、10km 程度内陸スタートだが、
日本海に出るだけでよいなら西舞鶴までで良く、その先、由良浜まで行けばプラス15km。
走行距離はほぼ一緒。
11月なので日の出ている時間は小6の子達がチャレンジした日より短い。
だいたい、日の出06:30、日の入り16:30。
明るくなりかける6時スタートで、ちょっとフライングしてもいいかな、と考えていた。

10月中、魚突きに忙しく、自転車チャレンジを後回しにしていた。
10月末に11月のスケジュールが出て、週末、行けそうな日をチェックしたら、、
11月16日、土曜日しかないことに気がついた。
もし、その日、天気が悪く延期したら、、、

12月は峠が凍結するかもしれない。
春まで待ったら、花粉で、山道に入ったら私が死んじゃう!
花粉症が治まるのはゴールデンウィーク明け。
シンはもう小学6年生じゃん?!?!

マズイぞ、マズイぞ、マズイぞぉ〜〜〜。
12月前半なら凍結、雪、大丈夫かなぁ〜。
相当キツいチャレンジになるから、余計な心配事を抱えて計画、出発したくないよな。

それと、、、最近、やけに日の入りが早くないか?
日の出も遅くなってきたし。。
11月中旬の日の出、日の入りを調べなきゃ・・・・・。
ゲッ!
06:30〜16:30 かよ?!
たった10時間しかないの?
しまったな・・・・。
間に合うかな。。

めんどくさいし、もう、いっそのこと、やめちゃおうかな。

シンは11月2〜3日、
琵琶湖大橋から北、一周180kmのコースを2泊3日で走るキャンプに参加した。
2日で180km走ったんだし、、、もう十分じゃん?
でもなぁ〜、参加者、中1もいたけど、小3もいたんだよなぁ〜。
平らな道だと、ちょっと頑張れば誰でも走れちゃうからな・・・・。
不可能、と思えることにチャレンジしなきゃダメなんだな。

えぇーーーいっ! 11月16日、一日に賭けよう!



2013.11.01

昨日、自転車で舞鶴まで行き、電車で帰宅。
相当、疲れてるはずで、きっと起きれない、と思ったのに、
4時半に目が覚めてしまった。
魚突きに行きたくて、ワクワクしてて起きたのか?
何時に寝ても早朝に目が覚める年齢になったのか?

ようやく波が高くない日本海にやってきた。

前回の経験から、ウェイトは7kg、と決めていた。
ウェットスーツ、若干伸びたて体にフィットした感じ。
着るのが容易になってきたぞぉ〜♪
新しいマスク、新しい(中古)ゴム製の足ヒレもいい感じ。

1m以下の浅瀬の海藻の中から、私に気が付き、猛スピードで逃げた石鯛。
デカッ!!
期待できるぞぉ〜〜。

透明度がいい。
水温もへっちゃら。
あとは、、、船酔いで気分が悪くならないことを祈ろう。

ゲッ!?!?

Youtube で見た、縦のシマシマが消えて頭部の形状が違う巨大な石鯛を発見!
こーーんなデカイの、こーーんな浅瀬、
せいぜい水深5mぐらいの岸に近い所で見たの初めてだ。
あいつ、打ちたいなぁ〜〜〜。
でも、射程距離の遥か彼方だ。

とりあえず潜水してみた。
5mぐらいのところで浮力0になったようで、水中でピッタリ停止した。
ようやくウェットスーツを着て魚を突ける体勢になることができた!

辺りを見渡すと、さっきのデッカイ石鯛が泳いでいった。
その他にも、大き目の魚影があちこちに。
比較的浅い、岩の間に、巨大なサメが停泊していた。
突いちゃおうかなぁ〜・・・。
イヤイヤ、サメは食べられないだろうから、無駄な殺生は止めとこう。
でも、突いてみたいなぁ〜。
どんな引きなんだろう?
きっと、引きずり込まれちゃうんだろうなぁ〜。
それで、モリを持っていかれて終わり、って感じだろうなぁ〜。

水深10m程度の岩場の隙間目指して潜った。
モリを構えて、、、ソォーーッと近付くと、、、、
大きい魚、みーーつけたっ!
ドンッ!と突いたら、刺さった!
アイナメだっ!
結構、大きいぞぉ〜〜♪

目グシにアイナメを刺し、モリから外し、再び別の岩の隙間へ向かって潜った。
そぉーーーっと近づき、モリを構えて、隙間を覗いたら、
40cmオーバーの石鯛!
すかさず、グサッ!!!

ヤタァーーーーッ!!!!!!

このサイズ、初めてゲットォ〜〜〜〜〜♪♪
もう、絶好調だよ。
完璧!
来て良かったなぁ〜〜。。
友人のM氏に見せたら、ビックリするだろうなぁ〜。
帰りに遊びに寄っちゃおうかなぁ〜。
あれ?
石鯛、デカすぎで、隙間に挟まって出てこないよ・・・・。

確実にモリが刺さり、絶対抜けないこと、石鯛が動けないことを確認して、
モリを離し、浮上して呼吸を整え、また潜った。
石鯛、同じ場所にいて、動けなくなってる。
手前にモリを引けば、先端がパラライザーだから抜けてしまう。
上、下へずらしながら手前に持ってきたいけど、引っ掛かって動かない。
モリがグニャっと曲がるだけだ。
困ったなぁ。。

再び浮上いて考えた。
これって、どうすればいいの?
ナイフがないから止めを刺すことはできない。
何度も潜って引きずり出そうとしたが、完璧に無理だ。
石鯛が逃げようとして、さらに隙間の狭い方へ移動してしまい、ピクリともしない。

ヤツの体力が尽きるのを待つか・・・・。
でも、経験不足で、どれだけ待ったらいいか分からない。
止むをえない。
動けなくなってるんだから、逃げることはなかろう。
岸に戻って、もう一本のチョッキモリを持ってきて、そいつで指し直せば
返しがついてるから抜けないので引きずり出せるはず。

岸からは相当遠いが、仕方なく戻った。
途中、海底に停泊したサメを目撃。
あいつ、まだ居るわ。

岸に上がって、チョッキモリをセットし、泳いで戻った。
岩場を探すのに少々時間を要したが、、、モリが見えた!
ヨッシャァーーーーッ!!!

あれ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モリの向きが変わってる・・・・・・・。
さらに隙間の狭い方向に引きずり込まれてる!
外から石鯛が見えない!
どーーしよう????
イヤ、待てよ・・・・・・・。
逃げたのか?
ゲッ!?!?

あーーーーーーいつ、、、、逃げた・・・?

Nooooooooooooooっ!!!!!!!!

ガックシ。。

深〜〜〜いため息をつきながら (with スノーケル) モリを回収した。

岩場の周辺を泳いで、力尽きて死んでないか探したら、、、、

さっきの岩の隙間の、だいぶ下の方から、
お腹に穴の空いたデカイ石鯛が、猛スピードで逃げて行ったぁ〜〜。。

(TT▽TT)

トホホ・・・・・

もうっ! パラライザー、嫌いっ!!
(自分の経験不足を棚に上げ、道具のせいにする私)

ん?????

目の前を取り逃がした石鯛とは比較にならないほどの、どデカイ真鯛が
悠々と泳いでいるではないか?!
しかも、私には全然気がついていない!
あいつ、絶対70cmはあるぜ。
手にはチョッキモリ。
こいつがあれば仕留められるゼイっ!!

ここ数週間、youtube で銛突きの動画を見まくってイメージトレーニングしていた。
そぉ〜〜〜っ、と忍び寄り、射程距離内に入ったところで、
イメージ通りにモリを放った!

いけぇーーーーーーーーっ!!!!!

Nooooooooooooooっ!!!!!!!!


ゼンッゼン、届いてないじゃん!?!?!?!

チョッキモリって、もっと、こう、ヒューーーーーーン、って
速く、遠くまで飛ぶんじゃないのぉ〜〜??(経験不足丸出し)

真鯛はさすがに私の存在に気が付き、アッという間に視界から消えた。

完全に心が折れてしまった・・・・・・・。

ガックシして、、、ボー然、、、、
辺りを見渡すと、、、、
さっきまで沢山いたはずの、大型の魚の群れが姿を消してした。
そりゃ、そうだわな。
私がこんだけ水中で暴れてるんだから。。

船酔いがキツくなりだしたので、岸へ戻ることにした。

まだ浅瀬の海底に、大きなサメが停泊していた。
チョッキモリを持ってる。
刺しちゃおうかな・・・・・。
水面からでも届く距離。
サメの真上の海面でしばらく漂った。
余裕で刺せるわな。
あいつ、100cmは軽く超えてるな。。
頭部を貫通したら、キルショットになるんじゃなかろうか?
外したら噛まれるかな。
沖に引っ張っていかれて、潜られて、モリを失うかもな。
それも突いちゃおうかな・・・・。
石鯛に逃げられ、真鯛を逃し、このままじゃ帰れないよ。

チョッキモリを構えて、頭部を狙ったまま、しばらく漂って、、、
やっぱり、、、、止めた。

岸に上がった。
モリを置いて、、、マスクを取って、、、なかなか取れない足ヒレを外し、、、
ウェイトベルトを外し、、、手袋を外し、、、

くそっ! くそっ! くそぉぉぉおおおーーーーーーッ!!


岸でちょと休憩。
ウェトスーツの背中のチャックを開けると、船酔いはすぐにおさまった。
相変わらず吐き気はするが、症状がだいぶ緩和してきた気がする。
気のせい?
イヤ、そんなことないな。
ウェットスーツを着ての素潜りに、段々慣れてきたのだろう。

再び海へ。

ようやく気がついた。
いつも見かけるガシラやキジハタ、今日はどこにも居ない。
その代わり、いつもより沢山のメバルが漂っていた。
仕方なく、メバルを突いて憂さ晴らし。





以降、大きな魚が泳いでるのを見かけることはなかった。

明日からまた仕事。
沢山、メバルを取っても食べきれない。
近所に配って歩く時間もない。
船酔いで吐き気が酷くなってきた。
どーしよっかなぁ〜〜〜。
一旦、岸に上がって考えるか。

岸に向かって泳いでいたら、、、
水深70cm程度の浅瀬、岩の隙間にタコの赤ちゃんを発見!
と、同時に身を引いてタコから姿を隠した。
ヤツもこっちに気がついたようで、岩の下に隠れた。
でも、頭部、先端が見えている。
モリを構えて、、、もう少し身を引いて、、、待っていると・・・・
ヤツが岩の下から、ソォォォーーーーッ、と出てきて、、、

グサッ!!!

右手で突いて、左手でわし掴み!

ゲットォ〜〜〜〜♪



ヨォォ〜〜〜〜ッシ!
帰ろう!

日本海を後にした。