2014.02.27
去年の春頃だったか、宮崎空港へ行ったときのこと。
便間に、コパイが飛行機を降りてターミナルへ向かった。
何のお土産を買いに行ったのかなぁ〜、と思って後で聞いてみた。
『百年の孤独』 という、とても有名かつ高価な焼酎が、時々空港の売店に入荷するらしい。
一般のお店には、まず入荷しない代物。
ウイスキーのような香りがする。
メチャクチャ美味しい。
ヤフオクで高値で取り引きされている。
空港の売店では1本3500円でゲットできる。
という情報を聞き出すことができた。
25度、720mlのボトルで3500円、とは、私にとってはかなり高価だ。
私は41度、1.8lのボトルで3000〜3400円の焼酎を、常温ストレートでいつもは飲んでいる。
25度っていうと、ジュースみたいな感覚だ。
どれほど美味しい焼酎でも、720mlに3500円は、ちょっとなぁ〜・・・・。
まぁ、でも、一回買って飲んでみる、ていうのも、たまにはいいんじゃないのか?
それから、宮崎空港へ行く度に、売店へ向かった。
ところが、だ。
何回売店へ行っても 『百年の孤独』 に出会うことはなかった。
売店へ行き、最初は、「『百年の孤独』 ありますか?」 と聞いたが、
毎回ないので、「『百年の孤独』 ありませんよね?」
と弱気な聞き方に変わり、
しぶしぶ売店でゴーアラウンドして飛行機へ戻った。
どういうタイミングで入荷するのか、お店のヒトに聞いてみた。
不定期で月に2回、入荷してもすぐ完売するそうだ。
月に2回ってことは、、、確率的には15回売店に行けば、1回は当たるはず!
しかし、ここが確立の難しいとこ。
15回以上通ったのに、1回も出会えない!
こうなると、もう意地だ。
絶対、買ってやるっ!
ある日、地上係員に聞いてみた。
空港で働いてるヒトが買い占めちゃうのか?
誰かに頼んで、買ってもらって、取り置きしておいて貰えないのか?
すると、、、
空港職員の制服を着ている状態では買えないのだそうだ!?
マジっすか!?!?
徹底してるなぁ〜〜〜。。
そりゃ、スゴイっ!!
そこまでするっていうことは、よっぽど美味しいに違いない。
絶対、ゲットするぞぉぉぉおおおーーーーっ!!!!
あるコパイから新たな情報を入手した。
売店に入荷している時、
「『百年の孤独』 あります。」 という内容のノボリが立つというではないかっ!
そりゃあ、いい。
私達が到着するスポットは、ほぼ毎回7番スポット。
売店の真正面だ。
片目の視力2.0の私だから、両目で4.0!
飛行機からでもきっと視認できるはず。
これからは売店へわざわざ行かずとも、コックピットから入荷してるかどうかが確認できる。
そろそろ売店の売り子さん達に顔を覚えられ、店に行くのが恥ずかしくなってきたところだ。
と、思ったら、何故か、宮崎空港到着スポットが、それ以降、
ほとんど10番に変更となってしまった!
(TT▽TT)
10番スポットから売店まで、結構遠い。
ノボリが見えないどころか、毎回、走って売店へ向かう羽目に・・・
何ヶ月も過ぎ、心が折れてしまった。
売店に行く頻度が、それまで宮崎到着時100%だったのに、80%ぐらいまで下がってしまった。。
『百年の孤独』 ないよ・・・、全然、ないよ・・・。
どーーなってんのっ!?!?
今日、8番スポットに到着した。
足の不自由な車いすのお客さんが居たので、旅客が全員降機終了後、
お見送りにコックピットを出た。
一緒に PBB を通って、ターミナルに入り、エレベータへ向かうため左に曲がった。
ちょっと進むと、右手に売店がある。
ん??
売店の前に、いつもは黄緑の高さ2m弱のノボリが3本立っているが、
今日は、130cm程度の黒い、小さなノボリ?というか金属っぽい立て看板が置いてあった。
何だあれは?
小さな字で何か書かれていた。
「『百年の孤独』 あります」
ふーーん・・・・、何か聞いたことある名前だな。。
0.3秒ほどして・・・・、
あ゛っ!?
あれか!?!?
あの、『百年の孤独』か??
ノボリ、小さっ!!
あんなのコックピットから見えないよ!
しまった? 財布、持ってない!
Edy は?
イヤ、残金、2000円ぐらいのはず。
マズイっ!
お客さんに挨拶して、ゆっくり180度ターンして、ゆっくり歩き出し、、、
8番ゲートへ走った。(小走り)
あぁ〜〜〜、ゲートのドア閉まってる。。
テンキーの暗証番号、何番だ?
よし、コパイに電話して教えてもらおう!って、あれ? 携帯も置いてきちゃったじゃん!
どーーすんだよ、どーーすんだよ、どーーすんだよっ!!!
売店に戻り、売り子さんに財布を取りに飛行機へ戻るから、1本取っておいて、とお願いした。
再び8番ゲートに行ったら、地上係員のお姉さんがいたっ!
ドアを開けてもらって、コックピットへ猛ダッシュで戻り、
携帯と財布を持って走って売店へ戻った。
そんな私を地上係員のお姉さんは、何事か?と驚きの目で見ていた、気がする。
無事、売店で 『百年の孤独』 を購入できて満足!しかけて、フと思った。
誰かが、一人1本しか買えない、って言ってたっけ。。
でも、私はこの売店に何回足を運んだことだろう?
20回? 30回?
それを思えば、特別に2本、売ってくれるに違いない!
交渉してみた。
が、、、
ダメだった・・・。
何はともあれ、購入まで半年以上かかった 『百年の孤独』 をぶら下げ、8番ゲートに戻ると、
地上係員のお姉さんに聞かれた。
「一体、何を買ったんですか?」(GH)
私がダッシュで往復する姿を見ていて不信に思ったのか?、それとも、
知らず知らずのうちに、私が嬉しくてニヤけていたのか?
「『百年の孤独』 を買ってきたんです!」
「えぇ〜〜っ!?!? あったんですか!? 滅多に置いてないんですよ! 凄いですね!」(GH)
そーーなんだぁ〜♪
現地の職員が言うんだから、本当にラッキーだったんだろう。
帰宅後、早速、ボトルを開けた。
うーーん、確かにウイスキーに似た香りがするではないかっ!
これは期待できるぞぉ〜〜♪
一口、Tea Spoon 一杯分ほど飲んだ。
あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ーーーーーー・・・・・・、、、、 マズっ!!!
これ、、、麦焼酎だ。。
そうなのだ、私は芋、麦、ダメなのだ。
飲むのは米焼酎のみ。
あ〜〜あ、、、、、勿体ないことしたなぁ〜〜。
でも、ま、、、日本男児として、麦焼酎が飲めない、ってのはイカン。
ちょびっとずつ飲んだら、価値が分かるようになるかもよ。