サングラス製作に関する考察

サングラスは初めてなので最初はびびってましたが、作ってみるとそれほど難しくはなかった気がします。

今回大変だったのは、フレームの強度を保ちながら、いかに軽くするか、ということでした。
通常、レンズにプラスチックを使ったものは、重さ20g弱。
ガラスを使ったもので30g程度。
今、私が使っているレイバンのサングラスは45g。
このサングラス、慣れないと、長時間使用すると鼻が痛くなります。
そこで、目標は45g以下だったのですが、結局46〜47gになってしまいました。
ただ、レイバンはガラスが重くてフレームは軽いのに対して、
今回作ったサングラスはフレームが重いので、柄自体も重いのです。
柄が重い→鼻にかかる重量は相対的に軽い
そう判断し、良しとしました。

レンズを覆うようにフレームを作る技術がなかったので、今回はレンズを留めるのにツメを使いました。
フレームにねじれを与えたとき、ツメだとガラスが欠けやすいのでは?という不安があり、
ガラスをつける部分を軽くすることが出来ませんでした。
もし、レンズを覆うタイプのフレームにすることが出来れば、
その形状自体が軽くて強度を保てる構造になるので、もっと地金を落とせると思います。

鼻にあたる部分、パーツは売っていると師匠に聞きましたが、
どうしてもレンズ以外の全てを自分で作りたかったのと、
18K以外の素材は使いたくなかった、という理由で、このパーツも3g程度ついてます。
自分の鼻にだけ合えば良いので、
固定式にしましたが、フィットする位置に決めるまでに時間がかかりました。
長さ、角度、鼻に当たる場所、等を考えるのに苦労しました。

蝶番(ちょうつがい)の部分もやっかいでした。
色々なサングラスを見て構造を研究したものの、どれも地金を沢山使いそうでした。
柄の部分は丸線で作るのが一番楽だし軽いはず。
そこで、高校時代にアメリカで買った超安物の、柄が丸線で構造が最も簡単なサングラスをばらして、
それに似せて作りました。
耳にかける所まで丸線にしたのも、プラスチックで覆いをつける技術がなかったからです。
ちなみにレイバンのモデルで、耳にかける部分までが丸線のものがあったのをパクりました。
それと同じサングラスをしているキャプテンのを見せてもらい、丸線の直径を計ったところ1.3mmでした。
K18の方が強度が弱い可能性もあり、1.4mmにしたのです。

これからケースを作ってみようと思ってはいます。
でも、これがまた面倒くさそう・・・・・。
真鍮を使う予定で、デザインもできていますが、あまりにもやっかいで作業部屋に入るのをためらってます。
サングラスを仕上げた日にホームセンターで材料をゲットしてきましたが、
作りたくないのでHPをアップしたり、ビデオ借りて映画を見たりしております。


サングラスを作り終え、約1週間経ちました。
次はサングラスのケースを作ります!