夏の暑い日に思うこと
我が家ではクーラーなしの生活をしています。
一部屋だけクーラーのある部屋があり、妻は時々耐えられず、寝るときだけその部屋に逃げ込んでいます。
私は汗がダラダラ垂れてくる室温34℃近くになると、扇風機を使っています。
クーラーを使ったとき、室外機の排水ホースを空のバケツに突っ込んでおきました。
以外と水がいっぱいになるもので驚きました。
こんなに沢山の水分が水蒸気として空中にあるのなら、そりゃ蒸し暑いわけさ・・・・・
先日 Japan Times の記事に書かれてあったお話。
関東のダムは90%の貯水があり、水不足の問題はない、との見解が一般的だが、
関東地方で使用する水の量は、1日当たり、ダムの水の3%。
雨が降らなければ30日で水は底を尽いてしまうのである。
ヒートアイランド現象で、都会ではスコールのような大雨が降るが、
ダムのある山岳地帯は都市部ほど気温が上昇するわけでもなく、
大半の雨はダムには貯まらず川や海へそのまま流れていってしまう。
近所を散歩をしているとき見かけた光景だが、
ある家の庭の大きな植木鉢にクーラーの室外機のホースがセットされていた。
蛇口を開けば水はいくらでも出てくる。
室外機のホースから出てくる水はそれほど多くはないが、各家庭がすればかなりの水の節約になるかもしれない。
浄化された水は、蛇口から出てしまえば全て下水に入る。
顔を洗うときやお皿を洗っている最中に、出しっぱなしにしている実際使わない水も下水に向う。
水を使えば使うほど新たに水を作る必要があり、水を浄化するために薬が使われる。
使用する水を減らせば、この薬の量を減らすことができるわけで、
水が行きつく先、つまり川や海の水が汚れないで済むのではないだろうか?
家やアパート、マンションの屋根に降った雨は、雨どいで簡単に回収できる。
これを貯水タンクに集めて、トイレに流す水として使えないものだろうか?
でも貯水タンクを置くスペース、土地の値段、を考えると高くつき、実際には採算が合わないのだろうか?
これも新聞で読んだお話。
ある村では、住民がみんなで節水をしたのだそうだ。
ここまではいい話ではないか?
だが、当然、世の中には水を作る会社があるわけで、水を浄化する機械等の設備投資に使ったお金の回収、
水を作るのにかかるコストを考えると、水の売上が減れば利益が減り、会社としての存続が危ぶまれる。
水の使用量が減ったため、会社は水の料金を上げざるを得なかった。
仮に水の料金を上げず、利益が減れば、解雇されるひとも出てくるだろう。
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私が小学生だったころに比べると、最近の夏は異常に暑い。
このまま気温が上がれば、北極や南極の氷が溶けて海面が上がり、
平野部にある都市や海抜0m以下の都市、国などは水没してしまう。
私が思いつくことはこの程度のことだけだった。
これも Japan Times の記事に書かれてあったお話。
地球の温暖化が進んでいる。
気温が上昇すれば北極や南極の氷が溶け、海面が上がるだけではない。
イギリスのように北海道より北にある国が、何故北海道ほど寒くないのか?
それは南からの海流がイギリス近海を流れているためなのだそうだ。
もし北極の氷が溶けると、冷たい水が北から南へ流れ出す。
この冷たい流れが南から北上する暖流の流れを止める可能性がある。
当然イギリスの気候は激変し、とてつもなく寒い国になってしまうのだ。
南極のように氷で覆われている土地に太陽光が当たっても、氷は光を反射してしまう。
もし気温が数℃上がったために氷が溶け、南極大陸の地面が出てくると・・・・・・
土は黒く、光を吸収し、熱を持つ。
さらに氷が溶け、土が露出し、光を吸収する。
こうして最初は数℃の気温の上昇が、一気に何倍もの温度上昇をもたらす可能性があるのだ、という。
実際問題、どれだけの気温の上昇があるのか、科学者達は実証することが出来ず、
必要以上に人類を不安がらせないために、
今後の気温上昇の可能性を最低限に見積もって公表しているのかもしれない、とその記事には書いてあった。
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私はクーラーを使わないようにしている。
みんなに何故そんなことをするのか?よく聞かれる。
都市は便利だ。 仕事もあるし、楽しいレジャー施設もある。 欲しいものは何でも手に入る。
だから人は集まる。 私もその一人だ。
地価は上がり、都心には背の高いビルが立ち並ぶ。
10階を超えれば怖くて窓が開けられない。 室温の調整は全てエアコンだ。
緑はなくなり、地面は舗装され土が露出している部分が減る。 太陽熱を吸収するものがなくなっていく。
便利だから車に乗る。 昔は夏になると車の窓を開けたものだが、今は空気も汚いし、
窓を開けても気温が高く風が涼しくない。 しかも渋滞。 窓を閉め、クーラーをつける。 仕方ない。
バイクで車の隣に停車すると、エンジン付近はとてつもなく暑い。
みんなでクーラーを使う。
家電製品、パソコンなど、全ての楽しい製品は電気を食う。
電力会社は石油を燃やし、電気を作る代償として温暖化の原因となる二酸化炭素や汚染大気を放出する。
これも仕方がないことだ。
クリーンのエネルギー、例えば風力発電は設備投資に対する利益が少なく、電気料金が高くなってしまう。
安いものを好む消費者には敬遠される。
政府が補助金を出せば良いか? でも国債による借金をかかえ、公共投資を減らす必要性もある。
二酸化炭素を出さない原子力発電は、人体に有害な事故を起こす可能性があり危険だから無理だ。
暑いんだし、みんなが使ってるんだから、クーラー使えばいいじゃん。 しょうがない。
オマエ一人が頑張ってクーラー使わなかったからって、地球の温暖化は止まらないし、
電気代が払えないわけじゃないんだから。 それとも、そんなにお金を貯めたいわけ?
よくそうひとに言われる。
でも、誰かが始めなければ、何も始まらないこともある。
どこかの都市で猛暑でみんなでクーラーを使い、電気の生産が追いつかず停電し、
エレベーターに閉じ込められた人達が暑さで死んでしまった事例がある。
気温28℃を超えると暑くて死にそうでクーラーをかけるひとと、気温40℃で汗ダラダラでも平気なひと、
密室で気温が上昇し50℃になったとき、どっちが最後まで生き残れるか?
体、というのは不思議なもので、順応するようにできている。
赤ちゃんは産まれてから2年以内に、暑いことを我慢させないでおくと汗腺が生涯できにくく、
汗をかかないために暑さに耐えられない体になってしまう。 そうテレビ番組で言っていた。
赤道直下の蒸し暑い島国に生まれたひとだっている。
同じような環境に日本人でも耐えられるはずだ。
ただ、急にやったら体に負担がかかりすぎて危険だ。 ゆっくり慣らしていかないと。
冬に洗い物にお湯を使うことが多い。
そんな中、スーパーのバイトのおばちゃんが、
真冬に道路のマンホールを水道水で素手で、タワシを使って洗っていた。
昔のひとはみんなそうだったんだよな。
便利になって蛇口を開けばお湯が出る。 ガス代だって払える。 楽だからお湯を使って皿を洗う。
代償として冷え性になる。 すぐあかぎれになってしまう。
いつも冷たいものに触っていれば、指先には毛細血管が発達し、
冷たさに強くなるように人体は出来ているのに、
楽をしようとするから、冷たさに弱くなり、暖めるからさらに冷たいものに弱くなる。
人間の本性、楽をする、そのために進化して便利になる。
これがある限り、温暖化は加速されていく。 大気汚染も自然破壊も止まらない。
私は都市が好きだ。 レジャー施設も好きだし、これからも利用したい。
それが環境破壊を促進させるのなら、せめて個人としてできる我慢をしたい。
世の中のためになる何らかの協力をしたい。
だから私はあえて楽をしない。 人間の産まれもった生命力、抵抗力、免疫を大切にしたいから。