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工務店を選ぶ
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本当は気に入った土地を買い、建築士にお願いしてこだわりの家を建てる、というのが夢でしたが、
転勤の可能性を考えるとどうしても踏み切れませんでした。
しかし、万が一職を失ったことを考えると、
ローンを完済し終えた一軒やを持っていることの安心感は大切です。
日本では中古物件が割安であることから、もし買うなら中古物件、と決めていました。
また、中古物件をリフォームするのであれば、転勤になってひとに貸すことになっても
こだわりの注文住宅を建ててひとに貸すより、心理的ダメージが少ないはず。
資産価値が残っていない丈夫な建物がのった、最高の土地を探し、
リフォームしよう、と決めていました。

沢山、物件を見て回っている間に、幸い、素敵な工務店さんに出会いました。
無垢の杉をふんだんに使った暖かいおうちで、丁寧な作業をしていました。
頑固な大工さんがこだわりをもって作っている感じでした。

参考に何軒か工務店に見積もりを出してもらいました。
今回、お願いした池田住宅建設では、鉄骨と外壁のコンクリート部分が見える状態まで内装を剥がし、
1階の和室を除き、全ての床の張替え、建具の交換、トイレ増築
キッチン、風呂、トイレ、洗面の入れ替えを行い、
出来上がりは窓のサッシとガラス、玄関を除き、ほぼ新築となりました。
別の工務店で、1階のリビングと和室の間の壁を撤去し、一つの洋室にする工事と、
1階部分のキッチン、トイレ、風呂、洗面の交換のみで、
建具もそのまま、階段を含め、階段から上、2階部分は何もしない(壁紙も変えない)工事の見積もり額が、
池田住宅の見積もりと同じ額でした。

また、池田住宅でお願いした工事(外側を残し、内装の総とっかえ)と同じリフォームを
ある住宅メーカーのリフォームで行うと、約2倍かかることが分かりました。

ただ、安いからといって、どこの工務店でも良いわけではありません。
しっかりした仕事をしてくれるところでなければなりません。
それには工務店が実際に建てた物件を見るべきだし、
時間に余裕があれば、実際に建て始めてから、完成までの工程を追い観察する、
それほど念入りにチェックしてみても良いかもしれません。
工程を見ると言っても、一つしか見ないと比較できないので、
何軒も見た方が良いでしょう。
とくに、金属加工や木造加工などを自分でしたことのない人には、
仕事の丁寧さ、使われている素材の価値は、相当な数を見ないと分からないと思います。

テレビ番組「ビフォー・アンド・アフター」を見ると、
リフォームってこーんなに安くできるんだぁ〜、と感動します。
が、それはありえません。
安くてもその3倍はかかる、と考えるべきでしょう。


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