あとがき


スナップ、写真撮影もそうですが、三脚を使ってビデオで撮影していると、
会場で沢山の皿や飲み物を運ぶウエイター、ウエイトレスにぶつかってしまうことがあります。
また、三脚はお子さんが転ぶ原因にもなりかねません。
気合を入れて撮影を始めると夢中になり、周りが見えなくなりがちですが、
くれぐれも周辺の様子にも注意を払いましょう!

特にご両家がプロの写真家やビデオカメラマンをお願いしている場合、
彼らの邪魔にならないように気をつけてください。

式場にお願いするビデオって高価なものですよね。
ダビングするだけなのに、1本と2本では倍近い値段がすることがあります。
あくまでも私の場合ですが、ビデオ1本を注文した際、
ビデオの料金の約50%が式場に、約30%が下請けのビデオ会社に、
カメラマンと編集者にそれぞれ約10%ずつ入りました。
ビデオを2本以上注文し、ビデオの販売価格が跳ね上がっても、
カメラマンと編集者の手にする収入は一緒でした。
それは、テープ1本につき、ではなく、披露宴1本につき、という単価で給料が支払われているからでした。

そんな中、一日に2本、3本と立て続けに披露宴を撮影します。
受け付けからお開きまで、3〜4時間かかり、それが3本のときは10時間以上、立ちっぱなしでした。
水を飲む暇も、トイレに行く暇もありませんでした。(この点パイロットも同じです・・・)
そんなとき、たまーにですが(本当は頂いてはいけないのですが)、
わずかでもご祝儀をもらったとき、「ラッキー!!」 と、遠慮なく受け取ったものです。
もちろん遠慮してるフリはしましたが。

お客さんでカメラの担当をされている方が、プロのカメラマンが仕事をしやすいように動いてくれることもあり、
気遣いがとてもありがたかったこともありました。

時々、お年よりのお客さんに、「兄さん、大変だねー。 まァ、一杯やってよ!」
と、ビールを差し出されたこともありました。

小さな心遣いがカメラマンの仕事に対する意気込みを左右します。
もちろんプロですので、本当は技術的に変化してはいけないし、
実際、差をつけることはありませんが、やはり人間です。
疲れている時にも最大限のパフォーマンスができるように、声援を送ってあげてください!

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