脂 肪


脂肪はカロリーが高く、最も太りやすい物質です。
ダイエットを始めるうえで、まず避けられがちな栄養素です。
ダイエット入門で書きましたが、僕は甘いものは我慢できますが、
脂っこいものには目が無く我慢できませんでした。  そこで脂肪を使って減量する方法を考えました。
お腹が空きにくい性質を使い胃を小さくしたわけです。  それから、炭水化物の摂取を最小限にしました。
ご飯や、うどん、そば、パスタ、甘いもの、極力食べないようにしたのです。
「IRONMAN」という雑誌の記事で読んだのは、炭水化物を摂らず、脂肪を摂り、
体が燃やすエネルギーの優先順位そのものを変える、ダイエット法でした。
但し、脂肪を燃焼させるために、ごく少量の炭水化物は必要です。
その分の炭水化物は、牛乳と野菜で摂りました。
有酸素運動は20分以上しないと脂肪を燃やさない、と言われますが、
体内に炭水化物(グリコーゲン)がなければ、体は最初から脂肪を燃やす以外にないわけです。
実はマラソン選手も、良質の炭水化物を摂ってレースに備えているものの、
研究の結果、その1時間半近くは脂肪を燃やしながら走っているのだそうです。
脂肪は燃えにくいですが、1g当たり2倍以上のカロリーがあり、一度燃え出してしまえば
炭水化物を燃やすより疲労しにくく、持久力にも、瞬発力にも有効なのだそうです。
僕はこの方法で成功しました。

脂肪は大きくわけると3種類あります。
植物から取れるもの、陸上に住む動物(鯨も含む)の脂肪、魚の脂肪です。
このうち体に悪いのは陸上に住む動物の脂肪で、血管の内壁にこびりつき、
心臓病等の循環器系の病気の原因になります。
植物から取れるものと、魚の脂肪の中には、体に良いものが多いようです。
ただし、どんな種類の脂肪であろうと、高カロリーであり、
体に良いからといって食べ過ぎると太ります。

脂肪は体内で脂肪酸に分解されます。
この脂肪酸の中には体内で生成できるものと、できないものがあり、
体内で作ることのできない体に必要な、健康維持に必要な脂肪酸が、
植物からとれる脂肪と魚の脂肪に多いのです。
最近の研究の結果、脂肪の中には、炭水化物より先に燃焼されるものもあり、
その脂肪を食べるだけで、体脂肪を減らす効果がある、そんな脂肪も確認されています。
(MCT:Medium-chain triglycerides と呼ばれる脂肪(IRONMAN March 2000 issue))
残念ながら、僕が読んでいる文献が英語のもので、脂肪の種類の和訳ができず、
また勉強不足のため、ここで詳しく説明することができません。
(MCTの日本語訳は「中鎖脂肪酸」なのだそうです。 教えてくださって、ありがとうございました。)
脂肪、というと悪者に聞こえますが、健康に役立つものもある、とういうことも覚えておいてください。



人間が必要とする、体内で作ることのできない脂肪酸=必須脂肪酸(Essential Fatty Acids(EFAs))
Linoleic acid(Omega-6 fatty acid)
Alpha Linoleic acid(Omega-3 fatty acid)  この2つの脂肪酸は心臓、循環器系の病気を防ぎます。
Flaxseed oil(Omega-3 fatty acid を含む)
(亜麻仁、亜麻子の油?・・・日本語訳のわかる方、教えてください)
Omega-3 fatty acid は冷たい海に住む魚(サケ、サバ等)にも多く含まれています。

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